『春を背負って』 | 日々の徒然

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日常の記録帳

図書館をぐるぐるしてて、もう帰ろうかなーと思ったら目に入った本。





ん?前にアマプラで同じタイトルの映画を観た気がする。その時はあまり面白いと思えなくて途中で観るの辞めたのでした。その映画の原作なのかもしれないなと思い、借りてみました。



奥秩父という地味な山域(と本書に書いてある)で、山小屋を営む青年と、山を訪れる登山客や一緒に山小屋を営む人たちとの交流から生まれる物語。



主人公の青年は、当初の自分の夢を叶えて東京で仕事に就き、半導体研究者として実績を積み評価もされたが、結局のところ他人の尺度で評価されることに喜びを見出せなくなっていた。



しかし父は、好きな山で暮らし、自然を守り登山者の安全を守る山小屋の仕事が好きで、他人がどう評価するなど眼中にない。



そんな父の生き方を羨んで後を継ぐことにした。




出てくる人たちが全員普通(というのだろうか。語彙力がなくて見つからない)

ガムシャラに生きてるとか、何かを成し遂げようとかギラギラしてない。世間から脚光を浴びるような人たちでもない。



地味な山域な合うような(?)普通の人たちがちっちゃい幸せを感じながら人生を生きていく話。




ゴロさんという登場人物のセリフに、

「人から幸せそうに見られることが幸せだと勘違いしてるのが大勢いるんだよ」

とあるんだけど、コレだよなーと。



耳が痛い汗うさぎ



周りから幸せそうに見えることを重要課題にしてる時、あるな。。泣くうさぎとりあえず、夫婦仲良く見えるようにしておきたい、とか。

2人でどんな行動するかよりも、どんな気持ちでいるかの方が大事なのにね。




で、映画を見直そうとしたのだけども。

地味な奥秩父の小屋という設定が、立山になってたり。

ゴロさん(小屋のパートナー)が、世界各地を旅してきた、スゴい人っぽい設定になってたり。


多くの人が選ぶような北アルプスや八ヶ岳ではない山域での話、というのがキモじゃないかと思うのに。

人からは蔑まれるような半分ホームレスなゴロさんとういうのがキモじゃないかと思うのに。


私の感じる物語のキモが、映画にはないような気がして観るのやめました。



いや一番の理由は400円レンタル料がかかるからか滝汗



私の考えるゴロさんの見た目イメージはブラザートムさんなんだけど、映画では豊川悦司さん。カッコ良すぎないか?ってことでその辺りもやめた理由の一つかも。。。