図書館を物色していて出会いました。
我が家の夫は、もう長いこと職場うつ。以前は休職したりしていたけど、今は薬を飲みつつ仕事は出来る状態というところ。
最初の頃私は、
「これは夫婦の危機‼︎一緒に乗り越えなければ‼︎」と息巻いて病院にも付き添おうとしたのだけど、
「普通にしてて欲しい」
と軽く拒否され…。
夫は病気について介入されるのが嫌みたいだったから、それからずっと踏み込まずに見てきただけ、という感じ。
夫のうつのことを知ってる友人には
「長いこと旦那さんを支えてきてスゴいですね」
とか言われるけど、全く支えてなどおらず。ただただ、サボっているように見えるのを責めずにいることくらいしか出来ませんでした
朝起きれなくて仕事行かれないって、、辛いのは皆んな一緒だろッと思うけど言いたくなるのを我慢。溜まると姉に聞いてもらったりしてました。
この本は漫画だから気楽に読めそうだし、夫は漫画大好きだから勧めてみても嫌がらないかも、ということで借りてみました。
手塚治虫の絵に似てます。
作者だけでなく、いろんな人にうつから生還した経緯をリサーチして物語にしてあります。
うつがやってくるキッカケは人それぞれ。
・本音に蓋をして、したくないことを我慢して頑張り続ける。
・幼少期の辛い体験から自分を守るために作った思い込みにより本音が抑圧されたため。
・幼少期に感じた悲しみなどを心に閉じ込めていたのが突然噴き出てくる。
・ネガティブ思考が強すぎて不安を溜め込んでしまう。
などなどなど、、、。
キッカケが様々ならそこから抜けたキッカケも様々。
登山を始めた人もいて、 お天気というささいな原因で精神状態がこんなに変わるなら、自分の心は思っている以上に単純な作りなんだな、と分かって安心した人もいました。
我々は何か不都合が起きると、原因を突き止めて反省し努力し克服する…と学校で仕込まれたけど、実はそれはうつに関しては逆効果。
とりあえず一旦そこから離れること。自分を否定するものからは遠ざかり、とにかく気分を良くすること。
寝たいなら寝る。食べたいなら食べる。
「こんなこと続けてたらダメだ〜」とストップさせようとするけど、気分に逆らわないこと。
自分を責めない。他人にするのと同じように自分に気を使う。
などなど、いろいろ勉強になりました。
本の中で、家族がやってはいけないことについても書いてありました。
・ねぇどうしたいの。
・何が原因なの?
・どうすれば元気になる?
これは逆に追い詰めることになるので聞いてはならないと。いやこれ全部、言ったことありますがな
先日友人宅に遊びに行って、5歳児に会ったのですが、5歳にしてもう私に気を遣ってくれるわけです。もうこの頃から、本音と行動は違うんだなと思いました。
大人が喜ぶからする行動って、あるよね。
誰しも、自分の行動によって人が喜んでるのを見るのは自分の喜びでもあるけど、これに本音が押し潰され過ぎるとダメ。バランス大事だな〜。
本音で生きられる時間を確保することが大事かも。