『八月の六日間』 | 日々の徒然

日々の徒然

日常の記録帳


これまで図書館で手に取るたびに、借りなかった本。



編集の仕事をしている40代前後の女性が、季節ごとに山に向かう小説です。



8月の夏休みに、燕岳から表銀座を歩いて槍ヶ岳に登る、というところから始まります。



私が、行ってみたいのに勇気が出ない場所なので笑い泣き読んだら劣等感が生まれそうでこれまで借りれませんでした。



しかし読んでみると、山に向かう時の喜怒哀楽の感情や山旅の描写がリアルで、本当に存在してる人の山旅日記のよう✨

体調も天気もゼッコーチョー☀️で、楽しくランラン音譜じゃなくて、どちらかといえば辛い面がリアルなのに共感しちゃう。



細やかな表現で、作者さんは女性かと思いきや男性びっくり



私は普段、男性作家さんの小説は選ばないのです。男性が描く登場人物の女性って、その人の理想が描かれているようで馴染めない汗うさぎ女性ってそんなに綺麗な生き物じゃないよって思っちゃうから。もっとずるいしさ。



槍ヶ岳に向かう以外にも、雪山や八ヶ岳方面を歩く章もありつつ、主人公の女性のお仕事事情などと絡めてあって、とても面白い本でした!

シーズンになったら、この本と同じコースを辿ってみるのも面白いと思いました。