🎎 娘たちへの備忘録
*三月一日追記
二月上旬に分かった溶連菌感染症ですが、まだ咳と痰(声が出にくい) でスッキリしませんし、体力が今ひとつです。
庭の白梅は、随分と散ってしまったのですが、外庭に向いている枝垂れ梅は、まだ咲いています。
梅にウグイスは有名ですが、ウグイスは藪の中にいて、虫や種子類などを食べるそうで、梅の木に止まるのは、蜜を吸うメジロなどだそうですね。
まだ、初音には気付かないのですが、毎年三月だったかな...♪ (笑)
《庭の白梅》
さて、二月十九日の雨水の日に、雛人形を飾った方も大勢いらっしゃいましたね。
こちらの地方では、旧暦の四月三日まで飾ることも多いです。🎎
《京都御所 / 御常御殿 南庭》
御殿側から愛でる白梅は 「上位の左側」
最近は、桜橘に代わり 「紅白梅」 も人気ですが、
京都御所の、御常御殿 (おつねごてん) の 「南庭の、紅白梅」 に倣ってあるのでしょうか...。
そうだとしますと、祝儀袋の水引などとは逆 で、
向かって 「左に、紅梅」 「右に、白梅」 を飾ることになりますね。
こちらの飾りは 《紅白梅》
御殿側から愛でる「白梅」は
天皇の視点で上位の左側 (向かって右)
お常御殿は
天皇が日常を過ごされる建物ですので
親王飾りの場合は
「紅白梅を飾ることが多い」 という説も...
桑台の 「短檠 たんけい」 もあるのですが
雪洞の方が華やぎますね〜
《京雛七番親王 / 大橋弌峰》
♡ 七年前に次女の娘に贈った三段飾り
雛道具のセットは色々変えて楽しんでいます
《左近の桜/ 右近の橘》
紫宸殿側 (天皇の視点) から見た表現です
下段 《貝合わせ / 百人一首30号》
徳川美術館の館長さんによりますと
雛道具のなかでも夫婦和合の貝合わせは
格が一番高いそう
《天子南面す / 天子は北を背に南を向く》
不動の北極星を中心に見立てた思想
南を向くことで
天皇から見て左側の東は
太陽が昇る上座(左上位) に...
家の主も定席は
「北が良い」 とされる所以です!
京雛は伝統的に
向かって 右に男雛(左上位) を
飾ることが多いですが
天皇家では
大正の即位の礼より西洋に倣い
右上位 (向かって左)になりました
高坏 《古布の和菓子と果物 (🍓 / 柿)》
《島台 / 檜扇袙花 松梅橘》
雲上流 松岡松華堂
昨年の重陽の節句の日に永眠なさった
雲上流 十三世 村岡登志一氏に
製作していただいた思い出のお品
夫唱婦随でいらして温厚篤実な方でした
*関東雛の「官女のお道具は三宝 (盃)」 など
「仕丁は金蘭の布地」 でお道具も違います
《貝合わせ》 横幅 各10cm
上段 《目出度い小松引き》
下段 《源氏物語 / 花散里・須磨》
今ではこの大きさの蛤を
数多く集めるのは大変だそう
《引目鉤鼻》 超極細の筆でしょうね!
大変丁寧に描いてありますね♡
我が家のご先祖さまは京都府出身
義祖父が仕事で九州に着任し
教諭だった義祖母と結婚
義父が存命だった頃
京都のお寺の過去帳の青焼きを
見たのですが
夫で十三代目?だったような...
その昔はお寺が
役場のような役割をしていたとか!
🎎《雲上流 村岡松華堂》村岡登志一氏享年95歳
🎎 松華堂さんから頂戴した京菓子「月しろ」
🎎《御常御殿》 画像はこちらから
🎎 紅白梅の飾り方
🌸 もとは桜ではなく「梅の木」だった!