✏️娘たちへの備忘録
我が家の掛軸を描かれた先生
(院展最高位同人・評議員・享年81歳)の、
分厚い画集(図版148点・下図10点)を入手していたので、一部ご紹介いたします。
以前ブログに書いた「巣ごもりの鶴」も、画集に掲載されています。
☆我が家の掛軸(説明が中年期の作品?)
☆上:画集
☆下:高島屋の図録(価格表付き)
☆高島屋の図録と価格表
(1995年・平成7年 79歳)
☆先生の画室(平成7年2月79歳)
☆風神雷神
文部大臣賞受賞作 昭和60年 69歳
☆大国主命と兎
昭和46年春の院展 55歳
☆春 宴 昭和54年 63歳
☆源氏物語 逢瀬 昭和58年 67歳
☆紅梅 白梅 平成7年頃? 79歳?
☆薬師如来と十二神将 平成8年 80歳
☆画集 / 奥様によるあとがき
「物に惚れなきゃ絵は描けないよ、と
よく言っておりました」
☆画伯の希望で監修なさった大智経之
二代目横山大観記念館館長 →☘
☆画集によせて
友人であった「平山郁夫画伯(一部抜粋)」
・・・〇〇さんの、人物デッサンの見事さが多くの描かれた作品から分かることが出来る。
・・下町の都会風な切れ味が、絵の表現にも通じている。タッチは渋滞なく鮮やかに決まっている。
実際は苦労して、汗を流しながら仕事をしているのだが、それを総て出さないで、スカッとした切り口で描写したのが持ち味であろう。
思い切りの良さ、決断力が揃った時は、見事な作品となって表現された。誰もが、巧い!と感心したものである。
・・・文学的な解釈で、独自の詩情を持っていた。・・・オールラウンドの画家として、豊かな才能があった。・・・代々続いた砂子師の家庭で育っているせいか、芸術家気質と職人精神があった。
・・・友人知人から人柄に好意を持たれ、生涯を良き友人や知人たちに囲まれて、良き人間関係や、美しい友情を持った一生であったと思っている。
自由で、束縛されないで、自分の進んだ道を進んだと、私には思われる。そしてこれから、さらに自由に独壇場の絵を描こうと思っていたに違いない。
在りし日の、人懐かしい笑顔が浮かんでくるが、ご冥福を心からお祈りします。
(平成11年6月21日発行)