今日は檀那寺である城慶寺で長男の二十五回忌の法要を行いました。
次男夫婦、実家の母、弟夫婦、義妹夫婦が参列してくれました。
和やかな雰囲気の中、つつがなく執り行うことができました。
ご住職が法話の中で、「二十五回忌といえば四半世紀…」という言葉に改めて時の流れを感じました。
はたしてそれが長かったのか短かったのか、未だによくわかりません。
長男を想う時間軸と日常の時間軸との間には隔たりがあるように感じています。
気持ちに区切りをつけることはいつまで経ってもできそうにはありません。
でも、法要や命日は自分をふりかえる節目ではあります。
ご住職の言葉は「これからも前を向いて進んでください」と締めくくられました。
障がいをもちながらも11年の人生をひたむきに生きた長男。
その長男の母親であったことにこれからも誇りをもって生きていきたいと思います。
みんなが帰った後、海を見に行きました。
いつものドライブコース。
長男を乗せてよく走ったコースでもあり、さまざまな思い出が残っています。
来島海峡大橋は開通前に小学校の遠足で訪れたことがあります。
小柄で体力もなかった長男をクラスメイトたちが交代でおんぶして歩いてくれたのだと当時の担任の先生から聞きました。
優しい友達に囲まれて幸せだったことでしょう。
大角の鼻は所属していた海水浴に行ったり、緑の少年団でキャンプをしたりしました。
キャンプでは家族から離れてちゃんと過ごせているのかと夕方様子を見に行きました。
私の心配をよそに友達やスタッフの人たちと楽しそうに過ごしていました。
障がいがあってもいろんなことに積極的に参加し、自分の力を精一杯発揮していました。
日没時刻には間に合いませんでした。
それでも、マジックアワーが刻々をかわる空色を見せてくれました。
この季節の夕暮れはやはり淋しく切ない・・・
でも、この美しい空の色はこの時だけのもの。
前だけを向いて歩いていくことはできないけれど、その時々を大切に後悔のない生き方をしよう。
遠い空の向こうにいる大切な人たちにいつか会える日まで。