FAIRYTAIL Special Episode『自分の信じる道』感想 | ルーメン・イストワール

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真島ヒロ先生を応援しています。
EDENS ZERO/Mashima HERO'S/FAIRY TAIL/RAVE

真島ヒロの描く『FAIRYTAIL』が帰ってきた!!『FAIRYTAIL100年クエスト』テレビアニメ放送開始記念特別読み切り!!



巻頭カラー

「ただいま!!そして…行ってきます!!!!」というキャッチコピーが添えられたイラスト。

EDENSZEROが完結して間もないこのタイミングで、真島先生の描く『FAIRYTAIL』が週刊少年マガジンに帰ってきました!!

前回、何ならその前から情報出てて知っていましたが、改めてこう書くと感動がヤバい…!

自分は思いっきりFAIRYTAIL連載中に真島ヒロ先生の漫画にハマりましたから、ある種FAIRYTAILをホームのように感じているんです。

マガジンの誌面にFAIRYTAILがやってるの懐かし過ぎる。

かつて何度も見た安心安定の絵面です。

やっぱりこうやってマガジンにFAIRYTAILが掲載されてるの嬉し過ぎるので、今後も定期的に(本当に数年に1回で良いから)こういう機会欲しいな。

メンバーは最強チーム&ウェンディとシャルルで「いざ100年クエストへ!!」なイラスト。

最初まさに100年クエスト出発時の衣装かと思って見比べてみたけど、そういうわけではないのか。

グレイは脱いでますし、ルーシィは初期衣装ではなく最終章衣装になってますね。

こうやって見るとEDENSZERO連載開始してからの6年でも絵柄変わったものですね〜

何となく真島先生の絵柄も安定期(?)に入ってもう早々変わらない印象があったのですが、正直連載してた頃のFAIRYTAILと全然違う。

全体的に幼くなったような。女性キャラは瞳がキラキラしてて、以前より可愛なくなった印象です。

案外変わってるのが、少し寂しくもありつつ、やっぱり日々真島先生の絵も進化しているのだなと実感しました。

久々のFAIRYTAILのカラーイラスト良い〜〜!!

これだよ!この冒険感!

自然だったり遺跡の残骸のようなものだったり、彩豊かでこの世界観が肌に馴染む。

EDENSZEROでは味わえなかったFAIRYTAILらしさを久々に堪能できて幸せでした。


100年クエスト

冒頭、100年クエストの依頼書ってこういう感じだったんだ!

これ、既出だったっけ?

エレフセリアから渡された「誓約書」は出てきたけど「依頼書」は出ていない気がする。

存外普通の依頼書と変わらない。

ただ、こういう感じだったのだと質感が知れてワクワクしますね。

タイトルである「100YEARSQUEST」とあるのも何となく趣深いし、挿絵が「?」ってのもw

本当に情報を一切知らせる気がないww

本編読んでてもそんなに他言無用にする理由があんまり分からないんですが、どうなんでしょう(笑)

この依頼書、これはこれで面白いですねw

そんでマカロフの反応が「いや駄目じゃよ 普通に 行かせる訳ないじゃん」なのも笑いました。

本編最終話では「やっと許可が下りたんだ」と言っていて、前々から頼んでいた件が最終決戦から1年経って認可されたんだなと思っていましたが、そういうわけではなさそうで、ナツ達はあの時初めて言って案の定断られたという導入でした


勝手に背景を想像してたけど、反応見るとまぁそりゃそうだよねと思いましたw

「いや駄目じゃよ 普通に」って言い方の温度差からどれだけナツとハッピーだけで盛り上がってたかが察せます。

マカロフとしては全く許可するつもりなかったんだなー。

「行かせる訳ないじゃん」という若者っぽい口調も妙に脱力感があって変な空気ありましたね。

何となく自分はなろう系異世界転生モノに近い要素を感じました。

明らか貫禄のあるじーさんのいかにも若者憑依してそうな人柄というか。言っちゃえば「変」ですね。だからこそ妙に面白かったですがw

「100年クエスト」のイメージ風景も面白く、大きな「はてな」の中に「100YEARSQUEST」とモンハンみたいな模様が描かれている。

この時点でナツ達は依頼内容を知らないですから、こういうイメージでもおかしくない。むしろこのイメージが相応しいと思える。

こういう真島先生の絵好きで、まだ何も知らない新規の視点で壮大な冒険が待っていそうでワクワクしました

実際100YEARSQUESTを読んでいない読者にも宣伝の意味で描いていそうですし、意図的な読み味ですかね。


ナツとハッピーを捕らえろ!

「そーゆー事じゃ おまえにはまだ早いわい」と断られてからの「じゃあ勝手に行くか」は、ガルナ島の時から全く反省してないw

あの時もまだS級魔導士じゃないのにS級の依頼に勝手に挑戦して怒られてましたからね〜。

結局今でもこういう方法で強行突破するんかいw

一辺倒と言いますか、ある種のお約束じみたものを感じます。

行けるならどういう方法でも良いんだww

今回の話、前々から「ギルドのメンバーをいっぱい出してわちゃわちゃした話を描く」という予告があったのでどういう流れになるんだろうと思っていたらこれは確かにオールキャスト!

100年クエストに勝手に挑戦したナツを全員で捕まえるバトロワ。

少しバトル・オブ・フェアリーテイルっぽいです。

100年クエストでもそれをやるはめになるけど、こういうどんな時でもどんちゃんお祭り騒ぎは妖精の尻尾っぽいな。

「総員!!!出撃!!!!ナツとハッピーを捕らえろーーー!!!」でもうワクワクする

構図はちょっといつかの番外編のDEAD OF MEENに近いなと思ったり。


マグノリア舞台で集団追いかけっこって楽しいやつですからね…。

それぞれがどの状況でどう対峙するのか妄想したくなるのです。


受賞式

一方、マグノリアの商店街では、ルーシィが明日の受賞式で着ていくドレスを見繕ってる。

これはまさにFAIRYTAIL本編最終話『かけがえのない仲間たち』で実際にルーシィが着ていたドレス


「赤」を基調としていて可愛らしかった。

このドレスを見繕っていた時の話が見れるという贅沢さ…!

ここで今回の話は最終話の前日だという事が分かりました。

それってつまり本編544.5話みたいなものでは!?

100年クエストの番外編と聞いてどの時系列の話になるのか気になっていました。

100年クエスト出発前、それも最終話の前日の話か〜!

これを読むと最終話の読み味がさらに増すような贅沢仕様。

こういう原作補完大好きです。これはもう一度この回をアニメで見返したい。

真島先生の絵柄最近変わったなという印象があるのですが、そんな中で女性キャラが以前より可愛くなったように感じられます。

もちろんどのタイミングの真島先生の描く女性キャラは可愛く、いつが1番かと言われると甲乙つけ難いですが。

しかし、今の真島先生のデザインも個人的にグッとくる。

瞳がキラキラしていて、本当に女性キャラがメイクしてるような綺麗さを感じて好きなんです。

女の子らしくて可愛い〜〜

ルーシィの書いた本が「ケム・ザレオン文学賞」を取ったのは最終話で分かっていますが、しかしその上で「本が売れてない」とはww

大層な賞を受賞するなんて名誉な事なのに、この上げて落とす残念感がルーシィですね〜〜。

ちょこっとEDENSZEROのレベッカに通ずるものを感じるw

レベッカも動画配信者とは残念系でしたから。

ルーシィに関しては作品としては評価されてるのに「売れていない」んだから世知辛い。世の中のシビアさ感じます。


赤ちゃん

そんな服屋さんに突如響き渡る爆発音。

壊れた壁からナツハッピーが走ってきて慌ただしい。

それをエルザが追いかけていて、いつものギルドの風景って感じでしょうか。

大方エルザが大切にしていたいちごのショートケーキを食べたとか消し炭にしちゃったとかそういう事情で追いかけられてそうとか思うのかな。

ギルドでよくありそうな風景ではありますが、にしてもここは服屋なんだから、関係ない人の建物破壊しちゃった事を気にしようよ…!

ルーシィやウェンディ達、この光景に慣れ過ぎててもう街の破壊気にならなくなってませんか!?

本来ここツッコむところですよ!

いたって誰も気にしてないの面白過ぎる。

ここの店主だけ不憫。

エルザに続いて二番手に走ってきたのがガジル&リリーというのも面白いですね。

この二人になるのか。

ラクサスはそう本気にならなさそうですし、そう考えると喧嘩っ早く斬り込み隊長的なポジションも担えるガジルなんでしょうか。

特別因縁感じてる人でもあるので見てて面白い光景。

ガジルも実力はギルド内でトップクラスだよなと再確認できました。

その場にはレビィもいた事で一度足を止め会話するガジレビ。

レビィは何か言いかけようとして「ううん…何でもない」と濁しており、心の声は「話すの…明日でもいいかな 赤ちゃんの事…」と思っていて、それ本編最終話で言ってたやつー!


レビィがヒソヒソでガジルに耳打ちしてガジルめっちゃ照れてました。

もう周知の事実ですが、こんな秘話があったとは…!

レビィがガジルとの間にできた子を大切に想ってる事が伺える表情で凄くグッときましたー!

ちょっとした番外編なのにこんなにガジレビを浴びて良いんですか!?

作者自ら描く良い原作補完過ぎる。


ナツvs.グレイ

グレイに関してはわりとガチの戦闘!

おふざけみたいな番外編ではありますが、ここ唯一のバトル要素でした。

「アイスメイク…床!!!」でナツを滑らせ、ナツは倒れながらブレスで復帰し殴りかかる。

グレイの方も氷で相殺させお互いに魔力をぶつけ合い戦いました。

久々の真島先生が描くFAIRYTAILの戦闘良いですね…!

個人的には最終章のENDvs.滅悪グレイを彷彿としました。


あの時ぐらい魔法を自由で野性的な発想で使ってない!?

グレイも「どんな炎の使い方だよ!!!」とツッコんでいましたけど、型にはまらない戦闘の方が見てて面白い。

炎系能力者、氷系能力者、真島作品だとEDENSZEROでもDEADROCKでも見ていますが、ナツらしさとグレイらしさは久々に体感した気分です。

この炎のエフェクト、やっぱり好きだなぁ。

数コマかけて戦うナツとグレイ。

コマを進むごとに服が脱げていって最終的に全裸になるいつものそれが1番魔法だろ!って思える脱衣の仕方。

ナツと対等に喧嘩しながら別の事してるんだから凄いですよね。無意識ですが。

露出魔のグレイをナツがツッコむっていうのが珍しかったです。

ナツ、それ認識できたんだ!?みたいな感動がある

どっちかっていうとルーシィが指摘して、ナツは違うところでグレイに絡んでる印象でしたから。

「ぐもーっ」って顔も懐かしいww

こういうのRAVEだったりFT初期の顔芸じゃない!?

後期になっても出てくる事ありましたが。やっぱり「ぐもーっ」って真島作品特有のお家芸だなぁ。

こういう個性は損なわれないと良いなと思ってます。


飛竜隊

地上は、カナ、エルフマン、リサーナ、マカオ、ワカバ、ロメオまで来て、逃げ場なし。

数の暴力。流石に妖精の尻尾の魔導士総員は相手が悪いです。

この絶望感(茶番ですが)、やっぱりDEAD OF MEENを彷彿とします。

あの時ぐらい大勢の敵に対して味方がいないですよ

「そうだ ハッピー!!空だ!!」と言って空に逃げようとするナツとハッピー。

しかし空にはラクサスガジルウェンディの滅竜魔導士ズがいて逃げ場はありませんでした。

滅竜魔導士が徒党組んで空から待ち構えてるってのは、アルバレス帝国編の「飛竜隊」を彷彿としますね。


今回ナツは逃げる側で代わりにラクサスいますが、滅竜魔導士3人、相棒に抱えられて空飛んでる状況が一緒。

ガジルとウェンディは分かります。

そんな中、ラクサスを飛ばしてるのが闇の文字翼のフリードって!!

ナツが「フリード…おまえラクサスの猫なのかよ…」と言ってる通りの気持ちです。

唯一動物のパートナーがいない第三までの世代の滅竜魔導士。

ラクサスに相棒猫の枠がいるとしたらフリードかなとは昔から思ってました。

まさかそれが公式で認められるとはww

ここにきての大抜擢過ぎる。

ラクサス抱えてるフリードの「当たり前だが?」みたいな顔よ。

そんなスタイル見せたの初めてだろー!

二人の中ではもう慣れ親しんだスタイルなんだろうか。

フリード、唯一カメラ目線かのようにこっち見てるのツボです。

主張は弱いですが、ドヤ顔されてる気分だ


イチャール

そして「くんくん くんくん くんくん」と妖精の尻尾に次いで匂いを嗅いで寄ってくるもう一人の人物。

「やや…これはナツ君の香りではないかね メェ〜ン」と一夜が姿を現しました。

「一夜さーん!!ナツを捕まえてー!!」「今ギルド中でナツを追ってんだぜーー」と頼まれ一夜参戦!?

雷神衆と一夜といえば、ギルド解散期間に共に青い天馬に在籍していた仲間。

だから、ここで雷神衆が一夜を頼るのはごく自然な行動で良いですね。

何気に雷神衆が一夜を「さん」付けで呼んで敬ってるの感じられるのも好きで、仲間として尊敬し頼ってる描写が見られて良かったです。

しかし、ナツの方はまず一夜に一瞥も入れず「ごメェ〜ンな」と言って立ち去る。

ごメェ〜ン!?

意外とこれまで出てない言い回しでは。

一悶着もないままナツが逃亡するの珍しい。

戦闘狂のナツでも流石に分が悪いと考えての判断か、限られたページ数で多くのキャラを出す為のカットでもあるんでしょうかww

ある程度上手く逃げた後再度接触してきたのはエルザ

「見つけたぞ」と言ってから無言でナツを睨みつけました。

ここの描写も連載時のFAIRYTAILとは少し異なる印象を受けて、髪の毛のトーンの貼り方とか、瞳の大きさとか最新版真島ヒロという印象です。

EDENSZERO経た今だからこそだと思う。

個人的な印象としてEDENSZERO以降の真島先生は繊細なタッチの綺麗さを感じています。

EDENSZEROは背景もキャラ描写にもそういうの感じた事が何度かあり、ここ数年で真島先生が研究・挑戦された描き方なのかなと思ってます。

最強の女魔導士を相手にどう回避するのか全く読めなかったのですが「!!ジェラール!!何でこんなトコに」は頭良い…!

エルザはクリスマスの番外編でジェラールと対面した瞬間お酒の酔いが覚めるくらい動揺しますから、こんなに怖い一面を見られたくないというのはあるんじゃないでしょうか。


といってもこれはナツの演技の類じゃなく、本当にジェラールらしき人物が現れたからなのですけどねww

「あなたの為のイチャールでぇす」酷いww

一夜、ついにやりやがったな!!

真島先生が1番のイケメンキャラデザだとご自身公認の男を台無しにしました。謎コス面白過ぎる(笑)


ルーシィの部屋

それでもピンチには変わりなく「かくなる上はここに隠れるしかねぇ!!」とナツは"ある方法"に出ます。

それは、ルーシィの部屋に隠れる事…!

「──ってあたしの部屋なんだけどー!!!」と今回も「あたしの部屋ー!!」のお約束を回収しました

何食わぬ顔で居座ってるナツとハッピーが既に面白いです。

今回のフリードに次いで、真顔なのに面白い。

もう「当たり前」という感じですね。

てか、ナツ渾身の隠れ家が「ルーシィの部屋」って、それはむしろ1番バレやすい場所でしょ。

ナツがマグノリアで隠れそうなところなんてルーシィの部屋ぐらいしか思い浮かばないけどな。

まずそこから探そうと思うくらい定石で安易な発想だと思います(笑)

グレイやエルザにあっさり見つかってた世界線もありそう。

今回ネックだったのは、ルーシィとナツの絡みをあまり描けないところです。

何故ならルーシィが100年クエストの事を知るのは、翌日の授賞式パーティーの後だから。このタイミングでそれを知るのは矛盾が生じる。

その為、今回の話の本筋には絡む事ができず、少し蚊帳の外でしたね。

といっても、ドレスを選んでた描写とか掘り下げられたのは良かったし、一体どういう騒動なのか知らないけど「いっつもやかましいんだからぁ」と感じてるのは、変わらない二人の関係がそこにあってナツルーらしさを感じました。

こういう「いっつも」「やかましいんだからぁ」って凄くルーシィ→ナツに向ける感情として解像度が高い。

紛れもなく連載11年一緒に冒険した存在で、その歳月の長さ・深さを感じますし、そのやかましさに少し愛おしさを感じてそうな表情に凄くグッときました。

うるさいな、迷惑だなと感じつつ、いざという時は頼りになって、誰よりも信頼してる。

これ、ナツルーですよね。全く…やれやれ…ってテンションでナツに付き添ってくれるルーシィが好き過ぎる。

こういうナツの良い意味での変わらなさを前日に実感した事で「ナツとハッピーに出会えなかったら今のあたしはいなかったんだ」と思えたんじゃないかと思うと最終話の感動の増しそうです。


ここも良い原作補完でした。


100年クエストに行きたい理由

「こうなったらもう家に帰るしか…」と帰宅したナツとハッピー。

しかし、そこで待ち受けていたのはやはりエルザ…!

今回めちゃくちゃ出てくるな!100年クエスト挑戦前の為の最後の障害過ぎる…!!

椅子に座って袴、洋刀紅桜ってスタイルが臨戦体勢としてガチ感をひしひしと感じます。

エルザといえば加減を知らない女魔導士ですが、もう最初から袴なの怖過ぎる。

しかもフリードの術式で家からは出られないという逃げの封じの二段構え…!

絶対ここで捕まえるという強い意志を感じます。

てかフリードが便利過ぎるな。最初からこれで良かったのでは()影のMVP(ナツを捕まえるサイドにおいて)。

どうしても100年クエストに行きたい意志を示すナツ。

「何でそこまでして100年クエストに行きたいんだ」と聞かれて、ナツは「誰も達成した事のない冒険をみんなでするんだ こんなの燃えてくるだろ!!」と答えました。

「みんな?」と聞き返されナツとハッピーが答えたのが「エルザにグレイにウェンディとシャルル」「あとルーシィもな」

「じっちゃんも言ってただろ?"自分の信じた道を進め"って オレはこの冒険がみんなをもっと強くするって信じてる」との事でした。

気になったのは「みんな」という部分。

最終話を読んでチームで100年クエストに挑んでる事は知っていますが、この番外編の文脈で見ると、まるでナツ一人で挑戦したがってるようにも見えたので、そうではなく「仲間と」なのだなぁと思いました。

むしろそこに1番こだわってる。

「誰も達成した事のない冒険」というワクワク感、それを「みんなでする」事を楽しみにしていそうです

ナツってこういう部分においても意外とオレがオレがではなく「全員で」という部分をこだわってるのだと感じました。

にしては戦闘面では一人で挑もうとしてる気がしますが(笑)

「こんなの燃えてくる」というナツらしいパワフルな言い回しが聞けたのも感無量です。

「燃えてくる」言われちゃ断れないよな!?


自分の信じる道

加えて「自分の信じた道を進め」とは、2話でマカロフが言ってた言葉

「自分の信じた道を進めェい!!!!それが妖精の尻尾の魔導士じゃ!!!!」という印象的な台詞。


2話なんて遥か昔ですが、それがここで取り上げられた事に意味を感じました。

FAIRYTAILの精神性はずっと変わっていないのだと実感しました

何気に好きな言葉なのでここで回収されて嬉しい。

かつて自分が言った言葉を返されちゃマカロフも納得せざるを得なかったんじゃないでしょうか。

受賞式の夜、眠りについたルーシィをナツが抱えて帰ってる帰路の中、マカロフから許可がおります。

「許可しよう 100年クエスト」

ナツが「やっと許可が下りたんだ」と言っていた話はこれでした。

実は前日にあんなどんちゃん騒ぎがあった上で行きたい意志を示し認められたのでした。

本当に最初は前々から言っていたものだと思ってたので、直前で申し出→断られる→意志を示す→認められるというくだりがあったとは。

まぁ流石に今回の為に作られた後付けでしょうけどww

受賞式の夜まで話が繋がって、あの時ルーシィに意識がなかった裏側が垣間見える、まるで最終話のアナザーストーリーみたいでしたね。

言ってしまえば本編最終話がルーシィ視点で、今回はナツ視点だったかのような。

どちらにも違った魅力があり、これまでにない面白い構成の番外編でした。

マカロフとしては初代マスターの生まれ変わりのような少女の姿を見て、大切にすべきギルドの精神を思い出したとかもありそうな背景。

わざわざ授賞式の夜のタイミングになった事に、あの期間にあった出来事を重ねてしまいます。

現実時間で7年前で、認識すると気が遠くなりそうな怖さがありますが、最終話は100年クエスト許可の話でもあったのかな。

マカロフが一つだけ提示した条件は「信じた道を力のかぎり歩いていけ そして必ず帰って来い」というもので、ナツ達の背中を後押ししていました。

ラストページは本編最終話でもナツが言っていた「100年クエスト燃えてきたー」で終わり。


7月7日からアニメ放送開始するFT100年クエスト。その良い宣伝でした!

こういう経緯で出発したのだという事を意識してアニメを見たい。

真島先生の描く久しぶりのFAIRYTAILありがとうございました!


ナツたちの冒険は100年クエストへ!!