DEADROCK第11話『ディープクライ』感想 | ルーメン・イストワール

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EDENS ZERO/Mashima HERO'S/FAIRY TAIL/RAVE



あらすじ…大図書館カーズベロシティで番長のクウガとのタイマンに勝ったヤクトだが、そこに現れた四魔教の一人、教頭のブレンにクウガとヒエンがやられてしまう。圧倒的な力の差に神の弱点が書かれた本『ゴッドルーツ』をブレンに差し出したが、実はチャコが別の本と入れ替えていて…!!


サルのプロフィール

扉絵は、F組の新しい担任・サルのプロフィール

ミコト飛ばしてまさかのサル。

何でwwww

何となく新章はミコトが鍵を握ると予想してまして、そういう意味でも新章導入回ミコトが1番相応しいと思っていましたが、スルーされました。

F組でミコトだけ除いて違う人物の紹介いくなんて明らかに不自然で、逆に言えばこの時点ではミコトのプロフィールを見せる事ができない事情でもあるんでしょうか

それは単純にまだ深掘りされてないから…ってだけではない気がします。

それを言えば、ライゼンだって何らかの過去は匂わされるもまだ詳細に語られていません。

それなのにもうプロフィールは公開されている。

もうある程度人間性も固まってきたのでキャラのプロフィールを公開した上で後々掘り下げをしても問題ないという判断かと思ってるんですけど、ミコトにおいてそうしないのはミコトのバックボーンを描いた時今の印象から大きく変化する…とかあるんでしょうか。

安直な発想ですが、例えば実は神側のスパイとか。であれば「好きなもの」「嫌いなもの」なんかにも影響を及ぼしていきます。他には「祖」を偽ってるとかも考えられますかね。まだまだ想像の余地を出ませんが。

肝心のサルさんのプロフィールは「嫌い:三蔵法師」が特徴的でした。


孫悟空が三蔵法師嫌いというのは頭の輪っか付けられたからでしょうか。

ある意味ちょっとギャグチックなノリの嫌悪感という感じですが、ここは魔界のデッドロックなのでサルさんガチの殺意覚えてるレベルで嫌いとかそういうのもありそう。

サラッと記載されてるだけですが、コンセプトとなってる孫悟空の逸話が感じられる設定で面白いな。


仕事

扉絵に続いて、開幕「仕事じゃ」と話を切り出すサル。

唐突過ぎて一瞬話を読み飛ばしたのかと思いました。

いや違う。これはDEADROCKお馴染み話をテンポよく進める為のタイムスキップ!

DEADROCKは月刊連載なので普段の週刊連載と比べてスピード感が違います。

週刊連載と同様のスピードで進めたら話がなかなか進まないと思うから。

10話ラストから少し時が進み、今日のF組の授業。

それが「仕事」でした。

「は?」「仕事…ですか?」「オレたち学生だぜ」「バカなの?」と一同にリアクションしますが、サルが言ったのは「デッドロックでは魔界人の依頼を請け負っている これを生徒が解決する課外授業の一つじゃ」という話。

出たーー!クエスト要素!!

こういうの、もしDEADROCKがゲーム化したら、メインストーリーとは別で色んなミッションをこなす「クエスト」として出てくるんでしょうね。

ゲームで何度も見た事がある。

こういう設定大好きです。

あまりに安直過ぎると好みじゃない時もありますが、デッドロックにおいては「課外授業の一つ」という事で、世界観に合っていてすんなり受け入れる事ができました。

他にどんな依頼があるのか、一覧を開いて確認したくなる。

「魔界人の依頼を解決する」という、まるでボランティアみたいな精神がデッドロックにあるのは意外でした

これまでの印象、デッドロックは自己中心的で横暴自由な校風という感じだったので、まさかこんな人助けみたいな事をするとは思っていませんでした。

そこは課外授業という「学び」の場でもあり、魔界人の要望に応える事ができて一石二鳥なのでしょうか。

まぁデッドロックも依頼を解決して魔界人から報酬を得てる可能性もありますしね。

なかなかにワクワクする設定。


今回の依頼

ミコトが「何をすればよろしいのでしょうか」と聞くとサルが「今回の依頼」について説明。

依頼者は「嘆きの森に住んでる婆さん」

「森に盗賊団が住みついて困ってる 追い出してほしい…じゃとよ」との事。

めっちゃモンハン感、もっと言えばポータブルギルド感(FAIRYTAILのゲーム)

こういう文言、めちゃくちゃ"っぽい"ですね。

本当にポータブルギルドで何度も見た事ある気がするぞ。


助けを求めてるのは分かるんだけど、あまりに話の都合が良いんだよね。

クエストってこんなのばかりで、そういった状況がこんなに多発する事ある?ってツッコんでしまうあるある。

盗賊団、結果から言うとあまり深く描写されませんでしたが、この時点では凄くワクワクしました。

何の変哲もないただの盗賊だけど「盗賊」って存在が真島作品らしくて良いよね!

『RAVE』や『EDENSZERO』にも出てくるし、この盗賊団もシルエットながらビジュアルが個性的で惹かれる。

特に、鎌持ってそうな中央の男。

自分は最初『EDENSZERO』の殺人鬼ジャミロフに見えました。

ワンチャンスターシステムとして登場する事ある?なんて考えたけど、流石にマイナー過ぎて誰得が迷走してるか…。

ジャミロフにも言えますが、こういう大鎌持って笑ってるサイコっぽさ、キャッチーで良いですねぇ。

この人がどういう姿をしてるのか、確認したかった。

で、その嘆きの森に住んでる婆さんというのは「封印魔導士のマグーマギー」

チャコが「まさかあの人」的なテンションで名前を出しましたけど、誰っっっっ

初めて聞いたよ。知らないよ。

「知り合いですか?」とヤクトが聞くと「そんな訳ねーだろ!!魔導士界の超有名人だよ!!!」と返答。

チャコは「黒魔導士」なので、同じく「魔導士」のマグーマギーを知っていたんですね

「封印魔導士」なんていかにも『FAIRYTAIL』っぽくて一瞬脳がバグりましたが「魔導士」だったらまず作中にチャコが出てきていた。


本の封印

チャコはヤクトに「それにな あの方なら本の封印が解けるハズだぜ」と助言。

「本の封印」と聞いて、何となくそんな予感がしたと同時に、前回からタイムスキップされた意味も分かりました。

描写を省いたのもそうですが、ヤクト達が平然と授業を受けてる違和感の答えに気づきました。

前回ラストはちょうど今から3日前

ゴッドルーツを開こうとするも本が開けなくて中身が読めずにいました。

フレイもライゼンもミコトも的外れな意見しかなく、本を読む事に苦戦していたヤクト。

チャコが本をよく見て"仕掛け"に気づきます。

本に施されていたのは「封印」

「強力な魔法によって封印されてやがる」と状況を説明しました。

神の弱点を知る事ができる本、流石に一筋縄ではいかない。

まずは本の封印を解く事が必須となりました。

「封印」という事は、その「強力な魔法」を使える存在が神側にはいるという事ですよね

三界で最も強い神なので神自身が強力な魔法を使えてもおかしくないですが、神の協力者に強力な魔法を使える魔導士がいる可能性もあると思いました。

それこそ、例えば祖「黒魔導士」であるチャコの知っている人物とか

チャコが何故神を殺したいのか、まだその理由は判明していません。

チャコだからこそ抱き得る事情があるとすれば、黒魔導士という祖が神と繋がりある可能性もあると思うんです。

チャコの知り合い、何なら親友、両親、チャコにとって大切な誰かが神の仲間とか。

だとすれば、神を殺したい動機にはなるんじゃないでしょうか。

神がいなくなれば、その相手は自分の元に戻ってくるかもしれない。

DEADROCKにおける数少ない「魔法」という要素、それぞれどういう関係があるのか気になります


ディープクライ

依頼を解決する為に、今回ヤクト達がやってきたのは「嘆きの森 ディープクライ」

「ディープクライ」の意味は「深い叫び」

なんか、また恐ろしげなネーミング。

そもそも「嘆きの森」とは何なのでしょう。

作中での言及から分かるのは、気持ちの悪い植物が生えてる森、それは「毒々しい」とも表現できる風景。

見た感じ、至るところに「毒」が漂っていそうな森です。

ヤクト達に何の影響も出てないあたり、魔界人はこれに耐性があるんでしょうか。

もし人間なんかが迷い込んでしまったら死んでしまいそうな空気感を感じる。

木から謎の液体を出してるのが気持ち悪いですし、黒い沼に、蛇もいて、動物の死骸もあって、コンセプトは「毒の森」…??

死の危険性エグそうですね。

人気がないのもいっそう怖さを感じる。

「嘆き」とは、酷く悲しんで死んでいく事から言われているんでしょうか。

それは「深い叫び」と表現できるくらい、強く悲しんで息たえていく。

そういうイメージを抱いています。

そこまで強い意味が込められていると、やっぱりディープクライはヤクト達にとって有害だったりするんだろうか。

その場合、何らかの方法で対処が必要になってきそうです。

「んダヨ!!この気持ち悪い植物はよォ」とライゼン(で合ってるかな?)がキレてるのに対してミコトは「あら…毒々しくて美しいと思うのだけど」と気に入ってるの独特の感性が出てて最高ですね。

相変わらずミコトの美的センスは狂っていてサイコじみてて良いです。

こういう部分『FAIRYTAIL』のミラジェーンにも通ずるような。

何でもない顔して1番怖い事言ってるギャップがクセになる。


レイヤーゲート

そして、ディープクライにあった謎の囲い

石のようなものが円形で覆われていて、人が通る事ができるような大きさになっている。

石には特殊な模様が刻まれていて、まるで特殊な力が宿っているように見える。

これは「レイヤーゲート」

「あ?何だそりゃ」とチャコが聞くと、ライゼンが「魔界の層を渡る時に通ってねーのかよ」と返答。

チャコは元々デッドロックにある666層生まれのようで、レイヤーゲートは通ってなかったようです。

なんでも、レイヤーゲートとは「魔界の層を移動する時に通る出入口」らしい。

これがあれば好きな層に行けるというわけではなく、行きたい層の通行許可証が必要で、そのレイヤーゲートが対応してる層にしか行けない様子。

魔界の各層ごとの移動、どうなってるのか気になっていたんですがこういう仕掛けだったのですね。

レイヤーゲートを通る事でワープができると。

思いのほかSFチック。といってもこれは魔法とかその手のファンタジー技術によって成立しているのでしょうけど。

「行きたい層の通行許可証が必要」というのも、思ってた以上に法が整備されてるんですね。

魔界ってもっと自然的な世界だと思ってたから、てっきり皆自由に行き来してるものだと思ってた。

通行許可証なんて、めんどくさすぎて実際は無許可で無理やり突破というアウトサイダーが横行してそうな気もしますが。

というか、何ならヤクト達だって今後神殺しの為にレイヤーゲートの突破が必要になったら通行許可証なんて無視して行動する気がする。

こんなのあってないようなルールでしょと思ってしまいます()

気になるのは、レイヤーゲートがこんな森の中にある意味。

作中で初めて出てきましたが、レイヤーゲートが森の中にあるのは、滅多にない珍しい状況のようです。

魔界の層を移動するものだから、人が行き来する街の中心にある方が理に適ってるのは分かりますし、本来あり得ないシチュエーションなのかな。

とすると、これは何らかの意味がある伏線の予感。何故ここにレイヤーゲートがあるのか、気になります


森の盗賊団

ハニーさん、敵の強さを見せつける為に破壊されがち

中が空洞で脆い特徴がありますし、気がつけばあるあるのように壊されてますね。

試験でのギューゴの時、カーズベロシティで本棚攻撃した時も。

ある意味F組のタンクと言えそうな。

HP1の一度きりの防御ですが。

ハニーを貫いた矢を放ったのは、討伐依頼を受けてた盗賊。

ちょうどタイミングよく、ヤクト達の前に姿を現しました。

てっきり依頼までブレンがでっちあげた設定なのかと思いましたけど、依頼自体は本当に存在してたものなんですかね。

盗賊団が実在してたなら自ずと被害者もいたのだろうと想像できる。

といっても、この盗賊団、しっかりブレンとも繋がっていたと思いますが。

ヤクト達に反撃された時、盗賊団は「な…なんだコイツ等!!強ぇじゃねーか!?話と違…」と漏らしているんです。

「話と違う」…という事は「何らかの話があった」

何か、誰かに頼まれてヤクト達を襲撃してそうです。

その黒幕とは、順当に考えてブレンでしょう。

F組を始末する為に差し向けた。

盗賊団は金品を強奪できて利害の一致。何ならブレンから報酬金も支払われる手筈だったのかもしれません。

暗い森で目を光らせるのは「闇討ち」が得意なんですかね。

大勢で獲物をロックオンし、普通であれば盗賊団に攻撃は届かず、盗賊団から一方的に攻撃できる。

彼等はこの戦法を武器としていそうです。

状況によっては、ヤクト達が不利になってたケースもありそうだ。

こういうモブ、危険性を感じる事がまずないですが、今回だけは初登場時の暗い森で無数の盗賊に囲まれたのは少し危機感を感じました。

弱いなりに集団で作戦行動ができていて、凄い。

ちょっと感心すらさせられました。


死者操術士vs.盗賊団

木の上から狙われてる事を察したミコトは死者操術士の力を解放。

ディープクライの地中に眠っていた死者を操り、数には数をで攻撃。

ミコト、この状況にうってつけ過ぎない!?

何ならミコトが不在で、この場にヤクトとライゼンしかいなかったら結構ピンチになってた可能性もありそうなものだけど(フレイだけは森を燃やせるので強いが)。

盗賊団、どう考えても「数」が脅威ではあったので、その数を封じる事ができる適材適所の能力。

これまでもミコトの強さは節々実感してますが、今回は過去一能力が刺さってる感ありましたね。

まさにこういうシチュエーションだとめちゃくちゃ強いを体現していて、改めて評価高まりました。

てか、木に登って獲物を狙ってたらゾンビが襲いかかってくるの盗賊団視点だと怖過ぎる。

自分達が優位だったはずなのに、気がつけばこっちが獲物。

「ぎゃああああ」「うあーーーっ」って木の上で血飛沫飛ばしてるの怖いです。

実際どうなってるか見えない事で想像が掻き立てられるしあんなに大胆に血が飛ぶって一体何されたのかと。

これだとどっちが悪役かもう分かりません。

ゾンビを使役して相手を殺すなんて味方キャラがして良い戦闘じゃない。

それに「小賢しいのだけど」って毒舌言ってるのめっちゃ面白いし、ライゼンのモアイ顔して「相変わらずエグい力だな」ってリアクションもww

ミコト、やっぱり優しそうに見えて物騒ですよね。

こんなの何ともないけど?ってテンションで「小賢しい」とか言うのめっちゃ面白い。

ミコトからすると日常的に使う言葉遣いなんだろうな。

ライゼンの「相変わらずエグい力だな」ってリアクションも共感強いです。

まさに自分が思ってた事とシンクロした。

やってる事が狂気に満ちてるのよ


ヤクトとライゼンの共闘

好戦的なフレイに「下がって!!」と提案するヤクト。

ヒロインを守るレディファーストな行動というわけではありません。

「ここ…森ですよ 火の力なんか使ったら…」と大火事を危惧しての事でした

ここは少し話の都合を感じましたね。

むしろ火の力なんて状況にうってつけだと思うのにわざわざ使わないのはフレイが過剰に活躍し過ぎるからかなと思いました。

ここでフレイが強過ぎると少々パワーバランスが崩れそうで、そういう意味でバランスを調整した描写に思えます。

といっても、今回の話の最後にはブレンとの戦闘が開始。

大火事を危惧して戦うなんてできないんじゃないでしょうか。

そんな半端な意識じゃヒエンのように殺されてしまう。

次回あたり、そうも言ってられなくなって、フレイが大胆に森を燃やしてブレンを追い詰めそうです。

何ならあれだけ巨大な怪物を相手するにはそれくらい広大な範囲攻撃が必要になってくるはず。

そういう意味で、現状ブレンを倒せる希望はフレイに感じます

あとは、ヤクト達が被害を被らないか…で。

何とかフレイと波長を合わせて攻撃できたら良い戦いになりそう。

という事で、残る戦闘員はヤクトライゼン

「行くぞヤクト!!」なんて言って、それはもう仲間面じゃない?!

8話のプロフィールにある通りヤクトの事は嫌いのはずなのに…!

嫌いと言っても本気で嫌悪してるわけではなさそうな。ヤクトの事を完全には信用していなさそうですけど、ヒエンに続いてライゼンも根のお人好しさを感じますね〜〜

こういう共通する部分を見つけると、もっとヒエンとライゼンの絡みが見たかったという心残りがある…。

1ページ使って「倒す」描写というのも新鮮で迫力ある!

ヤクトもさることながら、剣士のライゼンが真前に描かれていて剣フェチくすぐられる…!!

やっぱ剣士キャラって大好きだな〜〜。シルエットが完全にアイゼンメテオールなのよ。

ただシンプルに斬ってるだけの絵面にロマンが溢れてる


依頼主の家

盗賊討伐を完了して、目指すのは依頼主の家。

てっきり依頼主に話を聞く→依頼を受ける→依頼を遂行するという流れかと思っていたら、逆に依頼を遂行してから依頼主の家に行くかたちだったの意外ですね。

『FAIRYTAIL』なんかにおける"依頼"はまさに上記の流れでしたが、DEADROCKはその逆。

まぁこれは話の都合によるものかと。

月刊連載で尺があまりないのと、ブレンとの戦闘に移行する為に盗賊倒しは順番先になったのでしょうね。

本来はどういう順序だったのか気になりますが。

基本的には依頼主から話を聞くのが先になりそうだけどどうかな〜〜〜。

今回は先に盗賊団と遭遇した都合上ああなったけど、元々は先に依頼主に会った気がする。

今となっては分かりませんが、今後また課外授業が描かれるとしたら。

今回が例外として、先に依頼主に会いに行く順番がセオリーという可能性はまだ残されていると思います。

屋根から大きなキノコが生えてる封印魔導士マグーマギーの家。

まずこの外観から特徴的ですね。

森の中の家故にこういうデザインなんだろうか。

真島作品らしいファンタジー極まってて好みな建築です

…てか、よく見るとこの時点でマグーマギーの死体が見えるのな

何となく家の中でマグーマギーの死体が発見されたのかと思ったけど、ちゃんと家の扉の前に吊るされてる事が確認できる。

意味が分かると怖い話みたいで怖っっ


マグーマギー

マグーマギーさん、実質出オチキャラとなりましたね。

こういう敵キャラの引き立ては好みなんですが、ちょっと今回に関しては如何せんマグーマギーさんに何の印象もないまま殺されちゃったなww

伝説の封印魔導士と聞いても「へー」としか。

魔界最強の何人かの一人とかだったらブレンやべえええええとなってたんですけど、マグーマギーさんだと特に何も感想がない。

まぁヤクトの「都合が良過ぎる」って直感が伏線になってたわけですね。

ブレンからすると封印を解き得る芽を潰しておいた意味もあったのかなと。

ミコトにすぐにゾンビ化を頼んだのもキャラクターが良いシステムになってますね。

このキャラであればこれできるという強みが強調されていて、あまり真島作品では見ないキャラクターの扱いだなぁと思います。

2話でライゼン復活した時から思いましたが、死者を蘇らす事ができる能力を味方側が持ってるって面白い。

メインキャラを何度も死なせますし、こういう状況においても活用できるのが。

やはりミコトはF組最強でF組1有能だと実感します。

『FAIRYTAIL』のエルザとはまた違う味方側最強の女、推せますよ〜!ミコトかっこいい〜!


四魔教ブレン再戦

しかし、その可能性すら眼前で潰す怪物。

巨大な手がマグーマギーの遺体もろとも押し潰し、ヤツが出てきました。

四魔教の一人、デッドロックの教頭・ブレン…!!

直近のカーズベロシティで交戦したばっか。

昨日の今日で再び相見える事になりました。

個人的に次の新章(今回)で初の四魔教倒しに成功すると考えていまして、その最初の相手が誰になるか気になっていました。

1番の本命はヤクトが黒竜の力を取り戻す意味でも「リリス」かと思っていたんですけど、この調子だとブレンになりそうか〜!?

カーズベロシティでも戦って、ヒエンを殺されたリベンジとなる今回。

流石に次には引っ張らないんじゃないかという予感がしますね。

更に引っ張るのは、真島作品らしいテンポ感を損なうように思う。

わざわざこんなにすぐに再びエンカウントしたからには、ここがブレンとの最終決戦の場になるんじゃないでしょうか

ヤクトの目の前に巨大な手が降りかかってきて、目の前で希望を潰すというのは同じ事カーズベロシティでもやっているんですが、絵にちゃんと新鮮味があって良い。

手だけが降ってきた前回と違って、今回はそれが最初から「ブレン」と認識できる光景になってる。

遠くから手を伸ばしたブレンの本体は黒い影で覆われていて、底しれない存在感を感じますし、その奥行きから伸びて落ちてきた手の迫力さ。ちょっと立体的というか、手がこちらに飛び出してきているようです。

この見開き、絵として凄く綺麗。

今回の依頼はブレンが仕組んだもの。

教室を出発時、サルが意味深に「死んだら骨くらい拾ったるけェ」なんて言っていた理由もこれでした。

元からF組を殺す為に用意した場だった。

ミコトとライゼン、反発してないですが、良い迷惑ですね。

ヤクトが問題児過ぎる…


F組vs.ブレン

ブレンが襲ってくるとしたらデッドロック学園内という先入観があったのですが、それもわざわざこんな場に呼び出したのは「神にバレずにその本を取り戻す必要がありましてねぇ」という事でした。

確かに前回「こんな事が神にバレたら」と気にしていましたね。

流石にこんな失態、神からも処罰が下されるんでしょうか。

そういうところ、上下関係はしっかりありそうで敵サイドには敵サイド側の事情があって面白いです。

この「神には言えなかった」事情が後々ブレンのミスに繋がるなんて事もありそう

神に言うのは1番ベストだった気がしますが、こういうリスクをケアしたが為により大きなリスクに繋がるというのはありそうです。

言ってしまえばブレンの保身でわざわざこんな周りくどい事をした言動に少し引っかかるものを感じました。

ヤクトは「皆さん!!覚悟を決めて下さい!!ここで四魔教ブレンを倒さなくては僕たちは生きて帰れません」と言って、F組総員で臨戦体制へ

そうなんだけど、ヤクトがそれを言う??

カーズベロシティ行く前にも身勝手さは指摘されたばかりで、少し印象悪いですね。

そもそもお前が巻き込んだんじゃんと思ってしまう。

これを他のキャラが言うならしっくりきたと思うんですけど、ヤクトが言うのはこの物語の主人公でF組を引っ張るリーダー故にか。

ミコトとライゼンも反発しても良かった気がしますね。

「オレは関係ねぇのにヨォ」とライゼンが言いつつ、ミコトが「やるしかなさそうね」と覚悟決めてるのは、もう何だかだ神やデッドロックサイドへの不信感が募ってるのでしょうか

ライゼンも何だかんだ良い人そうですし、ミコトもルーゼンの件でずっと何かが引っかかってそうです。

ブレンを倒した時、二人は正式に神殺しに協力してくれるか??

ヤクトも私情と同等かそれ以上に「僕がヒエンさんの仇を討つ」と闘志を燃やしてるの良いなぁ。

真島作品主人公らしい動機ですが、これまでヤクトにそういった仲間思い要素は見受けられなかったので。

当初は利用するつもりだったクラスメイトがしっかりヤクトの中でかけがえのない存在へと変わっていたのではないでしょうか。

それ見てライゼンも驚いていましたが、前回ヤクトは「僕だって…友達になれたかもしれない」と泣いていて、優しい心もあるんです。

自分もミコト同様ずっとヤクトの本性を疑ってきた派ではあったので、良い意味で印象が変わってきました。

「仲間の為に戦う」って真島作品ではベタな思想なんだけど、最初はそんなつもりじゃなかったヤクトだから今心に響いてる。

「僕がヒエンさんの仇を討つ」と言って敵認定してるヤクトの表情が良い。


巨人型

「やれやれまだ四魔教と呼ばれる者の事をわかってないようですね」と言って本領を発揮するブレン

「神に近い力を持っているからなのですよ」と言って、体をぶくぶくと膨れ上がらせていって「巨人型(ギガントフォーム)」なる姿を披露。ラスト2ページ使って本気の力を発動。

「さあ 授業開始ですぞ」と言って、巨大な化け物が出てきました。

めっっっちゃ気持ち悪い!!

何モチーフと言えば良いんだろう、少々中国の妖怪っぽさを感じるような、一つ目モンスターの顔をした超巨大生物。

巨人系怪人のインパクトでいったら『EDENSZERO』のクロウもなかなかでしたが、これもこれで凄い。

クロウが「全長420m」「生きた要塞」として出てきてその大きさのスケールにあっと驚かされましたが、これも全長420mぐらいはありそうだな…

クロウで巨大化ヴィランのインパクトは最大値出たと思ってたんですよ。

もう巨大化ヴィランであそこまでのスケールは出ないだろうと。

ブレンもヤバくない!?確かに祖:巨人だけど、半端ない大きさ過ぎる…!!

ここもクロウとはまた違ってた描写の仕方で「大きさ」が伝わってきて、漫画としてめっちゃ面白かったです。

普通にビジュアルのクセが強過ぎるのよ。

比較するとクロウがシンプルデザイン過ぎるな。

良い意味で遊び心があり過ぎる。何食ったらこんなデザイン思い浮かぶんだ。

腕には「凶ナル聖人二天罰ヲ」と記されています。

悪人ではなく「聖人」に天罰を下すというDEADROCK世界観。

これはもうわざとそう言ってるんでしょうね。

デッドロックでは世界制服が「優等生」ですから。逆説的に言うと「聖人」は罰するべき悪人。

腕に文字記されてるってのもどんなノリ!?と思いましたし、真島先生ふざけて描いてるでしょ!!!

いや、良い意味で、です。

ツッコミどころが凄くある特徴的なデザインで、ちゃんと恐ろしい、ポップとホラーが合わさってるのめっちゃ好きですね…


TO BE CONTINUED 7月号につづく!