心が静かに変わり始めるサインを見逃さないで

 

 

 

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心が静かに変わり始めるサインを見逃さないで

 

❍ 変化はいつも、静かにやってくる

 

変わりたいと思っても、現実が何も動かない。

焦る気持ちが積み重なって、自分を責めてしまう。

そんなクライアントさんをたくさん見てきました。

 

でも実際の変化は、急に大きくではなく、

小さく、静かな形で訪れます。

 

たとえば、前なら落ち込んでいたことに、

少し冷静に対応できたとき。

誰かの言葉を受け流せたとき。

それが、心が変わり始めたサインなのです。

 

❍ クライアントAさんの変化 怒りを我慢から観察

 

Aさんは50代半ばの女性。

家族の言葉にすぐ反応してしまい、

後で自己嫌悪になる日々が続いていました。

 

ある日、Aさんがこう話してくれました。

「最近、夫に嫌味を言われても、すぐ言い返さなくなったんです。

 その代わりに、ノートに今の気持ちを書き出してみたんです。」

 

そこには、怒りや悲しみがそのままの言葉で並んでいました。

でも、書き終えたあと、Aさんは気づいたと言います。

「相手を責めたいわけじゃなくて、私は分かってほしかっただけなんだ。」

 

感情の奥にある本音に触れたその瞬間、

Aさんの声のトーンが、明らかに柔らかくなっていました。

これが、心が静かに変わり始めたサインです。

 

❍ クライアントBさんの気づき がんばり疲れが終わった日

 

Bさんは、長年介護と仕事を両立してきた60代の女性。

毎日が「やるべきこと」で埋まり、自分の感情を感じる余裕がなかったそうです。

 

カウンセリングの中で私は、

「今日の中で、ほんの少し心地よかった瞬間はありますか?」

と尋ねました。

 

Bさんは少し考えてから、

「朝、洗濯物を干す時の風が気持ちよかった」と答えました。

 

それはほんの一瞬。

でもその感覚を思い出したBさんの表情は、

まるで重い荷物を下ろしたように軽くなっていました。

 

心が静かに変わる時、人は理由のない安らぎを感じます。

そこには何かを達成したという誇りより、

自分を取り戻したという穏やかな喜びがあるのです。

 

❍ 変化は「前に進む」ではなく「戻る」こと

 

多くの人が「前に進まなきゃ」と言います。

でも本当の変化とは、前に進むことではなく、

本来の自分に戻ることなのかもしれません。

 

焦って何かを変えようとするほど、

私たちは自分を見失ってしまう。

けれど、ほんの少し立ち止まって、

本音や小さな幸せに気づけたとき、

心は静かに元の場所に戻り、自然と整い始めます。

 

❍ あなたへ

 

もし今、何も変わっていないと感じていても大丈夫。

その「何も変わらない」が、実は一番大切な準備期間です。

 

焦って動かずに、自分の中の静かな変化に耳を澄ませてみてください。

ふとした瞬間に、心の反応が今までと違い、

柔らかくなっている。

 

それが、あなたの変化のサインです。

 

❍ 今日のノートワーク

 

1. 今日、心が少しだけ穏やかになった瞬間を一つ思い出す

2. それを短い言葉でノートに書く

3. その瞬間、何を感じていたかを一行添える

 

例)

通勤中に見た空がきれいだった → 少し肩の力が抜けた

お茶を飲んでいた時間が落ち着いた → 自分を大事にできた気がした

 

書くことで、その感覚を「心の記録」として残すことができます。

 

❍ まとめ

 

変化とは、決意や努力ではなく、

静かに自分を取り戻していく過程。

 

怒りが薄れたとき、

焦りが少し和らいだとき、

小さな安堵を感じたとき。

 

それが、心が静かに変わり始めているサインです。

どうか、その小さな光を見逃さないでください。