季節は移り、時が流れてゆく。

ゴルフ場も随分変わってきた。

かわったのは人なのだろうか。

 

 

 

ゴルフ場にゆくといろいろなひ

とを見かけ、よく似たところが

ある人を見かける。

 

男は綺麗な女が好きで、いい加

減なことを喋り、女性らは、こ

の話にうまく合わせていること

が多いようだ。

 

今日の天候はいったい何だろう。

昨日につづく曇り日で、絶好の

ゴルフ日和であった。

早朝のスルーゴルフで、18ホー

ルを彼女と一緒にラウンドできた。

 

 

 

この間、パートナーの彼女に尋ね

てみた。

彼女はAI(人工知能)専門家の医

師で50歳。

ぼくは独身で、親戚や知り合いの

者に、ことあるごとに、この今の

時代に「はやく結婚せよ、孤独死

にならないように」と言われつづ

けてきた。これにどうしたらいい

かと彼女に訊いてみた。

彼女曰く。

先ほどの受付の女性のように、「

そうですね」と相槌をうっておく

ようにしなさい。

だって、相手は古い時代の価値観

で言っており、「無視しておくよ

うにね」とアドバイスしてくれる。

 

このあとぼくらはホテルの215号

室でシャワーを浴び、汗を流した。

この間、ぼくは彼女に相談にのっ

てもらった。

 

 

相談の内容だが。

ぼくは「隣の芝生は青い」とい

う諺があるのを知っているが、

どうしても身近なひとで顔やス

タイルのよい人、ゴルフの上手

い人をうらましく思ってしまう。

それがしんどくて、意識を変え

るために自己啓発セミナーにも

参加し、しばらくはなくなった

が、また同じことを繰り返して

いるが…。

人がうらやましいという相談で

どうすれば治るか尋ねると。

彼女曰く。

誰でもそうです。

ただ、うらやましく思う気持ち

が大きいか小さいだけです。

ひとには相手よりも上でないと

不安になるひとがおり、ぼくも

その症状で、苦労の多い性格で

気の毒なタイプだという。

ただ、すべては時が解決してく

れるという。

人は皆、容姿もゴルフも老いて

誰もが衰えてゆき、死に向かっ

てくと、「時が…」が女医の答

えだった。

 

 

 

 

季節は汗ばむ夏。

ぼくは桜の樹の下に棲む虫を自分

の姿に重ね、夢のような夢を見る。

彼女はぼくの性依存症もそうだと

いう。

ぼくのグリップを優しく握り、髪

を左右に振り、体を上下に揺すり、

ぼくのからだを激しく求め、死ぬ

~!と絶叫し果てていた。

ときは移りゆき、どうなってゆ

くのかこれからの先の時代は。

艶女医曰く。

自分のことだけ心配し、ゴルフで

きることを、生きているだけで儲

けと思い、もっと身近なAI(愛)

を愉しみましょう

と、アドバイスしていただく。

ぼくの215号室の部屋に紫の上着

を身につけた艶女医が診察に来て、

「いいですか」と尋ねてくれた。

 

 

 

 

 

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