謎の男は何者なのか。

大河ドラマ「光る君へ③(謎の男)」。

 

ときは永観二(984)年。

謎が謎を呼ぶ、まつりごと。なかでも

陰謀家の大臣・藤原兼家は…。

兼家、道長に諭す。

民の暮らし知らないほうがよい、

思いきったまつりごとができない。

 

 

藤原兼家(段田安則)と藤原道長(柄本佑)

 

兼家(段田安則)は、次男の道兼(玉

置玲央)に女官を使って、帝(坂東巳

之助)の食事に毒を仕込ませてゆく。

兼家いう。その女官と寝とけ、目をか

けていると信じ込ませておけ。

 

 

 

藤原実資(秋山竜次)と藤原道兼(玉置玲央)

 

あわせ次の天皇になる師貞親王(本郷

奏多)の様子を探らせるために、藤原

為時をスパイとして学問での師として

送り込む。加えて左大臣源雅信の土御

門邸の齢ごろの娘倫子のことを知るよ

う命じる。これからの先をよみ、策を

たくらむ兼家とこれに応える為時。

 

まひろは、土御門邸にゆくことになる。

倫子らが宮廷で漢字合せの遊びに興じ、

彼女はその才を発揮する。

 

 

藤原穆子(石野真子)、赤染衛門(風稀かなめ)、源倫子(黒木華)

 

 

父から、「倫子はどういう人だった?」

と問われ、明るい、人柄のひとと応え

るが、スパイとして送られたことを嘆

き涙する。

まひろと道長は、再度出逢う。そのとき

屋敷の上に謎の男がいた。

 

 

まひろ(のち紫式部:吉高由里子)


 

Enjoy紫式部ー父と母(「蜻蛉日記」)ー

藤原為時は、紫式部の父。

984年式部省の役人となり宮中で働

くようになっていた。

986年帝が退位、新たに東宮が即位

する。

以後為時はその後10年官職に就くこ

とがなかった。

 

「蜻蛉日記」(藤原道綱母)

紫式部は、幼くして母を亡くした。

式部にとって姉が母代わりだった。

紫式部の遠縁で「蜻蛉(かげろう)

日記」(954-974)を書いた藤原

倫やすの娘がいる。

この女性が藤原道綱母である。

 

「蜻蛉日記」(藤原兼家)

藤原兼家は、藤原師輔の三男だった。

「蜻蛉日記」は、藤原道綱母と藤

原兼家との結婚生活の日々の想いを

つづったものであり。兼家の正妻・

時姫(道長の母)と競い、そうでな

い者の悩みや哀しい想いがありのま

まに書いていた。

物語と違う日記、「蜻蛉日記」は人

のありのままの心の内を語っている

からこそ紫式部は、夢中になって、

縁者が書いた「蜻蛉日記」を読んで

いた。

 

Enjoy京都「源氏物語(土御門殿)」

土御門邸で赤染衛門は言う。

ひとの借りものを歌わず、歌は自分の

言葉で、ありのまま、心の内を詠めと

いう。

 

 

土御門殿

 

「源氏物語」に登場する軒端萩と空蝉。

ふたりが居た紀伊守邸は、中川のわた

りにあった。

中川は、現在の東淌院通りの北から流

れていた川で北小路(現今川通)で二

つに別れ、紀伊守邸の庭にこの水を引

き入れていた。

西隣は藤原道長の土御門殿があり、北

には紫式部の祖祖父・藤原兼輔の邸宅

があった。

紀伊守邸は今の京都御所東隣、梨木神

社、蘆山寺あたりになる。

 

 

梨木神社(京都府京都市上京区染殿町)

 

 

 

「光る君へ(謎の男)③」

藤原(為時)一族

父・藤原為時:岸谷五朗

母・藤原ちゃは:国仲涼子

まひろ(のち紫式部):吉高由里子

弟・藤原惟規:高杉真宙

 

藤原(兼家)一族

藤原兼家   :段田安則

妻・時姫   :三石琴乃

 

長男・藤原道隆:井浦新

道隆妻・高階貴子:板谷由夏

娘・定子(のち一条天皇の中宮)

 

二男・藤原道兼:玉置玲央

妻・兼家の妹藤原繁子:山田ミヌヲ

 

三郎・藤原道長:柄本佑

道長の娘・彰子:一条天皇妃

 

源(雅信)一族

源雅信   :増岡徹

妻・藤原穆子:石野真子

源倫子   :黒木華(のち道長の妻)

(道長との娘・彰子:一条天皇妃)

倫子に仕える

女房:赤染衛門:風稀かなめ
 

天皇家

円融天皇    :坂東巳之助

懐仁親王(のち一条天皇7歳で即位)

一条天皇・妃(彰子・道長の娘)

 

師貞親王:本郷奏多

 

側近・公家

関白・藤原頼忠 :橋爪淳

娘・藤原遵子  :中村静香

 

藤原実資 :秋山竜次

藤原斎信 :金田哲

藤原公任 :町田啓太

藤原行成 :渡辺大知

 

藤原宣孝 :佐々木庫之助

(のち紫式部の夫)

 

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