以前、京都・伏見の1日観光モデルコースでお話した「十石舟」
大阪からの淀川 (宇治川)と京都とをつなぐ港町として、江戸時代に整備されたのがこの伏見の町。
十石舟は、元々が、水運が主流だった昭和初期まで、伏見で貨物や人を乗せてこの運河を行き来していました。
今は、春から秋にかけて、観光客を乗せて、この街の運河を巡っています。
普段、運河沿いを歩くことは多いのですが、今日はお客様がお越しで、天気も良かったので、十石舟に乗ってきました。
普段、見ている京橋のそばにある、かつての荷揚げ場。
このまわりに、かつては問屋が建ち並び、大阪と京都の間での荷物の積み替えを行っていました。
伏見港公園のあたりです。
秀吉が伏見城を整備した頃に、淀川(宇治川)を上る大きい船が出入りしたのがこの場所です。
もう少し時代が下がって、江戸時代になると、角倉了以という京都の豪商によって、伏見から京都市内に繋がる、高瀬川が開削され、それが京都市内に物資を運ぶ重要な水路になっていました。
おかげで、この伏見は京都の水運の中心となり、繁栄したのです。
京都の伏見で酒造りが盛んになった理由も、このことと関係があります。
この十石舟は、三栖閘門(みすこうもん)まで来て、折り返し運行しています。
今は、この運河は、直接、宇治川(淀川)に繋がっている訳ではなく、三栖閘門で隔てられています。
というのが、伏見の町の洪水を防ぐために、外の川と切り離しているからです。
閘門の外を流れる宇治川(淀川)の方が、水位がかなり低くなっています。
そのため、船が物流の中心だった時代は、この閘門で水位を調整して、宇治川(淀川)と運河とを行き来できるようにしていたのです。
この三栖閘門の所に無料の資料館があります。30分ほど時間がありますので、伏見の水運や閘門の歴史を学ぶことができます。
十石舟は、時期により本数が違いますが、
通常であれば、昼時を除いて、20分に1本ほど運行されています。
予約は必須ではありません。
桜・紅葉の週末については混雑します。その時期については早めの予約をオススメします。
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