癌治療に対する考え方<腎細胞癌サバイバ―松さんのブログに対するコメント> | 【ステージ4:治療6年目突入】腎臓がんと闘うスロッターkazuのブログ

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2017年 50歳で腎臓がん&肺転移を告知されました(追記:51歳で脳転移再発、55歳で骨髄転移・骨転移を再々発)
<「癌になることは不幸ではない!」製薬企業で長年医薬品開発を生業とした経験から、前向きに治療に取り組み、日々を幸せに過ごすことを伝えるブログです>

みなさん、こんにちは!

今日は会社も休日。

朝5時半に起きる必要もなく、いつも寝不足気味なので熟睡したら朝の10時半(汗)

今は、家でまったりしてブログを読んでいました。

 

その中で、私の治験同志である松さんのブログ(下記参照)を読んで、ちょっと思うところがあり、私のがんの治療に対する考え方のコメントを書きます。

(当初、松さんのブログのコメント欄に書き始めましたが字数制限の1000字ではとても収まらなかったので、私のブログにコメント書きます)


 

注)書き終わったら、いつも通り(笑)異様に長く、取りとめの無い文章になってしまいました。なので、結論から先に・・・。

 

癌治療に関して重要なことは・・・

・薬の効果と、副作用というリスクを踏まえた上で、治療に対する正しい知識を有すること。

・但し、一般の方は正しい情報は何かが直ぐに分からないと思うので、分からないことは主治医に聞く事(場合によっては、セカンドオピニオンも活用)

正しい知識を有することで、癌治療に対する不安が軽減されます。

 

以下は、いつも以上にだらだらと書いているので、興味と時間のある方のみ読んで頂ければと思います。

 

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<コメント>

私は、バックグラウンドが化学にどっぷり浸かっていて、且つ長年製薬に携わっていることから、一般の方々とは違った視点になるとは思いますが、自分の癌治療に対する考えを一言。
(多分、共感出来ない方も多いと思いますが、決して同意を求める話しではありません。世の中には、こういう珍しい考えの人も居るんだ程度で流してもらえればと思います・・・)

私は、癌に対する治療は特別な物とは考えていません。

どういうことか?
それは、癌も、風邪も、インフルエンザも、その他もろもろの疾患も、いわゆる「病気」です。

そして病気の治療の目的は!それはただ一つ「治すこと」。
但し、最近の医学では治すのと同時にQOL(生活の質)の向上も同時に目指しています。
要は、治療している時も副作用を抑えて快適な日常生活を過ごすことです。

でも、多くの方は「癌と風邪では大きく違うじゃん!何を言っているんだ!」と思うかも知れませんが、私にとっては大きな「病気」というくくりでは同じ部類の話。

では何が違うかというと、死に対するリスクの程度の違いだけ。

癌は、確かに(なにもしなければ)死に至る可能性が高い病気であるが、一方風邪だって馬鹿に出来ない。

風邪をこじらして死ぬ事だってある。

なので、「癌」も「風邪」もリスクや治療方針は違えど、根本的な治療の目的や副作用を抑えた生活の質の向上など、目指すところは同じ。

皆さん、医者に「癌」と告知されて人知れず涙したことはあると思いますが、「風邪」と言われて涙を流したことは流石に無いと思います。

但し、私の観点からすると、何れも「病気」で、どちらも「死」の可能性がある。

なので、あえて逆説的に言うと「死の可能性がある風邪に罹患して、何故涙を流さないの?」となります。

 

これは、大多数の人が癌という病気に対して「死」というものを無意識に(私からすると必要以上に)意識してしまうからだと思います。

逆に言うと、日常的な「死」に対するリスクについては、人間は無意識の内に見ない様にしてしまっているのだと思います。

 

当たり前の話ですが、人間は不死身では無く必ずいつか死にます。

私だって、癌以外でも明日突然の天災で死ぬか、事故で死ぬか、暴漢に襲われて死ぬか、はたまた心不全の様な別の病気などで死ぬ可能性は常にあります。

でも、(私も含めて)人間は死にたく無いから、無意識の内にその様な死に対するリスクに蓋をして見ない様にしている。

(大多数の人が、明日死ぬかもなんて微塵も思って無く、当たり前の様に起きて、生きていると思っている)

でも、癌はその死を常に意識せざるを得ない状況になるから、それに対して恐れ慄いてしまう。

 

でも、いくら恐れおののいても万人に平等に死は訪れるのだし、避けられるものではない。

なので、私は癌で見え隠れる死に無理やり蓋をするのではなく、「死」に対するリスクをきちんと把握した上で必要以上に恐れずに、如何にすれば長く生き長らえることが出来るのか、つまり確率的に効果が高い治療法を正しく選択するか、という観点を元に癌の治療を考える様にしています。

個人的には、癌に対して必要以上に恐れ慄いて日常的にストレスを感じるより、前向きに長生き出来る様に治療を如何にすべきか、或いは癌にしろ寿命にしろ人間命は限られているので、如何に有意義な生活を送るべきかということを考えた方が良いという発想です。

 

ここで、「確率的に効果が高い治療法を正しく選択するか」ということに役立つのが、科学およびリスクアプローチの考え方です。

一般の方はピンとこないかも知れませんが、製薬業界では世界的な(ICH)ガイドラインで「科学およびリスクアプローチに基づく考え方」が求められています。
この考え方を掻い摘んで話すと、ある物事に関して、リスクとベネフィット(対効果)を常に考えて、そのリスクが許容できるか?
許容出来ない場合は、可能な限りリスクを低減すること。
さらにリスクを低減してもリスクが許容出来ない場合は、リスクと効果を比較して、どちらを優先するか考えます。
つまり医薬品を開発する場合、法規の縛りとして、常に患者のリスクと効果を考えて可能な限りリスクを排除することが求められているのです!
 

・・・ここまで聞くと難しい話しかも知れませんが、実は世の中ではこのリスクアプローチは当たり前の様に行われていて、皆さん無意識に受け入れています。

分かり易い例を挙げましょう。

例えば、日本では交通事故で数千人が毎年亡くなります。

十年間で数万人、世界中では何十万人という人が、将来確実に事故で突然亡くなってしまうのです。

ある意味、現在の内戦やテロで亡くなる人数よりか遥かに多いのかもしれません。

 

この人たちを救うにはどうすれば良いか?

簡単な話です。

世の中から車を無くせば良いだけの話。

さらに、飛行機や船、電車など、世の中の交通機関全てを無くせば、これらの事故で将来亡くなる方を救うことが出来ます。

 

でも現実は、「世の中から交通機関を無くせ!」なんていう声を挙げる人は(ほぼ)誰もいない。

 

これは、世の中のほぼ全員が意識的・或いは無意識の内に、交通機関があることによるベネフィット(効果:これは、単に交通移動手段だけにとどまらず、製造メーカーや末端の下請けなど、経済的な影響も含む)と、それに伴う事故死というリスクを比較して、ベネフィットを優先させているためです。

将来の人の死より、現在の文明の利器を皆が優先している。

ある意味残酷な話ですが、これが現実。

 

この話、例を挙げればきりが有りません。

 

先日の北海道地震での停電などもそうです。

皆さん停電を想定したリスク回避(例えば自家発電を設置するとか)を行っていますか?

ほぼ誰も行っていないですよね・・・

だって停電なんて殆ど起こらないし、仮に停電が起こっても死ぬ訳ではないし。

でも、一部自家発電を設置しているところが有りました。

それは、例えば病院。

何故か?それは殆ど起こらないはずの停電が起こったら、患者が死ぬ可能性が高いから・・・

これも、(多くの人は無意識かも知れませんが)停電が起こるリスクと、自家発電を設置する効果を考えて、リスクアプローチを行った結果です。

一般家庭では、自家発電を設置する効果は低く、停電が起こるリスクを(無意識の内に)許容しています。

但し、病院では停電が起こるリスクに対して、自家発電を設置しないという選択は許容出来ない(何故なら、患者の死という無視できない影響があるから)。

そのため、リスク回避として自家発電を設置しています。

 

このリスクアプローチの基本的な考えとして重要なのは、リスクは低減出来ても基本「ゼロ」にはならない。そのため、リスクと効果を対比してどちらかを選択するというところです。

 

この話、先の交通機関にしろ、電気にしろ、その他文明の利器と言われるもろもろのリスクアプローチを突き詰めると、究極は文明を選択するか否か?というところに辿り着きます。

要は、全ての文明を排除して原始時代の生活を送るか?ということです。

 

例えば、無人島の様な場所で、電気・ガス・水道も無く、交通手段も無く、当然スマホ・パソコンも病院も何も無い、そんな環境です。

これなら、いつ来るか分からない停電におびえる事も無く、また原発事故の影響も受けない。

交通事故も無いし、食物に含まれる農薬による影響も考えなくても良い。

学校や会社に行って受けるストレスや、性的差別・パワハラ・セクハラも無い。

ネットでの誹謗・中傷も無く、ゲームのやりすぎも無い。

時間にも拘束されない。

仮に病気になっても、薬の服用による副作用におびえる事もない・・・・

 

ここまで書けばお分かりだと思いますが、世の中のほぼ全員は、今更文明を捨てて生きることは不可能です。

(但し、米国では文明から遮断した生活を送る団体があるようなので、全ての人とは言いませんが・・・)

何故か?上記のリスクを排除することより、上記のベネフィットを享受する方が、明らかに人類は幸福と感じるからです。

 

話がだいぶ逸れてしまったので、改めて癌治療の話です。

 

私の場合、職業柄リスクアプローチの観点で物事を考える習慣が付いているので、癌も風邪もリスクアプローチの対象としては「病気」という同じ土俵。

病気なので、目的は「治すこと」

「治すこと」の手段はいろいろ考えられます・・・。

薬を服用したり、食事に気を付けたり、サプリメントを取得したり、運動したり、未認可の治療を受けたり・・・等々。

 

例えば、薬を服用する(私の癌治療の場合、免疫チェックポイント阻害剤と分子標的薬)の場合、リスクは「副作用」、効果は「癌の増殖を抑える(減少・消失を含む)」です。

風邪だって基本は同じ。リスクは「副作用」、効果は「風邪の症状を抑える」です。

 

ただ違うところは、リスクの程度と、効果の程度。

以前ブログで話したように、(誤解を恐れずに言うと)薬は「毒を持って毒を制す」ものなの、副作用は必ず有ります。

但し、風邪は死に対するリスクが低い(ほっておいても自然に治る可能性は高い)が、癌は死に対するリスクが高い(ほっておいたら死んでしまう可能性が圧倒的に高い)です。

(実際のリスクアプローチでは、リスクの程度も数値化して評価しますが、話が難しくなるのでここは省略)

 

つまり、癌治療では(というか、全ての薬は)副作用のリスクと効果の程度を比較して、選択することになります。

食事療法や、サプリや、未承認薬の治療もそう。

リスクアプローチにより、「癌を治すには何が一番効果的か」を判断し、選択することになります。

 

ただ、リスクアプローチを行う時に一番の問題となるのは「正しい知識」が必須になること!

私は長年製薬業に勤めており、この道のプロなので「正しい知識」を有る程度知っているし、また知らない知識でも「どうすれば正しい知識に辿り着けるか」という方法を知っているのですが、多くの方はこの「正しい知識」量が不十分で、癌治療に対して悩んだりすることが多いのではと思います。

 

※「この道のプロ」という書き方は自慢している様に聞こえるかも知れませんが、職業として生業にしていればプロであることは当然で(プロでなければ、食っていけないし!)、ブログ読んでいる皆さんも、それぞれの職業や、有るいは育児・家事・趣味などについては「プロ」であると思います。

私の場合は、腎臓癌患者の職業がたまたま病気に関係した職業(製薬業)であったというだけです。

 

本来、殆どの患者は元々知識がある方なんていないので、そこは医師がサポートしたり(個人的には、ここが一番重要と思っているが、現実的には十分でないところもありますね・・・)、自分で調べたりということになるのですが、今の情報社会、実は多くの情報の中には「真実」と「嘘」が入り混じっており、ここで正しい情報を掴むことが非常に厄介な話です。

 

私はバックグラウンドが「科学」なので、(科学的な話に関しては)基本的に人の言う事は信用しません(笑)

では何を信用するか。

それは「科学的根拠」と「科学的証拠」です。

 

例えば、「この富士山の石は、癌に効果がある。(毎日拝んでいれば癌が治る)」という話しが有るとします。

これは、十人中十人が「それは嘘だろう」と考えると思います。

 

しかし、この「富士山の石」を他の例に置き換えるとどうなるでしょう。

(以下の例は単なる例示で、特定のものの効果がある、或いは無いといったことを示したり、誹謗中傷を意図したものでは有りません!)

・「この食事療法は癌に効果がある」

・「このサプリメントは癌に効果がある」

・「この運動療法は癌に効果がある」

・「この未承認治療法は癌に効果がある」

・「この分子標的薬は癌に効果がある」

・「この免疫チェックポイント阻害剤には癌に効果がある」

 

さて、これらは「それは嘘だろう」と片付けられるでしょうか?

さらに、これらの話しで

「誰々さんが効果があると言っていた」

「効果が有ると本に書かれていた」

「雑誌に紹介されていた」

「論文に効果が書かれていた」

などが加わると、うんうん、本当なんだな・・・

と思うかも知れません。

 

一方、

「人の言う事なんてアテにならない」

「本なんて、誰でも書けるから人の噂話と同じレベル」

「論文だって、テレビで捏造したっていう話を聞いた事があるぞ」

「そもそもマスコミって、真実を話しているの?世論操作をしているのでは?」

・・・

こう考えると、何が正しくて、何が嘘か、何を根拠に判断すれば良いか一般の人は分からなくなると思います。

そこで拠り所となるのは「科学的根拠」と「証拠」

但しこの科学的根拠レベルまでいくと、普通はこれを生業にしていないとなかなか理解出来ない話なので、皆さんにお勧めするのは「分からないことは、まずは主治医に聞く」ということです。

 

流石に今までこの世の中で長年生きて来ている、ブログ読者の中で、

「日本医師会は実は悪の怪人の集団で、世界征服をたくらんでいる。

我々の都合の悪い人が病院にきたら、さりげなく殺したり、普通の患者も洗脳したりしている。

だから、医者は信用できない!」

という脳味噌お花畑な人はいないと思います(笑)。

 

医者は、原則患者の疾患を治す、QOL(生活の質)を向上させることを生業としていて、詐欺師の様に患者を騙そうという人は基本居ないはずです。

(ただ、金儲け優先という医師もごく稀にいるので、全てとは言いませんが・・・)

なので、治療や、その他科学的な分からない事に関しては、まずはその道のプロである主治医に聞いて下さい。

但し、別の理由で自分の主治医と合わない・信用できないという方が入れば、それはセカンドオピニオンで別の医師に相談してみるのも手です。

 

自分の場合、たまたま職業柄医師に聞かずとも科学的知識のベースがあり「真実」と「嘘」が見分けられるので、結果として皆さんよりも見通しが明るい状態でリスクアプローチをしており、一定のリスクがあることも認識しながら治療に望んでいるため、基本「癌治療」に対する不安が他の人に比べて少ないのだと思います。

 

ただ、一言付け加えておくと、癌を含めた病気の治療で厄介なのが、薬の効果や副作用などは人それぞれであり、全ての人に当てはまる訳ではない事です。

(なので、私の考えている最善の癌治療が、他の人にとって最善になるとは必ずしも当てはまらない)

つまり、万人に当てはまる法則が無い事。

それにより、患者は癌治療が掴みづらくなり、またそこを付いて「嘘」の情報を広げる輩もいるのが厄介なことです。

 

ここまで書くと、私は「西洋医学」信仰者で、食事療法やサプリ、運動療法などに否定的な考えを持つ人だと思われるかも知れません。

しかし、私はこれらを否定するつもりは基本有りません。

 

何故なら、癌の原因として、食事や運動・喫煙を含めた習慣が影響していることは、長年のデータ蓄積により科学的根拠が既に明らかとなっていること。

それならば、逆に癌に影響する様な要因を排除した食事療法や、運動療法などを取り入れるということは、至極当然な思考であるからです。

但し、これらの効果は、個人的には徐々に現われるものと考えています。

何故なら、癌になるのも、これらの影響は徐々に現われるためです。

例えば、煙草を吸い始めた人が2週間後に肺癌になる、という訳ではなく、長年の影響が蓄積されて発症するものです。

逆に、これらの療法もいきなり効果が出る、というものではなく継続的に行うことが肝要かと考えています。

 

上記の療法がマイルドな効果だと例えると、これに対して西洋医学は、切れ味の鋭い刀の様なもの。

薬などは短時間で効果が出る様にしていることの犠牲として、副作用というものがどうしてもきつく出てしまいます。

癌という病気は進行する速度が他の疾患と比べて速いため(先のマイルドな療法のみならず)、有る程度のリスクがあっても切れ味の鋭い西洋医学の様な治療法(手術や投薬治療)が必要になると思います。

 

ただ一言付け加えておくと、世の中には、金儲けのために癌の様な病気の患者をターゲットとした商売をする輩が少なからず存在します。

最悪、癌に関する効果など無いのに「効果がある」と偽って金儲けをする、といった類です。

個人的には、こういった輩は許せないのですが、一般の方々は、この様な「嘘」と「真実」をなかなか見分けるのは困難だと思います。

 

「金儲け」という点に限って言えば、製薬会社も所詮企業であり、企業は営利、つまり「金儲け」を目的としているので、一概に「金儲け」は悪だ!とは言えません。

(現在、抗がん剤などの大型医薬品は、一つの医薬品を開発するのに(開発に失敗した費用も含めて)3000億かかっているそうです(業界紙ソース)。なので、とてもボランティアで賄い切れる投資額ではなく、「金儲け」を目的とした企業でないと医薬品開発は出来ません)

 

製薬企業は、「効果が証明された」薬を世の中に出して儲けを得ています。

悪い輩(笑)は、「効果がない」ことを知りながら、如何にも「効果がある」という様なことを言って金儲けをしています。

この様な悪い方々が厄介なのは、私の様に科学的知識をバックグラウンドに持った人が、それを元に(ある意味人を騙して)金儲けを企むことです。

そして、科学的(或いは薬機法(旧薬事法)上)の知識があるため、明らかな「嘘」ではなく、グレーな部分を付いて金儲けをしている点です。

(あまりやり過ぎると、薬機法違反で処罰や逮捕された例をニュースでたまに見かけますが)

 

まあ、この点は癌だけでなく、健康食品やダイエット関連商品なども当てはまりますが、あまり話を深く掘り下げるといろいろと物議を醸し出しそうな話しなので(笑)、この程度にしておきます。

 

ちなみに私のブログを読み続けると、最後に「癌を治すには、この富士山の石を毎日拝むと効果テキメン!」や「毎日○○を飲み続けると癌が消えた!製薬会社員も一押し!」といった類の内容には辿り着きませんので、ご安心を(笑)

 

とりとめの無い、長い話しになりましたが、癌治療を行うにあたって重要な事は、

・治療に対して正しい知識が必要。知識が無ければ真っ暗なトンネルの出口を懐中電灯を持たずに出口を探すのと一緒。正しい知識が懐中電灯の光となります。

・とはいっても一般の患者はなかなか正しい情報を掴むのが難しいので、分からない事は、主治医に聞くこと。医師は治療のプロ。但し個人差や相性もあるので、不安(不満)ならセカンドオピニオンも。

・治療の情報は、今やネットや本、雑誌などで簡単に手に入る世の中。但し、その中には「真実」だけでなく「嘘」も紛れ込んでいるため、注意が必要。(但し、何が正しくて、何が嘘かを見分けるのは非常に難しいですが・・・)

 

さらに、正しい知識を元に、科学アプローチ及びリスクアプローチをすれば、必要以上に死を恐れずに客観的に癌治療に向かい合うことが出来ると思います。

 

最後に、皆さんが癌に罹患して「死」を意識するのは至極当然のことです。

(私も偉そうに文章書いていますが、死は怖いし、死にたくは無いです)

ただし、死の恐怖に慄いて毎日不安な日を過ごすより、私のブログを読んで正しい知識を元に死と向き合って、日々の不安が少しでも和らいで笑顔の日で過ごして頂く助けになればと思います。