癌告知までの経緯(その4) | 【ステージ4:治療6年目突入】腎臓がんと闘うスロッターkazuのブログ

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2017年 50歳で腎臓がん&肺転移を告知されました(追記:51歳で脳転移再発、55歳で骨髄転移・骨転移を再々発)
<「癌になることは不幸ではない!」製薬企業で長年医薬品開発を生業とした経験から、前向きに治療に取り組み、日々を幸せに過ごすことを伝えるブログです>

その3からの続きです)

 

その後は、何か雲の上を飛んでいるような、フワフワした気分(上の空)で話を聞いていた。

が、その時先生からは実に重要なことを告げられていた。

 

まず1点目は、まずは原発巣である左腎臓を手術で取り、その後肺の癌は投薬による治療が必要になるということ。

 

2点目は、私が単身赴任者ということで、このままH病院で手術・治療を受けるか、それとも家族のサポートが受けられる自宅の病院に移るか選択して欲しいということ(H病院では、後者を勧めました)。

 

3点目は、もし病院を移る場合は、自宅の最寄りの地域がん診療連携拠点病院・又は、がん研究センターを紹介するので、後日で良いのでどの病院に移りたいか決めて欲しいと言われたことです。(その日に、自宅の最寄りの地域がん診療連携拠点病院の一覧表を頂きました)

 

そして、4つ目として最後、帰り際に看護師さんから非常に重要なことを言われました。

看護師「癌と宣告されて非常にショックだと思いますが、自暴自棄にならないでください。今の時代、癌は不治の病では無く、治療により改善する見込みがありますので。特に、癌と告知されて会社を辞めてしまう方もいますが、その様なことは絶対しないで下さい

 

その時は会社を辞めようとは思わなかったが、今思えば、あの精神状態では早まって会社を辞めてしまう人も沢山いるだろなぁと思います。

さらに(私は今も会社に勤めていますが)、会社にいると給与面や医療補助などで色々な公的補助制度があることを癌になってから本当に痛感しました。

癌になったサラリーマンだから断言できます。会社勤めの方は、絶対に癌だからと言って会社を辞めてはいけません!

 

実は私の父親は自営業で癌を患ったのですが(手術で癌が取りきれないまま、抗がん治療を続けて22年、未だに存命です。この話は又の機会に・・)、自分が癌になって痛感したのは、サラリーマンは病気になった際に収入や医療費など様々な面で本当に優遇されている!ということです。

自分の父親は、癌になって一軒家が買える位のお金を医療費として使ってしまったと話していました。(実際、そうだと思います)

会社員では(当然、これまでより医療費は増大しますが)高額療養費制度に加えて健保の付加給付、傷病手当金などが充実しており、自営業と比べて負担する金額が桁違いに低いです。また、会社を休んでも有給により、実質的な賃金は以前と変わらず支払われます。(残業代等は除く)

 

一方、自営業は働かない期間は収入がゼロです。また自分の父親は、がん手術後暫くしてから仕事を再開したのですが、それまでの仕事の相手(お得意さん)を失ってしまい収入は雀の涙程に激減してしまいました。

(父親が休んでいる間に、同業者にシェアを殆ど奪われました・・まあ、お得意さんにしてみれば、仕事に穴を空ける訳にはいかないので、他の同業者に切り替え→そのままお得意さん帰ってこない状態となりました)

なので、会社員の方は癌になっても自暴自棄にならず、絶対に会社は辞めないで下さい!

その5に続く)