ローリング・ストーンズ | カズモのロックなブルックリン▪︎ライフ!

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ブルックリン在住のシンガーソングライター、わたくしkazmo grooveが日々の暮らしや感じた事を綴っていきたいと思います。

今の若い人達は昔、貸しレコード屋というのがあったのを知らないよね。

 

今はデジタル配信、少し前はCD。

 

でもオレ達の時代はレコードを聴いていた。

 

一枚のアルバムがだいたい2800円ぐらいだ。

 

自分が本当に欲しいアルバムを買って、後は友達が持っている違うアルバムを借りて、カセットテープに落としていた。

 

でも、みんなが自分が聴きたいアルバムを全部持っている訳ではない。

 

そこで現れるのが貸しレコード屋の存在だ。

 

そこで聴きたいレコードを借りて、家でカセットに落とす。

 

中学の時にビートルズの音楽と恋に落ちた。

 

次はどこに行くの?

 

知名度どいえばローリング・ストーンズでしょ。

 

ただ、また新しいレコードを買うお金がなかった。

 

とりあえず、貸しレコードで借りて聴いてみるか。

 

オレが適当に借りたのは

 

「Black & Blue」

 

 

またこれが中学生のオレには早すぎた。

 

これはちょっと渋すぎたよね。

 

「何だ、この超ヘタクソなバンド!」という印象になってしまった。

 

でも、ここでまた林君が現れる。

 

「ローリング・ストーンズ、知ってる?」

 

「うん、あんまり好きじゃないけどね。」

 

「ああ、そう?でもこのアルバム良いよ。」

 

 

ビートルズで関係のあった、林君。今度はストーンズを紹介してきた。

 

このアルバムをじっくり聴いた。

 

すごく気に入った。

 

ああ、ストーンズというものはこのようにして味会うものなのか。

 

「ブラウンシュガー」はオレの中でもナンバーワンのロックソングだ。

 

エアロスミスの「バック・イン・ザ・サドル」よりも良い。

 

そこがミックとキースの凄い所。

 

そして高校3年の時に、初来日。

 

電話でチケットをとろうとするが、永遠にチケットぴあにつながらない。

 

繋がった時には「ローリング・ストーンズのチケットは全て完売しました。」というメッセージが。

 

「マジか?」という気持ち。

 

そんな時に京都大学に行った先輩の大津君から連絡が。

 

「ローリング・ストーンズのチケット2枚余ってんやけど、行かへん?」

 

「いや、行く行く!」

 

何、言うてんねん。普通行くやろ!

 

東京ドームの初日やねん。

 

あれは高3の2月ぐらいやねん。

 

自動車学校に通ってた頃や。

 

自動車学校休んで行ったわ。

 

親友の安永君と。

 

代田橋に住んどる先輩のナベちゃんの家に泊まらせてもろうてね。

 

東京も父親と一回行った事あったけど、そんなに知らんから迷いい迷ったわ。

 

東京駅に新幹線で着いて。

 

え?でこれからどうするん?っていう感じ。

 

東京駅の周りを歩くけど、何もない。

 

取りあえず新宿ぐらいに行った方がええんじゃないん、という

事で移動。

 

どんだけ田舎もんやねん?という感じ。

 

ナベちゃんの家になんとか到着。

 

京王線やねん。

 

新宿に行ったのは正解やった。

 

そしてストーンズのライブ行きました。

 

一曲目、スタート・ミー・アップ

 

キースがあそこに立っとんねん。

 

泣きました。

 

涙がちょちょぎれました。

 

そりゃ、そうやろ。

 

こんな田舎の岩国から観にくるわけや。

 

もうノリノリ。全開でっせ。

 

で、それから時が経ち、オレはニューヨークに来ました、と。

 

キースのソロのセカンド・アルバムが出ます、と。

 

ブロードウェイのダウンタウンのタワーレコードでキースのサイン会があると。

 

オレが行くと、すでにすごい行列が出来ている。

 

オレが店の中に入ろうとすると、店員が止めに入る。

 

「お前もキースを見に’来たのか?」

 

「キース?誰それ?オレはモーツアルトのCDを買いにきたんだけど。」

 

オレは何とか店内に入れた。

 

そこにキースが現れ、ファン達にキスをしたり、サインをしたりして、サービスを施していた。

 

オレはミックとも会った事がある。

 

すごいだろ!

 

ニューヨークのクラブで。

 

背の高い、金髪の女と踊っていた。

 

オレは彼に言った。

 

「オレは日本から来て、ローリング・ストーンズの大ファンです。」

 

「Oh, yeah? Thank you!」

 

彼はオレと握手してくれた。

 

ミック・ジャガーと握手するなんて、凄くないか?