「ドイツビールと椎茸」 | 神即〈いのち〉、〈いのち〉即感謝

神即〈いのち〉、〈いのち〉即感謝

神とは〈いのち〉であり、それへの感謝が信仰だ。あらゆる違いがあっても、それは闘争の理由とはならない。我々は等しく〈いのち〉を生きているからだ。その理解こそが、新しい文明の思想軸となる。

 ドイツ在住の日本人女性が、健康祈願のために弘法護摩を受けられた。体の不調やドイツ社会の窮屈さなどを切々と訴えられたが、護摩を焚いてみると、あにはからんや弘法大師からは「目には見えない炎を燃やせ」という霊示があった。つまり、問題の本質は本人が何に対しても情熱を持たずに生きてきたことにあるのだ。自分自身が無我夢中になることがないために、身体の不調やら社会現象やらに目を向けてしまうのだ。しかも弘法大師は「椎茸」という言葉を力説されたので、ご本人に聞いてみると、ドイツでは今まさに日本の椎茸が注目されつつあるという。だからこそ、椎茸栽培に情熱を燃やしなさいと言われたのだろう。情熱の対象まで教え諭すというのは弘法大師の老婆親切というものだが、彼女は早速、帰国中に椎茸農家を訪ねることを決意された。気の早い私は、彼女が作った椎茸を焼きながら、ドイツビールを飲む日が来ることに情熱を燃やしてしまった。(笑) 護摩918回 直近の予定はHPのイベント欄を御覧ください。「弘法護摩&オンライン」は随時受付中。町田宗鳳 | ありがとう禅 (arigatozen.com)