「ボルティモア・ブリッジの思い出」 | 神即〈いのち〉、〈いのち〉即感謝 

神即〈いのち〉、〈いのち〉即感謝 

神とは〈いのち〉であり、それへの感謝が信仰だ。あらゆる違いがあっても、それは闘争の理由とはならない。我々は等しく〈いのち〉を生きているからだ。その理解こそが、新しい文明の思想軸となる。

 巨大コンテナ船が鉄橋の橋げたに激突し、頑丈な鉄橋が次々と崩れ落ちる映像を見て、衝撃を受けた。なぜなら、私はあの橋に忘れがたい思い出があるからだ。今から30数年前、ペン大の院生だった私は通訳アルバイトとして全米各地を飛び回っていたのだが、フィラデルフィアからワシントンに向かって早朝に車を運転していて、あの高い橋の中央部に差し掛かった瞬間、突風に遭い、車ごと海に落ちそうになったのだ。あの時の心臓の鼓動は今も忘れられない。大動脈であるボルティモア橋がこれから数年間、不通になれば、何千隻という船舶や何百万台という車に影響が出ることは不可避だ。そもそも、あんな巨大な橋があっという間に崩れ落ちたことが信じられないのだが、アメリカ文明の近未来を予言している象徴的な出来事のようにも思えなくもない。護摩894回 直近の予定はHPてのイベント欄を御覧ください。「弘法護摩&オンライン護摩」は随時受付中。町田宗鳳 | ありがとう禅 (arigatozen.com)