「中学生に励まされる」 | 神即〈いのち〉、〈いのち〉即感謝

神即〈いのち〉、〈いのち〉即感謝

神とは〈いのち〉であり、それへの感謝が信仰だ。あらゆる違いがあっても、それは闘争の理由とはならない。我々は等しく〈いのち〉を生きているからだ。その理解こそが、新しい文明の思想軸となる。

 雨天が続くある日、サッカークラブの監督とコーチが所在なさげに「ありがとう寺」にやって来た。「雨でまったく練習ができません。ここで選手たちに坐禅でもさせてもらえませんか」という。聞けば、千葉からやって来た中学生チームだという。「いいですよ。でも、ただ坐禅をしても意味がないので、私が指導します」と言った。その日の午後、土砂降りの中、二十人ほどの元気のいい中学生たちがやって来た。まず「君たちの何人かはプロサッカー選手になるかもしれないが、大半はなれない。でも将来、どんな仕事に就いたとしても、今の頑張りは必ず役に立つから、苦手意識も捨てて、明日の試合には死にも狂いで臨め!」と説教した。15分間の不動禅の後、チームメンバー一人一人の顔を思い浮かべなら、「ありがとう」を唱えなさいと指導した。その後、「笑いの神事」をやり、全員に「明日は勝つぞ!」と叫びながら、大太鼓を思い切り二発ずつ打ってもらった。翌日、彼らは試合前にも「笑いの神事」をやったそうだが、なんと準決勝を勝ち抜き、決勝でも見事、ドイツチームに勝ち、優勝を勝ち取った。私のサッカー指導もまんざらではなさそうだ。(笑) 驚いたのは優勝直後、全員が満面の笑みで寺まで御礼を言いに来たことだ。時之栖創業者も、私に「うちで合宿するサッカー選手のメンタルを鍛えてほしい」と言って「ありがとう寺」を建立して下さったので、やっと原点に戻った感じた。今回の快挙に今は亡き会長も草場の陰で喜んでおられるだろう。護摩895回 直近の予定はHPてのイベント欄を御覧ください。「弘法護摩&オンライン護摩」は随時受付中。町田宗鳳 | ありがとう禅 (arigatozen.com)