日本センチュリー交響楽団いずみ定期演奏会NO.30


日時:2016年2月26日(金)19:00開演(18:00開場)

会場:いずみホール(大阪府)

指揮:飯森 範親(日本センチュリー交響楽団首席指揮者)

ヴァイオリン独奏:郷古 廉


この演奏会  
目的はヴァイオリニスト郷古 廉さんの演奏

曲目はベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調
作品61

他の曲目は  
この交響楽団がハイドンマラソンをされているようで
ハイドンの交響曲が2曲演奏された

ハイドン:交響曲 第18番 ト長調 Hob.Ⅰ:18

ハイドン:交響曲 第96番 ニ長調 Hob.Ⅰ:96 「奇蹟」

なにしろハイドンさん
交響曲は全104曲あるそうで現在はその10分の1ほど演奏されているとのこと
単純にあと10年くらいかかるというわけね
 
初めて足を踏み入れるいずみホール
クラシック音楽専用のホールということでそのことを含めとても楽しみにしていた

そのホール  公式サイトの説明をお借りすると

~理想の音場の原点をウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地「ウィーン楽友協会大ホール」に求めた、シューボックス型で821席のコンサートホールです。天井や壁のデザインをはじめ、床、椅子、さらに8基のシャンデリアなどの緻密に計算された音響効果により、「楽器の集合体」に包み込まれるような空間を実現しました。 残響時間はクラシックの室内楽にふさわしい1.8秒~2秒。明るくやわらかな音色が特長の、フランス・ケーニッヒ社製のパイプオルガン、ベートーヴェンと同時代の1820年代のナネッテ・シュトライヒャー製フォルテピアノなど、他のホールでは味わうことのできない特色ある楽器を備えています。~

いつも京阪京橋駅からシアターBRAVA!に向かう時  横目にしながら気になっていたこのホールへの誘い

今日はここを通り抜けていく!




















このオルガンとシャンデリア素敵!










その素晴らしいホールで郷古さんの演奏を聴く事が出来ると知った時は小躍りした!

郷古さんを知ったきっかけは 2011年

ストラヴィンスキー『兵士の物語』 20110824 ~アフタートーク編~

ストラヴィンスキー『兵士の物語』 20110824 ~マチネ&ソワレ 本編~

石丸幹二さんがご出演ゆえに拝見するに至った
サイトウ・キネン・フェスティバル『兵士の物語』

そこに楽士として演奏のみならず出演迄してしまうという演出で出会ったヴァイオリニスト

当時まだ高校生だった郷古さん
我が息子より一歳年下という彼はストラヴィンスキーの変拍子をまるで身体の一部のようにして生き生きと演奏されていて
その息づかいもなにもかもがとても魅力的で目が離せなかった

いわば石丸さんからいただいた出会いと言えよう

その後 サイトウ・キネン・フェスティバルの同演目で2012年・2014年と拝見して
やはり気になるアーティストとして存在し続け
これからも見守って&聴き続けたいと思うヴァイオリニストになっていた

オーケストラとの演奏で始めてソリストとしての郷古さんの演奏を聴いたのは2014年

大阪フィルハーモニー交響楽団 八尾演奏会 ソリストは郷古簾さん!

関西での演奏会はなかなか無いのでアンテナを張っておかないと長く聴けない事になってしまう

そして今回の演奏会
一度行ってみたいなあと気になっていたホールでの演奏会に弥が上にも期待はを膨らんだ

外見はSKF2014でお見かけしたときの良き青年への変貌の驚きを越えるものではなかった

そうね  今はもう22歳
これ以上驚きの成長期(身体の)を迎えることはないわね(笑)

涼しげに繊細な雰囲気は変わらず
だけどどこか堂々としていて大人にならはったんやなぁと感じる外見

そして演奏されるや!
なんという成熟ぶり!!

そうか
内面がうんと大人になっておられたのね

前回拝聴したのは前述の2014年12月
一年余りでこんなにも大人なヴァイオリニストに!

それともベートーヴェンさまが似合っているのか
いやいや  いずれにせよ
あの各楽章のカデンツァの凄さ!

特に第一楽章では鳥肌が立ち感涙に!
息を飲むってこういうこと
一気に引き込まれ  一気に郷古ワールドへ

その立ち姿や奏でる高音はお名前の通り清廉そのもの
なのにあのカデンツァたるや
その緩急の凄さ
豹変といってもいいほどに魂のこもった演奏

そう!
あの初めて郷古さんの演奏に釘付けになったストラヴィンスキーの時のような!!
あのドキドキ感
いったい何が起こったんだ!?という想像を越える音!

気迫というのかオーラをまとった音

そしてカデンツァを終え  再び静かにオーケストラと美しく見事に融合していく
素晴らしい!

大人にならはったんやなぁ
こういう演奏を聴かせていたどけるということは良い時間を過ごしてはるんやなぁと
もう気持ちはすっかり母親の如く嬉しさでいっぱいになった

これだからねぇ
私のアンテナ  琴線に触れた音は必ず根拠があるの
聴き続けていくこと
そうすることでこんな喜びをいただくことが出来るのね~

アンコールは




いやぁ良かった!
この演奏会を聴くことが出来て!!

次回の郷古さんの演奏会は
6/30の『大阪フィル×ザ・シンフォニーホール ソワレ・シンフォニーVol.7』
次は大阪フィルさんと!

久しぶりにワクワクする楽しみ♪

石丸さんにいただいたご縁で郷古さんというヴァイオリニストを知り
郷古さんからいただいたご縁で  またまた大阪フィルさんや日本センチュリー交響楽団の演奏会に足を運ぶに至る

面白いなぁ

と  今日の演奏会の感想を書き留めブログを終わりかけようとして
おっと  大切なオーケストラや他の楽曲の感想も少しだけ!

まず驚いたのがコンマスさんが荒井英治さんだったこと!
あのモルゴーア・ クァルテットの!!

ある時  東京フィルハーモニー交響楽団でお姿をお見かけしないなぁと調べてみたところ
なんと日本センチュリー交響楽団の主席客演コンサートマスターになられていたんだーと知ってはいたものの
こんなにバッチリとこの演奏会のコンマスをしてくださるとは!

やはりこの方の演奏している姿いいなぁ
音楽大好き感が&幸せ感が伝染してきそうなオーラがある!

そしてハイドンさんのシンフォニーは18番はまさにこのいずみホールにピッタリの室内楽的
チェンバロがとても生きていた

チェンバロは客演奏者のパブロ・エスカンテさん
ええ音してたなぁ

マエストロは関西フィルの藤岡幸夫マエストロと親友の飯森さん
何故かわからないけれど  私ちょっと苦手なマエストロなので感想はこの辺りで…