物価は上がるし | 社会保障を考える

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NHKで写真家大石芳野氏の福島の原発事故の写真活動を紹介していました。被災者のお年寄りが「墓まで汚染されて」という言葉が印象的でした。

 

今日の話題は消費税の話です。

10月からの消費税率アップのために様々な軽減策がとられていますが、多くは時限措置だと思います。景気後退の中でさらなる負担は厳しい。だが、消費税が上がれば収入が増える仕組みは放置されています。

 

「『非課税』と『免税』で大差

一般商品の場合、小売店などは消費者から受け取った消費税から、仕入れで卸売業者に支払った消費税を引いた差額を納税する「仕入れ税額控除」が認められる。消費税がかからない輸出が多い企業は、受け取る消費税より仕入れで支払った消費税が多くなるので、仕入れ税額控除が認められて、差額が税務署から還付される。一方で医療・介護はこうした還付がない代わりに、診療報酬や介護報酬に仕入れの消費税分が入っていることになっている。二O一四年度の消費税還付金は三・四兆円(地方消費税分を除 く)で、税率五%だった前年度から一兆円近く増えた。大半が輸出によると見られる。国の消費税収約十六兆円は、還付金を引いた残りだ。大手自動車メーカー五社が受け取った還付金を元静岡大学教授の湖東京至税理士が一四年度決算などを基に推計したところ、計六千億円だった。前年度より二千七百七億円多い。(「『ルポ 税金地獄』朝日新聞経済部」)