私は決して「鉄」ではありません | ちょんまげインプの部屋

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いらっしゃいませ、変態(いろんな意味で)の部屋へ。
これであなたも立派な変態。
今後ともどうぞよろしくっす。

(以前、ちょんまげのついたインプレッサに乗っていたのでこんなタイトルです)

今日は休日なのに早起きをしました。

って、毎度のことですが。

 

向かうは千葉。

といっても今日はいつものクルマではなく、鉄路です。

横浜駅で京急からJRに乗り換えますが、「休日おでかけきっぷ」を券売機で買う際に手間取り、横須賀線には慌てて飛び乗りました。

おかげで朝食にありつけず、こーしーで我慢。

以前はポットのコーヒーを入れてくれたものですが、コロナのせいでか味気ない缶コーヒーに・・・。

新幹線。

皆さんどこに行くのかな。

 

横須賀線は都心を抜け、千葉に。

その昔は横須賀線は東京の地上駅で折り返していたものですが、気づいたら地下にもぐって総武線と乗り入れてるんですから、長生きはするものです。

ちなみに何度かトイレに行くも毎回タイミングが悪く誰かが入っており、結局乗り換え駅の五井までガマンすることに・・・

 

小湊鉄道への乗り換え駅である五井。

こんな田舎(失礼)なのにかなり降りるお客がいて、びっくり。

非電化駅特有の、機械油の匂いと木が焦げるような匂いがまたたまらない。

乗車位置マークが薄くてよく分からなかったのですが、うまく並べました。

キハ200系の2両編成が到着。

ああこの排煙の香りがたまらない。

ほんとは最近増えているキハ40系を期待していたのですが、思えばもうキハ200系のほうが古くて引退が近いようなので、キハ200系のほうが良かったかもしれません。

それにこのキハ200は、国鉄のキハ20と同じだそうなので、まあヨシ。

これはまだ発車前なのですが、この後もどんどん人が増え、まるで通勤電車のような込み具合になりました。

ロングシートなので景色が見づらい。

いっそのことロングシートに膝をついて窓枠に両手をついて外を眺めたい気もしますが、さすがに大人になるとそれはできかねます。

扇風機にはJNR(日本国有鉄道)の刻印が。

キハ211、とあります。

もうすでに60年が経っているそうです。

 

ガイガイガイガイ・・・・・というアイドリングからプワン!という警笛一声ののち、ガー!とエンジンをふかして発車。

床下からがギシギシ、ギィギィという異音が。

そしてたいした速度でもないのに揺れる揺れる。

景色は普段からサバゲ行で見飽きた千葉県の平均的なそれであって、特段述べることもありません。

むしろ目をつぶって音と振動だけを楽しむのもありです。

途中の駅舎も風情がありますね。

すれ違う列車はキハ40系。

並走する田舎道を走る自動車とのデッドヒートに勝利。

何の変哲もない「千葉」の景色が続きます。

意外に駅ごとに降りる人がいて、地元の足としても使われていることが窺えます。

次第に人家が減ってきました。

途中駅で長めの停車。

こういうのはオタにはありがたいですね。

私はオタではなくたまたま来ただけですが。

お土産やお弁当を売っていました。

のどかだなあ。

出発。

いよいよ山深くなってきました。

意外だったのが、終点上総中野の手前の養老渓谷でかなりの人数が下車したこと。

てっきりみんないすみ鉄道狙いかと思っていたら、観光のお客さんもけっこういらしたんですね。

今から5年前に車で養老渓谷に来たことがありますが、とにかく道が不便(行き違いのできないような道が多数)で、二度と来るかと思った記憶があります。

養老渓谷から先は、レールの長さが短くなって、継ぎ目の音が増えます。

いかにもなローカル線ですね。

 

とうとう終点、上総中野に到着。

そして見てくださいこの行列。

ここからいすみ鉄道なのですが、この普通列車と次の「本命」に乗るための行列です。

とりあえずこの普通列車はやり過ごし、ホームで待ちます。

昔、大垣夜行に乗るために東京駅で6時間待ったり、急行八甲田に乗るために上野で5時間待ったりした身にとっては、1時間半なんていうのはあくび1回分のようなもの。

とはいえさすがにお腹が減ったので、さっきの駅で買ったおにぎりをパクり。

うまい。

コンビニおにぎりしか食べてなかったのでホントうまい。

ホームは吹き曝しで木陰なのでけっこう寒い。

おまけに両鉄道の終点で接続駅なのに無人駅で、いま並んでいるこの行列がどうなるのかも分かりません。

不安なまま待つと、ようやくスタッフさんが列整理に登場。

助かった。

ちなみにキハ28の列と別にキハ52の列も作られました(とはいえ皆さん当然キハ28を選択)

そしてようやく、大多喜からやってきた列車が・・・。

ネットでは見ていましたが、いざ実際に目の前にこの旧国鉄一般色の気動車が現れると、なんかこう、興奮というか感激というか、不思議な気持ちになります。

夢じゃないだろうか。

自分が中学生であちこち乗りに行った時にはすでに首都圏色(タラコ色)になっていたのに、おっさんになってこの一般色を肉眼で見る日がこようとは。

近い近い近い!

キハ52の50番台は、山岳線用にエンジンが2機搭載されていることを表します。

で、この車両は十数年前まで大糸線(勾配キツい)で運用されていたそう。

そしてお目当て、引退間近のキハ28.

旧国鉄の急行色・・・!

懐かしい!

懐かしすぎる!

そしてこの音・・・!

列車には、大多喜から乗車したお客さんが朝のラッシュ時のごとく寿司詰めになっており、当初は「乗り切れないだろ」と心配していましたが、もともと乗ってた乗客は全ていったん全員下ろされることになっているそうで、ホッ。

それがこんな行列に・・・。

いよいよ乗車。

ボロボロの外板が痛々しい。。。

車端部がロングシート化されていますが、デッキがあるのはさすが急行型。

この後も続々と乗ってきて、通路までパンパンになりました。

先月には乗り切れず積み残しが発生したとかで、やはり引退が決まったキハ28は人気のようですね。

この狭いボックス席ももう見なくなりました。

網棚がまた懐かしい。

数十年前の中づり広告。

懐かしの栓抜き。

(画像には写ってませんでした)

さすがに灰皿は撤去されています。

思えば昔は地方の鉄道は、普通に車内でタバコスパスパだったなあ。

 

で、折り返し時間は15分もなく、降車と乗車に時間がかかったためキハ28の顔を撮る時間もなく発車。

さっきまでのキハ200に比べ、騒音と振動が少ない。

さすが急行型といったところでしょうか。

田園風景ばかりだった小湊鉄道に比べて、山の中を行く感じで、景色もいい。

タタンタタン…という継ぎ目の音もなんとなく軽やかです。

途中の踏切や駅では、数多くの望遠レンズに狙われました。

途中から、窓を少し開けました。

エンジンを吹かすと排煙の匂いが車内に入ってきて、懐かしい。

いいなあ・・・

このままどこか遠くに連れていってほしい・・・

 

ちなみに大多喜からは急行になります。

事前情報がなかったので、まさかいったん降ろされる?という不安もありましたが、そのまま乗れました。

検札では、切符にハサミを入れてもらいます。

懐かしいなあ・・・

大多喜からはほとんど田園風景になります。

 

しかしいすみ鉄道の残念な点は、距離が短いこと。

すぐに終点、大原に着いてしまいました。

それに車内がものすごく混み、座った座席の反対側の景色が見れなかったのも残念でした。

名残惜しい・・・

ヘッドマークは「砂丘」だったようです。

大原はちっぽけな駅で、いすみ鉄道…というかキハ28がいなかったら誰も寄らないんじゃないかと心配になってしまうような駅でした。

このまま折り返し大多喜行き急行となります。

ありがとうキハ28、そしてさようなら・・・

 

令和になってこのキハ28の顔を肉眼で見ることができるとは・・・

 

さて、ここからは安房鴨川経由でぐるっと木更津まで行こうかと思っていたのですが、どうせ景色も退屈だからとやめ、そのまま帰ることに。

だってさんざん車で通ったんですもん。

それに鈍行で3時間もかかるし。

で、ここから上総一ノ宮~蘇我に行き、

(懐かしいEF65)

横須賀線へ。

ぷはー。

あとはもう帰るだけ。

用事もないし時間も関係なし。

千葉駅周辺は大都会ですなあ。

スカイツリーを見ながら・・・

ホントは船橋のミリバーに寄りたかったのですが、先を急ぐため仕方なく・・・

 

・・・というわけで、決して鉄でもなんでもないのに鉄道ばかりで一日をつぶしたのでした。

ま、たまにはいいでしょう!

次は381系「やくも」に乗りたいなあ。

でもワシ鉄じゃないからどうでもいいや!