子供の頃は親に「危ないから」と自転車を買ってもらえず、近所の友達たちと2駅分くらい先の玩具屋に行く時は、ひとり徒歩で追っかけていったわしですが・・・
幸い交通の便の良い地域にずっと住んでいたこととクルマにはまってしまったために自転車にはとんと縁がなく、仕事で使う程度でした。
-なかなか見当たらない自転車店-
が、子を保育園に送るようになると、やはり自転車がほしい。
特に前に住んでいたのは山の上だったので、電動アシスト自転車が必要になりました。
そこでとうとう自転車を買おう!となったのですが、問題になるのはお店。
よく車で行く量販店の中にも自転車コーナーがあったり、近所とは言えないですが車で行ける範囲に自転車専門店があったりしましたが・・・
よく考えると、自転車屋は徒歩で行ける範囲でないと厳しい。
なぜなら、自転車に不具合があった時には自転車を手で押してお店まで行かなければならないから。
車になんてそうそう簡単には積めません。
ですが、テキトーに買ってそのままで・・・というわけにはいかないのです。
なにせ、ちゃんとした電動アシスト自転車は10万円クラス。
定期的に整備点検も必要ですし、わしはパンクした際のチューブ交換なんてできません。
・・・というわけでネットで自転車店を探すと、おろ。
家から徒歩数分の所にあるじゃないですか。
というわけでいったん偵察に出てみると・・・潰れてました。
というかネットの情報って結構古い。
近隣にいくつもあるはずの自転車店は、どこもすでに閉店してるか、あるいはスポーツ専門店なのです。
不思議な話で、普段ふつうに生活している中で、車も当然ですが、自転車を見ない日はまずありません。
というかむしろ自転車は街中にあふれています。
それなのになぜ、お店がないの・・・?
しかし幸い、徒歩10分くらいのところに1軒、昔からある自転車屋さんがあることが分かり、そこで購入と相成ったのでした。
-個人的なお勧めはパナソニック-
ちなみに購入したのはコレの2017年頃のモデル。
しかし昔はいろんな国産メーカーが自転車作ってましたけど、今は電動自転車でいえばパナソニックとブリヂストン、あとヤマハくらいなんですね。
でもなぜその中でパナソニックを選択したのかと言うと・・・
パナソニックは電気屋さんですが、実は松下パイセンが自転車屋出身で、パナソニックがスタートした時から自転車を作っているのだそうで・・・(知らなかったよおっちゃん!)
で、電動だからパナソニックの技術は当然ピカイチでしょうし、それになんと自転車のタイヤも自社で生産しているのです。
タイヤを作るって実はすごいこと。
ちなみにブリヂストンは車は当然バイクのタイヤも作ってますが、儲けにならずあほらしいのか自転車のタイヤは自社では作っていません(BSのパンフにもそう書いてあった)
「いや、BSのマークがついた自転車のタイヤあるよ。無知め」
とか言われそうですが、それは中国とかのOEM生産であり、正真正銘のブリヂストン製ではないのです。
だってBS自身がそう言ってるんだし。
というわけでおっちゃんの説明で十分納得し、購入と相成ったのでした。
-大事な点検整備とTSマーク-
さて自転車を買ったら、そのまま乗りっぱなしというわけにはいきません。
というわけでワシは購入店で年に一度、整備点検をお願いしています。
車検なんてないんだしと笑われるかもしれませんが、命を預ける道具ですからね。
それに自転車安全整備店で点検整備をすれば、TSマーク (自転車向け保険付)が付くのです
点検整備とTSマークの更新で、3千円もしません。
不慮の事故で自分が大けがするだけならまだしも、誰かに怪我をさせてしまう事もあり得ます。
そうならないためにも、点検整備とTSマークの更新はしておくべきでしょう。
(TSマークでなくても近年は自転車保険に入る必要がある)
ちなみにおっちゃんによると、定期点検整備の重要性を理解している人が減っているのはまだしも、必要な消耗品や部品交換さえも「お金もったいない」と拒否する人が増えているのだそうで。
例として、タイヤの空気を入れに来たおばさんの自転車のブレーキゴムが摩耗していたので交換をと言ったら
「私あんまりブレーキかけないから大丈夫!」
と帰ってしまったそうで・・・
ブレーキ効かない自転車に突っ込まれたら、そしてソイツが無保険だったら嫌!
-そうだ自転車屋さんに行こう-
わしの場合、点検整備の時にお店のおっちゃんの話を聞くのも楽しみなわけで。
そのお店は大正時代創業で3代目、しかし後継ぎがいないのが悩みだそうです。
ちなみにワシの住んでる区には、50年前は23件も自転車屋があったのに、今は6件しかないと・・・。
どーりで探し回ることになったわけです。
でも自転車自体は街中にあふれてるのに何故?
それは、海外製の安価な自転車がかなり流入しているというのが大きな要因だからだそうです。
安価で壊れるのも早いが、なので大事に点検して長く乗るというより、買って壊れたら買い替え(そんでそこいらに不法投棄とか…)で済ませてしまう人が増えているため、それで街中の自転車やが立ち行かなくなってしまうのだとか。
あとは前述のように、自転車ユーザーの意識の低下(本当は部品交換が必要なのに「大丈夫」とかいって乗ってしまうとか)。
それでなくとももともと儲けが少ない商売で、そのおっちゃんも別に商売をやってるそうで、それでどうにか続けているのだとか。
いやあ困る!
街中の自転車屋さん大事!
潰れてもらっちゃあ困る!
そんなことを言うと、おっちゃん。
「まあお客さんは困るでしょうね。でもそのお客さんが来てくれないんだから仕方ないっしょ」
そりゃそうだ・・・
だから皆さん、街の自転車屋を頼りましょう!
(というわけで娘用のちっこい自転車もそこで買いました)
-そして今日も助けられました-
たまたま今日、仕事で使ってる自転車がパンクしたので修理に出してほしいと同僚から依頼されました。
パンクしたといっても単に空気が徐々にぬけていっただけの可能性もあるので、とりあえずは一度空気をパンパンに入れて様子を見ます。
が、実際に空気を入れてみると、空気を入れるバルブから盛大に空気が漏れました。
あーこりゃバルブの中の虫ゴムだなと。
案の定、バルブナットを外してピンを抜くと、虫ゴムが劣化でグズグズになってました。
虫ゴムを買いに会社の近くの自転車屋さんに行くと、初見なのに
「あー、それなら差し上げますよ」
と・・・Σ(゚д゚lll)
あまりに申し訳ないので払うと言っても
「いいからいいから、次に自転車買い替える時はウチでよろしくね」
ともらってしまい、そして無事に修理完了。
お店に頼んだら千円くらいしますが、自分でやったのではからずも無料になってしまいました。
しかしよく考えたら、お店でこの作業を千円でやってくれるというのも手数と技術を考えたら安いものです。
自分の時給を作業時間で割ったら、優に千円は超えますし。
というわけで街中の自転車屋さん、いつもありがとう!
全国の自転車屋さんに幸多かれ!
(↑まあ結局は自分のためですが…)