ついにこのレプリカも・・・ | ちょんまげインプの部屋

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これであなたも立派な変態。
今後ともどうぞよろしくっす。

(以前、ちょんまげのついたインプレッサに乗っていたのでこんなタイトルです)

89式小銃(もちろん、エアガンのほう)を持っていると、「サバゲで使い倒したい」という思いとは別に、「それっぽくしたい」という思いがムクムクと頭をもたげてくるもの。
そのためウェザリングしたりスミ入れしたりビニテで脱落防止したり・・・ということになるのですが、それでも難しいのが演習の写真等でよく見かけるアレ。
そう、薬莢受けです。
コレがついてるとなんとなくカッコよく見えますし、元職さんなんかだと懐かしく感じるかもしれません(中には吐き気を催す方もいそうですが)。

 

「けっ。エアガンには全く不要じゃないか」

「サバゲにも意味ないし邪魔じゃないか」
と言われそうですし“おっしゃる通り”なのですが、やはりこの薬きょう受けにロマンを感じる方は多いみたいで、個人で自作をする方も何人もいらっしゃいました。
そんな中、個人プロデュースの薬きょう受けが界隈で話題になったことがあります。
それはもう10年以上前の「自衛隊野郎祭り」で登場した、薬莢受けレプリカ。

まあ縫製も鉄加工も本職さんに依頼したそうですが・・・
へええ~こんなの作っちゃう人がいるんだ~と思いつつ過ごすうち、たまたま一時期ヤフオクで出ていたこのレプリカに、思わず飛びついてしまいました。


いい色味の帆布を使い、割と頑丈に作られています。
ファスナーもゴツめのもの。
台座は、マルイ純正の89用マウントを削ったり部品を溶接したりして再現したそうです。


いやあなんともかっこいい・・・

そのうえこのレプリカには、開閉式のタイプもあったのでした。
しかし無可動のコレで7万円くらい、そして開閉式は14万円と、オイソレと手を出せる代物ではありません。

でもコレを例えばビクトリーショーなどで89に装着して展示していると、元自や現職の方が、まあビシビシと叩く叩く。
なんでも、実物は使用によって次第に開閉が渋くなり、叩かないと開かないとかなんとか・・・でもコレは無可動なので叩かないでください(^^;

 

 

実はワシも一時期、薬きょう受を自作しようと、素材探しをしたことがありました。
しかしいい色の帆布(はんぷ)が市販されておらず(以前はあった)、またあったとしても台座の金属加工がかなりの難敵。

また、とある業者さんでいい色味の帆布があったので、袋だけでも作ってもらおうかとも思いましたが結局断られ、断念したのでした。

 

本当はこの薬きょう受けを付けた装備合わせの撮影ができたら壮観だろうな~なんて考えていたのですが、それも夢に終わった・・・・・と思いきや。

やってくれました、MDNコーポレーション。
ここは近年「SDF88」や「9mm機関拳銃外装キット」、「89銃剣レプリカ」などを送り出し、昨年は89の官品照準補助具(ドットサイト)レプを出して界隈を驚かせたところです。
そのMDNサンがなんと、この89用の薬莢受けレプリカを製品化したのです。

 

この製品は、MDN社の前作「照準補助具レプ」の専用マウントとの共着が前提となっています。


このようにステーを89本体に乗せ、そこに照準補助具レプのマウントを被せて挟み込みます。

 

 

ただ、ドットサイトの基台を噛ませるのに一苦労で、ワシは正確に位置決めをしてから上から「おりゃ!」と押し込みました(薬きょう受のステーがちょっとたわんでカチッ!と言ってはまる)。

うーん、取り外しが大変なのはちょっと難点ですね~

※マルイ純正の電動89用マウントでも、本体を分解して若干の加工をすれば装着できるとのこと。でも見た目がカッコワルイかも。

 

袋の部分。

(左が個人レプ、右がMDN))
ファスナーのスライダーは、官品同様の形状のもの。
さらに袋の銃本体側下部には、一部の層が狂喜しそうな、こんなプリント。


うわあ・・・

 

ちなみに補足すると、89の薬きょう受は元々は薬莢受けだけで小銃に装着するタイプでした。
それもそのはず、89式の尾筒の上部についているマウントベースは、

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そもそもは薬莢受けを装着させるためのものなのです。
で、ドットサイトが普及し始めた時も、当初はドットサイトだけを専用のステーでマウントベースに載せたり、あるいは薬莢受けの上にレールを装着し、その上にドットサイトを載せるという、複雑な取り付け方をしたりしていました。
それが、2010年頃から、ドットサイトと薬莢受けが共着できるようなものが支給されるようになったようです。

 

さて、このレプの特長として、既出のレプに比べて安価(2万円ちょい)なことと、あとは「開閉式」なことが挙げられます。
もっとも、特許の侵害を避けるため、泣く泣く実物とは機構を換えてあるそうで、簡易的な磁石でくっつく方式になっています。

↓銀色のが鉄板。袋のほうに磁石。

特許の侵害というか、どうやら前作の照準補助具レプの時にも某業者さんからクレームが来たとかなんとか…その辺りが業者さんのつらいところかもしれません。

ただし可動式ということはそれだけ弱い箇所ができるということで(開閉部の根本)、これはサバゲとかに使わないほうが吉でしょう。

銃を落としたり、走って転倒したりしたら間違いなくぶっ壊れます
本職さんがよくやるように、強く叩いたりしても壊れるかもしれません。

あくまでコスプレ用ということにしたほうがよいでしょう。

 

ちなみに装着したままでも袋を開ければHOP調整はどうにかできますが、

あまり無理くり開けるとヒンジ部が変形してしまうかもしれないので、HOP調整はむしろ袋のファスナーを開けてやったほうがいいかも?


あくまで外観と機能を官品に似せただけなので・・・

 

 

というわけで、実際にはただの重しにしかならないものの、あるとないとでは雰囲気にかなりの差が出るパーツ、「薬莢受け」でした。

これで揃って写真撮りたいものですね。