コナラ ナラ枯れ病 蔓延中です! | 驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

森林インストラクター。ラジオ体操と太極拳で毎朝訪れる祖師谷公園には樹木や花、昆虫や鳥たちもたくさん。そんな公園の四季の変化をお届けしています。祖師谷公園散歩のお役に立てばうれしいです。なお写真のご利用はお控えください。

この暑さにパワーをもらうかのように

飛び地のクリは実がふくらんでいきます。

 

と思ったら、もう落ち始めています!

 

 

先日、ふれあいの森のコナラの大木が2本枯れてしまったことはお伝えしましたが、

 

その勢いは止まらないようです。

 

今朝、見たら

ふれあいの森の6本のうち3本に、

その西側の斜面の6本のうち3本に

カシノナガキクイムシ(通称カシナガ)

が食い荒らしたフロス(木屑)が見られました。

 

樹木の会で樹名板をつけた

シンボルツリー的な存在の大木にまで、

被害が及んでいるのには驚きました。

 

この勢いだと全滅かもしれません。

 

あわてて「はらっぱ広場」にあるコナラを見に行きました。

あわてたのは、

はらっぱ広場には、

今年「世田谷名木百選」に選定されたコナラがあるからです。

 

根元を見ると、新しいフロスはないものの

なんとも微妙です。

 

はらっぱ広場には他にもコナラがあります。

 

セキレイ橋に向かう坂の途中、右側に1本。

この木は目の高さで花や実が見られるので

折にふれ、見ているのですが、

 

こちらも怪しい。

 

藤棚に戻って南に向かう園路に近いところにも1本。

 

これはまさにやられてしまいました。

 

給水塔への斜面の途中にも3本あります。

 

そのうち2本はやられていました。

 

鞍橋通りに近い公団パークウエストから入ったところの両側にも

6本ありますが、これは若い木だからでしょうか、

無事でした。

 

近隣の砧公園や芦花公園でも

同様の被害が起きているとのことです。

 

菌を殺すには強い殺虫剤が必要です。

それを誰もが利用する公園に撒くことは危険です。

 

自然の脅威の前に人間はほとんどお手上げです。

 

コロナとかぶってしまいました。

老いた木ほどやられてしまうのも同じですね。