コブシ 赤い実「ゆらゆら」のわけ | 驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

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森林インストラクター。ラジオ体操と太極拳で毎朝訪れる祖師谷公園には樹木や花、昆虫や鳥たちもたくさん。そんな公園の四季の変化をお届けしています。祖師谷公園散歩のお役に立てばうれしいです。なお写真のご利用はお控えください。

今朝も涼しい。

今朝もセミは鳴いています。

涼しくなってこの先の活動期間が短いことを知って

婚活に励んでいる?

 

そして昨日の続き、コブシの実です。

 

赤い実が糸のようなもので下がっているのがわかりますか?

こういう状態で落ちていました。

 

隣の実を手でそっと引っ張ると

ご覧のように糸がすーっと伸びてきます!

 

次々に引っ張ると、

こんな風になります。

 

この糸がどこまで伸びるのか、

試してみたら、5〜6㎝で切れました。

 

下に実がぽとん!

 

糸で垂れ下がった実は

風でゆらゆらして目立つ。

つまり鳥へのアピール度が高くなるといわれています。

見事に鳥に食べられた実は、鳥のお腹を通過するときに

表面が傷つけられ、発芽しやすくなって

糞としてどこかにまかれる。

鳥散布成功!というわけです。

 

この大きさだと

食べるのはヒヨドリやアオゲラやカラス。

なるほどつやつやして赤くて目立つ実です。