セミの羽化、ちょっとした「発見」! | 驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

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森林インストラクター。ラジオ体操と太極拳で毎朝訪れる祖師谷公園には樹木や花、昆虫や鳥たちもたくさん。そんな公園の四季の変化をお届けしています。祖師谷公園散歩のお役に立てばうれしいです。なお写真のご利用はお控えください。

ここは公園一の大木、

カロリナポプラのある湧水池のほとりです。

 

通りかかると白いふわふわしたものが

クモの糸のようなもので吊り下げられて

風でゆらゆらしているんです。

長さは1.5㎝くらい。

 

糸の上にはもう少し小さな白いふわふわがついています。

 

上を見上げると、カロリナポプラからではなく

サクラの枝から下がっているようです。

 

そうでした!思い出しました。セミに寄生するセミヤドリガでした。

今年も見られました!

 

 

まさにセミの季節!

太極拳広場のマツにも

ざっと数えただけでも10個のセミの抜け殻がありました。

 

アブラゼミかミンミンゼミの抜け殻です。

 

ところがマツの反対側を見ると、

これが不思議なことに抜け殻は一つもない!

 

なぜだろう?・・・

 

太極拳の最中、

この方向から気持ちよい風が吹いていました。

セミは風上に陣取って羽化をするのではないかな?

なぜかというと、羽が早く乾くように!

もたもたしていると、カラスに食べられてしまうから。

地中から出てきたセミは木に登りながら

羽が乾きやすいベストポジションを探すのではないでしょうか。

その結果が風上側に並んだセミの隊列。

 

ちなみにこのセミの抜け殻は

第3関節が長いからアブラゼミでした。

 

近くのスダジイにはニイニイゼミ。

 

そのすぐ下にはアブラゼミ。

 

今年はまだ一度も羽化する現場に遭遇していないけれど、

風上側を探してみましょうか?

たわいないことだけれど、

ちょっとうれしい発見でした。