タケニグサ 嫌われ者、でも欧米では日本庭園に | 驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

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森林インストラクター。ラジオ体操と太極拳で毎朝訪れる祖師谷公園には樹木や花、昆虫や鳥たちもたくさん。そんな公園の四季の変化をお届けしています。祖師谷公園散歩のお役に立てばうれしいです。なお写真のご利用はお控えください。

ここはセキレイ橋を100mほど上流に遡った仙川の土手です。

2mほどもある白い花を咲かせているのは

タケニグサ(竹似草)です。

昨年は川沿いの植え込みに生えてきて

1本残らず刈り取られてしまった

嫌われ者の草なんです。

繁殖力が旺盛でどこにでも顔を出す、

しかもこの幅の利かせ方。

わからなくはないのですが、

欧米では日本庭園などに植栽されているというのですから

そう思って見ればまた違う印象になりませんか。

 

このタケニグサ、なかなか風情がある植物です。

 

茎の先端にあるクリーム色のつぼみは、

先端がほんのり淡いピンク色。

 

そのつぼみが開くと、もうこの状態。

ということは花びらがないんです。

クリーム色の花びらに見えたのは「萼」ということになります。

このふわふわしたのが雄しべで、

中心に見える先端が丸いふくらんだのが雌しべです。

 

その雌しべはだんだん鮮やかな山吹色になり

ふくらんで、

 

やがて種になるのです。

どんな種が入っているのか見てみたいですね。

 

仙川沿いのツツジの植え込みに

ひょっこり顔を出したのもタケニグサ。

葉の形も味わいあります。

たぶんそのうち邪魔者として抜かれてしまうことでしょう。

 

タケニグサの近くには、

もうハギが咲いています。

今年は梅雨も早く明け、植物の進行も依然として早いです。

 

タケニグサ ケシ科の在来種。茎の中が空洞なのが名前の由来。