ノビルにしてやられました! ムカゴができる! | 驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

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森林インストラクター。ラジオ体操と太極拳で毎朝訪れる祖師谷公園には樹木や花、昆虫や鳥たちもたくさん。そんな公園の四季の変化をお届けしています。祖師谷公園散歩のお役に立てばうれしいです。なお写真のご利用はお控えください。

ここはみんなの森の近く、

先日フウセンカズラの種まきをしたそばです。

 

フェンスに黒っぽい実がなっているのを見つけました。

つる植物です。

葉はハート形のつる植物によくある形です。

 

でもこの実が決めてになるでしょう。

なんでしょう?

 

あらあら、なにかの幼虫が葉を食べています。この虫の食草でしょうか。

 

いろいろ調べたけれどどうもわからない。

で、詳しい方に写真を見てもらって

教えていただいたのですが、

さてなんだと思いますか?

 

なんとあの実に見えたのは実ではなくて、ノビルの「ムカゴ !」で、

しかもあの葉とは無関係だったのです。

 

どういうことかというと、

根元のほうを見ていくと、

ムカゴをつけているのはこの茎で、

つるにからまれて、実のように見えていたのです。

 

ではあのつる植物はなにかといえば、

あの黄色い幼虫の食草で、

ヘクソカズラだったんです。

 

ではあの幼虫はなにかといえば、チャイロハバチの幼虫でした。

 

数日後、犬の散歩をしていたら、土手にありました!

一輪いただいてじっくり見てみました。

 

ムカゴの間から花が咲いています。

でも種はできないんだそうです。

 

この直径3〜4㎜の玉ねぎのような粒の一つ一つが

ノビルのムカゴで、

このてっぺんから芽が出て、ぱらぱらと落ちて

増えていくのだそうです。

 

知りませんでした!

ノビルはよく目にしていましたが、

こうやってムカゴができて増えていくなんて!

まさに驚きの日々です。