マツ公園をご存知ですか? | 驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

森林インストラクター。ラジオ体操と太極拳で毎朝訪れる祖師谷公園には樹木や花、昆虫や鳥たちもたくさん。そんな公園の四季の変化をお届けしています。祖師谷公園散歩のお役に立てばうれしいです。なお写真のご利用はお控えください。

祖師谷公園には飛び地が何箇所もあることは

知っていましたが、

通称「マツ公園」は聞いたことがありませんでした。

 

どこにあるかというと、

つりがね池公園の先、

祖師谷大蔵と成城学園の間を循環している

「くるりんバス」のバス通りにある

「祖師谷5丁目北」のバス停を

鞍橋方面から行って左に50mほど入った左手にあります。

 

立派なマツが2本植えられていて

それがこの公園の通称になっていますが

特に正式な名前はないそうです。

 

300坪はありそうな公園。

植えてある木はマツを始め、

モッコク、モチノキ、イロハモミジなど。

きっと公園にする前はどなたかのお屋敷だったのでしょう。

こんな日本庭園風の場所があるとはびっくりです。

 

なぜ行ったのかというと、

越境枝を剪定して欲しいとの近隣住民からの声が

サービスセンターにあり、

樹木の会にも一緒に現場確認をして欲しいとのことで、

サービスセンターのセンター長を始め3名と

樹木の会の役員3名で足を伸ばしました。

 

この黒いフェンスが境界なのですが

確かに枝がフェンスを超えて伸びています。

木はモッコクやカキで、

これは切るのもやむを得ないでしょう。

 

園内の木はなかなか見事な木が多いんです。

これはカリン。

もうかなり大きな実がたくさんついていました。

 

立派なアキニレも2本あり、

ペットボトルが木につけられているのは

「ハチトラップ」といって

中に甘い液体を入れてスズメバチなどを

捕獲するためのもの。

サービスセンターで取り付けたそうです。

これから夏場に向かってのハチ対策です。

 

イヌマキもお屋敷に好んで植えられる木です。

 

ちょうど花時でした。

赤と緑の実にはおもしろい仕掛けがあって・・・

秋に成るといいな。

 

ヒイラギナンテンもすこぶる元気です。

 

早春に黄色い花が咲いて、

今はもう実が大きくなってきています。

植栽が混みすぎてきているのですが

「もう少し実が熟してから剪定しましょう。実も見たいでしょ」

と親方の言葉。

いつかここでも観察会をしたいと思いながら

この場所を後にし、もう一箇所、やはり越境枝のある

飛び地の現場確認をおこなって

1時間半ほどで終了しました。

 

このほかにまだ「ウメ公園」という飛び地が

榎の交差点方面にあるとの話にびっくり。

そんなに散らばって飛び地があるのですね。

 

その「飛び地」をサービスセンターの方々は

まさに「飛び回って」いるわけで、

その管理もさぞ大変なことでしょう。

祖師谷公園の、

ほかの都立公園にはない特殊性を強く感じました。