「つるの小道」を新たに作っていきます! | 驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

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森林インストラクター。ラジオ体操と太極拳で毎朝訪れる祖師谷公園には樹木や花、昆虫や鳥たちもたくさん。そんな公園の四季の変化をお届けしています。祖師谷公園散歩のお役に立てばうれしいです。なお写真のご利用はお控えください。

樹木名板の取り付け下準備作業のほかに

午後には「つる植物」についての話し合いの場を

公園協会ともちました。

 

「樹木の会」の目的の一つに

「樹木の保全活動」がありますが、

「つる植物」もその保全対象に入れて欲しいとの要望です。

これは樹木の会を立ち上げる

約1年前に作った資料ですが、

祖師谷公園から次々とつる植物が

姿を「消している」、あるいは「消しつつある」のです。

「ガガイモ」「カラスウリ」

「フウセンカズラ」「スイカズラ」

 

以下の3枚は今回の話し合いのために

作った資料ですが、これらも同様です。

「ヒヨドリジョウゴ」「トケイソウ」「エビヅル」

 

「ヘクソカヅラ」「ヤブカラシ」「コヒルガオ」

 

「ベルテッセン」「ヤマノイモ」「ノブドウ」

 

また、今はとりあえず健在ですが

決して無くしてほしくないつる植物として、

「センニンソウ」「ナツヅタ」「ムベ」

「サネカズラ」「キカラスウリ」「カナムグラ」

も念のため保全対象に加えました。

 

地図でも示しました。

 

「ナツヅタ」もそうです。

は今は健在ですが、ある日突然なくなってしまった

ことがありました。

 

もちろん、

つる植物が他の植物の生育の妨げになったり

通行の妨げになったりしてはいけません。

そのためには、

つる植物が生育するにふさわしい場所を決めて

そこでつる植物を見守る、

そういう場所を作ることが一番です。

 

公園協会との合意のもと、

その場所決めに園内を見てまわりました。

 

最初にふさわしいと決まったのが

サービスセンター裏手のフェンスです。

ここには「ヤマノイモ」があったのですが

今はありません。

これからもし出ててきたら残すことにしました。

 

もう一箇所はハーブ園の仙川沿いのフェンスです。

今は「スイカズラ」が茂ってきています。

これから花の時期になりますから

これもこのままにして散歩道を飾ってもらいましょう。

これには「樹木名板」もつけましょう。

 

さらに3箇所めは飛び地のみんなの森に至る

フェンスです。

今は何もありませんが、

「フウセンカズラ」や「ヘクソカズラ」が

飾ってくれたら自然度が増し、

雰囲気も気持ちのいいものになるでしょう。

 

またつる専用の場所でない場所でも

「カラスウリ」「キカラスウリ」「ヒヨドリジョウゴ」

などはできるだけ残す方向で

公園管理にあたっていただけることになりました。

 

その途中、

三角花壇の裏手に「オオデマリ」が

見事に咲いていました。

低木で間違って刈られては大変なので

なんらかの方法で守ってもらうことにしました。

 

保育園の裏手のツツジの植え込みの近くにあったのは

ゲンノショウコの仲間の「アメリカフウロ」。

もう時期委託作業による「草刈り」があるとのことでしたので

横山親方の発案により、

とりあえず紐で囲い、

親方が機械でなく「手刈り」で作業をし、

「アメリカフウロ」を残してくれることになりました。

この草は種の飛ばし方がすこぶる感動的なんです。

そんなこともそのうち観察会でご覧にいれられたら

いいですね。

 

ニセカシアの近くに実生を見つけました。

現在3本あるニセアカシアは

だいぶ老樹になってきていますので

後継樹として育てられたらと、

抜かずにおいてもらうことにしました。

 

飛び地のぶつ切りにされて弱っているサクラは

その代わりのサクラを近くに新しく

植えてくれるといううれしい話もありました。

 

飛び地に移植した「カンザクラ」は

この夏を越えられれば、ひと安心だそうです。

 

そんな「つる植物」意外の話もたくさん出て

公園協会からは

「樹木の会」へのご理解と

うれしいご提案をたくさんいただき

とても有意義な一日となりましたこと

改めてお礼申し上げます。

 

また一歩、

確実に前進したことを確認できたことを

会のみなさんと共に喜びたい、そのご報告です。