「花木広場への遊具設置は中止」ではなかった ?!! | 驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

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森林インストラクター。ラジオ体操と太極拳で毎朝訪れる祖師谷公園には樹木や花、昆虫や鳥たちもたくさん。そんな公園の四季の変化をお届けしています。祖師谷公園散歩のお役に立てばうれしいです。なお写真のご利用はお控えください。

昨日も同じ写真を載せましたが、

ついつい撮らずにはいられません。

ほぼ満開になってきました。

 

さて、つい4日前、みなさまへは

「花木広場への遊具設置が中止になった旨の

お知らせをいたしましたが、

どうも怪しい雲行きになってきました。

 

そのときの掲示板にははっきりと

このように「中止」と書いてあったので

喜んで皆さんにお知らせしたわけですが

 

今は、その掲示の上に

新設される遊具の説明が貼られています。

 

じつは昨日、遊具設置を進めている

「東京都東部公園緑地事務所」と「樹木の会」との

三回めの話し合いの場が先方からの要望で

セットされていました。

 

が、これまで2回にわたって話し合いの場に足を運ぶと

「決められたことなので実施します」という

「一方的なお達し」に過ぎず、

話し合いの場とは言えない経験を味わってきましたので、

今回は「事前に話し合う内容を示して欲しい」

との要望を出しましたが、

それには応じていただけませんでしたので、

話し合いの場は成立しませんでした。

 

昨夜、ようやく担当課長から「話し合い」の内容を含む文面が

送られてきました。

 

その内容は、

「今後、工事期間を4月下旬まで延長し、以前の遊具の場所に健康遊具を設置、花木広場に予定通り遊具を設置する予定でございます。貴団体のご意見を踏まえ、できるだけ樹木保全に配慮し、作業に伴う一時的なプレハブの設置場所は変更し、花木広場には樹木保全と踏圧防止のため、ロープ設置や施肥などの対応をさせていただきたいと考えております。」

 

というものでした。

 

ここは「花木広場」なのです。

その広場に沿って「通路」が通っています。

なぜ通路が作られているかといえば、

花木広場を通路にして欲しくないから、

とくに樹木の根を踏みつけることで

樹木に負担をかけて欲しくないからです。

 

そこに大きな遊具を設置するというのは、

樹木愛のある人が、

とくに公園管理を行っている方々が

考えることとは思えません。

 

「ロープを張る」といいますが、

枝を広げている広葉樹は、一般的に枝を広げている面積分、

地中では根を広げています。

特にサクラは浅根性といって、

広く浅く根を張る性質があります。

根元から根の広がりをざっと測ってみると

半径5mあります。この広がりにロープをはって

遊具を設置することができますか?

 

サクラだけではなく、ハナミズキも4本植えられています。

こちらも半径3mはあります。

 

しかも今の遊具は昔ながらのブランコや滑り台といった

のどかなものではなくて、

こんな大きな複合遊具なのです。

 

また弱ったサクラには「施肥」をするともありましたが

傷めるのを承知で肥料を施しても

樹木には気の毒なだけです。

 

しかも、

「現在、早く遊具や健康遊具を設置してほしい、3月設置予定だったのに何をしているのかという多くの苦情やお怒りの声をいただいております。これまでご説明してきた多くの方が楽しみにしている遊具設置を、これ以上先延ばしするわけにも参りません。

ご理解のほどどうぞよろしくお願いいたします。」

 

ともあります。

工事が中途半端のままの状態で、

花木広場も反対側の遊具が設置されていた場所も、

3ヶ月に渡って入ることができなければ、

だれだってそう思います。

とくに毎朝従来の遊具場所で体操をしていた

10名ほどのグループは、3ヶ月たった今でもその場所を

使用できず、今朝はさっそく柵が取られた花木広場で

体操をしていました。

 

また3月6日の説明で

「向かいにできた保育園のためにも遊具を設置したい」旨の

説明があったのですが、

 

「ちょっと待ってください」と言いたいです。

そもそもここは公園です。

そこに後から「他に設置場所がみつからない」との理由で

保育園ができたんです。

 

もともと保育園だった場所に公園を作ったわけではないのです。

 

その保育園であった用地には様々な花木があったのです。

それが工事が終わってみると、

春には真っ白な花を咲かせ、秋には真っ赤な実をたわわにつけるここにしかなかった「トキワサンザシ」が

消えていて、関係者に聞いても

誰もその在りかを知っている人はいませんでした。

たぶん雑木として処分されてしまったのでしょう。

それも1本や2本ではなくて、

この場所に5mほどに渡って垣根のように

何本も植えられていたんです。

 

ムラサキシキブも紫の実と白実のものもあって

それは見事だったのですが、

それもどこかにいってしまいました。

 

アカシデは移植をしましたが

現在、微妙な状態です。

 

太い幹からきのこが出ていて、弱り切っているのが

見てとれます。

 

新芽もまばらで危ない状況です。

 

この上、花木広場に遊具が設置されればその二の舞。

そばのサクラはさらに弱っていくことでしょう。

度重なる強剪定のためか、

こんなに弱り切っていて芽吹きもまばらなのですから。

 

「本年1月中旬に添付の近隣のお知らせを配布させていただき、

それ以降、疑問点やご要望のある方々にご説明をさせていただいておりました。」

 

とあるのですが、樹木の会へのお知らせは一切なく、

1月の下旬に「プレハブ撤去」を公園協会を通じてお願いしたにもかかわらず、その「話し合い」の場が持たれたのは3月6日のことでした。

 

最後に素朴な疑問です。

これまでの遊具が古くなったので新設するなら、

その場所で新設すれば何も問題は起きないのに、

さらに遊具の設置場所を広げ、

遊具の数を増やそうとするのはなぜなのでしょう。

 

「樹木の会」は納得のいくまで説明を受けるつもりです。

 

 

せっかく「樹木の会」と「東京都建設局」並びに「公園協会」との間で公園管理に関する合意をしたばかりなのですから

果たして本気なのかどうか、真否を確認したい意味もあります。