ミズキの「間借り人」はエゴノキでした! | 驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

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森林インストラクター。ラジオ体操と太極拳で毎朝訪れる祖師谷公園には樹木や花、昆虫や鳥たちもたくさん。そんな公園の四季の変化をお届けしています。祖師谷公園散歩のお役に立てばうれしいです。なお写真のご利用はお控えください。

 

1月の中旬、ミズキの幹に間借り人を発見。

芽吹くのを待っていたのですが、

ようやくその主がわかりました!

 

ミズキのこの幹の穴は私の背より高いところにあるので

中はのぞけなくて残念なのですが

こうして穴から3〜4本の枝が伸びているんです。

 

芽吹いてきた葉はこんな形です。

もしかしてあれでしょうか?

 

その木がある斜面の上に行ってみました。

 

これです。

似てますよね。

 

何かというと、いつも目にしているこの木です。

 

太極拳広場のすぐそばにある、エゴノキ。

 

もう1本近くにあるのを思い出しました。

このひょろっとしたまだ若い木です。

大きなエゴノキとミズキのちょうど中間くらいに

位置しています。

斜面にあるので、根をはって踏ん張ってます。

 

この葉も同じですね。

 

種を蒔いたのはどなたでしょう?

 

調べてみるとエゴノキの実を食べるのはヤマガラやキジバト。

ヤマガラはこの公園では見たことがないので、

キジバトの可能性が高いです。

しかもヤマガラの場合は冬場に備えて

木の隙間などに貯蔵する習性があるそうです。

キジバトも同様のことをするのではないかな。

 

まさに、この芽吹いたエゴノキは

鳥が貯蔵したのを忘れてしまった実なのではないでしょうか。

クルミやドングリなども、貯食散布といって、

この方法で散布を広げるのです。

エゴノキもそうなんですね。

 

間借り人ができたミズキも

芽吹き始めました。

さあ、この後はどこまでエゴノキに場所を貸せるのでしょう。