昨晩は雨でした。その雨も朝にはすっかり上がって、水はけのよい太極拳広場ではなんの問題もなく稽古ができます。雨は夜に降ってくれるとみんな助かります。水不足ですから。
祖師谷公園ではないのですが、タイサンボクを近くに見つけたことは、今年の大きな発見でした。なんといっても花の女王様。
うれしいことに花期も長いんです。もう一ヶ月近く咲いています。
咲きそうなつぼみもあれば、
開いたばかりの花もあれば、
すっかり開いた花もあります。この分だとまだまだ咲き続けそうです。
足元を見ると、実になるはずだったものが落ちています。
こちらは花茎がついたまま落ちています。
木の上だとこういう状態だったのですね。これはまだ雄しべが落ちていく途中です。なるほど、雄しべは下から落ちていくのですね。ということは下から熟していった。
あまりに美しいので持って帰りました。
1本の軸上に、花被片(花弁と萼)、雄しべ、雌しべがあるのが、古いタイプの花の特徴なんですって。まさにこれがそう。
一番上が雌しべの集合体。この棘のように出ているそれぞれが雌しべだったもので、その下に種がそれぞれできるんです。ゴージャスな毛皮を身につけていますね。花弁に囲まれていたはずなのに、それでもまだ寒さ対策が必要なのでしょうか。それとも虫に食われないためでしょうか。
この茶色いぶつぶつ穴が開いている部分が、それぞれ雄しべがついていたあとです。じつに整然ときれいに並んでいたものです。この並び方は螺旋を描いていて、すべての雄しべが光を均等に受けられるためと聞きます。互いの雄しべが互いの影にならないように、ね。
そしてその下が花被片がついていた跡です。
その下の毛皮が2段に分かれていますが、何でだろう?
ところで途中でこの実になるはずのものが落ちてしまったのはなぜなのでしょう。
一説によりますと、木が自身の栄養状態にふさわしい実の数を判断し、余計な分は落とすことで数の調整をしているといいます。
あるいは受粉しなかった実はもう必要ないので落とすのか。
どちらにしても木の判断です。