落ち葉の裏表 柄との関係でした!それがどうしたって? | 驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

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森林インストラクター。ラジオ体操と太極拳で毎朝訪れる祖師谷公園には樹木や花、昆虫や鳥たちもたくさん。そんな公園の四季の変化をお届けしています。祖師谷公園散歩のお役に立てばうれしいです。なお写真のご利用はお控えください。

今朝はいつものように6時10分ころマンションのエレベーターを降りると、霧雨です。あわててフード付きの上着に着替えてまた下に降りると、今度はが舞っていました。で、今朝は稽古は諦めて部屋に戻ったら、あの雪は幻であったかのように姿を消して、また霧雨に戻っていました。ほんの一瞬だったのでしょうか。今シーズン初めてのでした。

公園散歩はお休みです。少し前に気になっていた、落ち葉の裏表問題を再び。


これは太極拳広場のコナラ。落ち葉は下向きに落ちているのが多い気がします。なぜでしょう?先日、観察会があって、講師に伺ってみました。


それは葉柄(葉の軸の部分)と葉身(葉の葉柄を除いた部分)の関係で、葉柄は葉身に対して45度くらい下に傾いてついているので、仮に上向きで落ちたときには(下の写真のように)葉身と地面との間に空間ができます。
風が吹くとその隙間に風が入って持ち上がり再び舞い上がって落ちる。


落ちたときに今度は下向きに落ちたとすると、葉身と地面との間にはほとんど隙間はできない。したがって風が吹いてもこのままの状態で、ひっくり返ることはない。
ちなみに木から最初に落ちるときの裏か表かの確率は五分五分


だから、裏は表になるまで舞って落ちる。
そうするとだんだん裏が多くなる。


ということでした。
なるほど。そういうことも考えられますね。

昨秋の落ち葉のころにお届けした落ち葉の裏表問題では、ホオノキの場合とは少し異なりますが、葉と地面との隙間に風が入ってひっくり返るという説明は同じ。
つまり葉の形や大きさにもよるようですが、共通して言えることは、地面に落ちた状態が風の抵抗を受けにくい安定した状態になる。それが裏側であることが多い。
ということでいいのかな。少しすっきりしました!

で、「なぜそんな瑣末なことにこだわるの?」と不思議に思われる方。それを書くのを忘れていました。
以前、「落ち葉は表側のほうが腐りやすい」という話を耳にしたことがあって、それが本当だとすれば、落ち葉が表を下にするのは、自らを早く腐食させる為に地面に下側が向くように設計されているのではないかと。そんな仮説を立てたからでした。もしそうだとすれば、樹木の能力はまだまだ秘めたものを持っているわけで、また驚きが増すのです。