ヒスタミン不耐症の多彩な症状 | 症例と解説 | かわせカイロプラクティック

症例と解説 | かわせカイロプラクティック

症状に対する私なりの考え方や症例の解説などを書いています。


体内に溢れた過剰なヒスタミンはアレルギーと同じ症状を示すため「仮性アレルギー」とも言われますが、それだけでなく以下のような多彩な症状の原因となっています。そしてヒスタミン不耐症を改善するためには栄養療法や心理療法によってメチル化にもしっかりアプローチする事が必要になります。

関節炎や関節リウマチ
ヒスタミンは炎症反応を刺激し関節炎を起こしやすくします。またヒスタミンは関節リウマチの特徴である滑膜細胞の異常増殖を促しています。

片頭痛
過剰なヒスタミンが血管を拡張させ頭痛を起こします。ですから抗ヒスタミン薬が片頭痛の薬として使用されています。

気象病
ヒスタミンは気圧の変化にも反応して分泌されます。ですから、元々ヒスタミンが過剰な体質の人ほど気象病が出やすくなります。

アトピー
ヒスタミンは表皮ケラチノサイト分化を抑制し皮膚バリア機能を障害します。また発汗を抑制するため乾燥肌になったり、かゆみが生じ皮膚を掻く事で炎症が増大します。

乗り物酔い(動揺病)・吐き気
高レベルのヒスタミンは嘔吐反射にも関わっています。なので市販されている乗り物酔いの薬にはヒスタミンの作用を抑える作用があります。

食欲不振
ヒスタミンは満腹中枢を刺激し食欲を低下させる働きがあります。

胃酸逆流
ヒスタミンは胃酸の分泌を過剰に刺激し胸焼けを生じさせる事があります。ですから胃薬にもヒスタミンの作用を抑えるがあります。

悪阻(つわり)
アメリカでは悪阻の薬として抗ヒスタミン剤を混合した薬が使用されています。体内のヒスタミン量を減らす自然療法が"つわり"にも有益なのか、それについては、まだしっかりしたエビデンスはありませんが、おそらく有益だろうと考えられます。

不眠
脳内のヒスタミンは覚醒作用があるのでヒスタミンの作用が強すぎると不眠になります。ですから睡眠改善薬にも抗ヒスタミン剤の一種が使われています。

 

↓こちらのページでヒスタミン不耐症について詳しく解説しています。