化学物質過敏症 | 症例と解説 | かわせカイロプラクティック

症例と解説 | かわせカイロプラクティック

症状に対する私なりの考え方や症例の解説などを書いています。

 

トラウマは化学物質過敏症の様々な原因の1つです。私は化学物質過敏症のほとんどの方にトラウマが関係していると思います。

私の所に来る化学物質過敏症の方に聞き取りしてみると、化学物質過敏症や電磁波過敏症になる前から何らかの体調不良があり、体調を良くしたい気持ちから身体に悪そうなタバコの煙や添加物や電磁波をストイックに排除しているうちに、化学物質や電磁波に対する強迫観念(強い不安や恐怖)が成立しトラウマ化した人が多いかなと思います。

そのようにして化学物質のトラウマが成立してしまうと、化学物質に暴露された時の事を思い出すだけでも、ドキドキする、汗が出てくる、身体がこわばる、舌が痺れる、頭に霧がかかる、など様々な落ち着かない身体感覚が出ます。何故なら、トラウマ記憶は身体感覚として保存されているからです。つまり 身体感覚→ネガティブな感情→ネガティブな思考 という連鎖反応が起きているのです

トラウマセラピーでは「タイトレーション」や「ペンデュレーション」というテクニックを使って非常に安全に取り組みます。「タイトレーション」とは、巨大なエネルギーをもったトラウマを小さく切り崩して、扱いやすい大きさにして取り組む方法です。「ペンデュレーション」は、トラウマに意識を釘付けにするのではなく、安心・安全を感じられるもの(リソースといいます)にも意識を向けながら、同時にトラウマにも意識(=好奇心)を向ける方法です。この2つのテクニックによってトラウマがもつエネルギーをリソースで包み込むようにする事ができ、トラウマに圧倒される事なく安全に取り組む事ができます。

しかし化学物質過敏症はトラウマだけが原因ではなく、化学物質過敏症を発症する以前からあった体調不良も化学物質過敏症の原因です。ですから、それらにもアプローチする必要があります。例えば、副腎疲労や甲状腺機能低下やヒスタミン不耐症などを元々持っている人が多いでしょう。


↓化学物質過敏症についてはこちらのページで詳しく解説しています