市役所勤務の現役保育コンシェルジュ、ナナです。
今週から、いつもの課の窓口ではなく、市役所内の広い会場を使って来年度4月入園の申込みやご相談を受けています。
事前に受けた「相談時間のネット予約」は今週については全て埋まっていました。それに加えて当日受付のご相談もありますから、とにかく1日中しゃべりっぱなし。
先日のブログに書いた育休から復帰した職員が
「こんな数日で声枯れするものでした?」
とびっくりしていましたが、
「そうですよ!」と、はちみつレモンを見せながら
「こういうの飲みながらやらないと」。
ちゃんとケアしないとね、ノドがやられてしまいます。そして、夜はとにかく早く寝る!今週は10時就寝を心がけていました。
さてさて。
ご相談の内容ですが。
特に多いと言って良いのが、入所選考に関わることです。
入所選考、つまり点数のことですね。
自分はどれぐらいの点数になるのか。
その点なら入れそうな園はどこになるのか。
そういったご質問です。
「○○保育園は何点でないと入れないんですか?」
とお尋ねになる方が多いですが、
そのご質問は、ちょっとニュアンス的に違います。
「何点ないと入れない」とか、「何点以上の点でなければ入れない」ということではないんです。
免許や資格の試験のように「80点以上で合格」というのとは違います。
保育園の入所選考は、同じ保育園の同じ年齢クラスに入りたい人との競合です。
なので、その年によって違うものになります。毎年同じとは限りません。そして、同じ保育園でも年齢クラスで異なります。
例えば、A保育園。
「来年度の0歳児、6人受入可能」と園からお聞きしたとします。
そうしたら、0歳児で申込みをしている人達の中から、点数の高い人、上から6番目の人までが入所できるのです。同点の人がボーダーラインに何人か並んだら、「コレで決める」という「同点の場合の優劣項目」というのも定められています。
ですから、去年はその園に入れた0歳児の人の最低点は80点だったけれど、一昨年は60点だったということはある訳です。
そして、1歳児についてはまた点数が全然違います。
じゃあ、年によって違うんなら、聞いてもあまり参考にならないの?と思われるかもしれません。
うーん。コレが難しいところなんですよね。
私がいつも窓口でお伝えする時には
「傾向としては、大体、毎年同じような点数の方が入っておられます」
「ほんの少しの上下はあるとしても大きくは変わらない」
「ただし、園側の事情で受入人数を例年より減らすとか、増やすとかがあれば全然違ってくることもある」
というようなお話をしています。
この点数の制度。
私達、説明する側の方からしてみれば良いこともあります。
例えば、働いてはいるけれど、扶養内での働き方をされている方などは、どうしても点数が低いです。勤務時間などをお聞きすると、そんなに高い点数は付かない。
でも、希望園に超人気園である**保育園の名前を挙げられている…という場合。
「あなたの点数は60点ぐらいです。今年の4月、**保育園に入られた2歳児さんの中で最低点の方の点数は200点でした」
というようなご説明をさせていただいたら、あきらめも付きますよね。**保育園以外で入れそうな園を探していきましょうという提案がしやすいです。
割と高めの点数をお持ちの方には、
「これだけの点数をお持ちでしたら、例年通りの状況だとしたら入所できそうな感じですね」
とは言いますが、決して「大丈夫でしょう」とは言いません。
「大丈夫でしょう」とか「大丈夫だと思います」は、私達職員の間では禁句です。
保育園が決まらなかった時に「市役所の人に**保育園なら大丈夫、入れるって言われてたのに」というクレームを受けないための防護柵です。
保育コンシェルジュがコレを言ったら非難を受けそうですが、「出してみないと分からない」部分もあるのです。
昔、ある職員が
「宝くじと同じ。申込みしないと当たるものも当たらない」と言ったことがありました。
「それ、窓口で絶対に言っちゃダメだよ」と言いましたが、ある意味、それは真実です。
例年なら、信じられないような低い点の方が人気園にすべり込むように(言い方、悪くてすみません)入園決定することもあります。
ただ、そんな事例はごくまれ、ということですから、参考程度にしておいてくださいね。
入所選考の点数については、以前のブログで書いていますので、良かったらこちらからお読みください。↓↓