市役所勤務の現役保育コンシェルジュ、ナナです。
今日は昨日に引き続き、認可保育所の入所調整における調整指数、つまり点数のことについて、さらに詳しくお話したいと思います。

まず、入所調整における点数には2種類あります。
①基礎点数
 保育必要事由によって点数が異なります。
 「就労」の場合
1週間あたり、または1ヶ月あたりの勤務時間によって何段階かに分けて配点されています。勤務時間が長い人ほど、点数が高いです。フルタイム勤務の方と短時間のパートの方の差が、まずここでつきます。
また、自営業の人や自営業の協力者の方は、お勤めしている人より少し低めの配点になっているという市町がほとんどです。
「疾病障がい」の場合
病状(医師の診断書の内容など)や障がいの程度(障がい者手帳の等級など)で何段階かに分けて配点されています。重い人ほど点数が高いです。
その他の事由の場合
事由によって配点が決められています。「求職活動」の人は事由の中では一番低い点数になります

②調整点数
ひとり親である、同居家族に障がい者がいる、兄弟がすでに保育所に入所している、育児休業からの復帰を控えている等々、世帯の状況によって加点がされます。
減点もあります。祖父母の同居や、指定の書類の提出がない時などに減点される市町があります。

①基礎点数(父親の点と母親の点の合計)と②調整点数の合計点で決まります。
同点でしたら、基礎点数の高い人が上位となります。
基礎点数も同点の場合は、
③優劣基準
で見ることになります。
たとえば、
・世帯収入の少ない方が優先
・子供が多い方が優先
・通勤時間が長い方が優先
など、市町によって項目は異なりますが、様々な基準が設けられています。

市町によって細かい設定は異なりますが、大体は以上のような仕組みになっています。
お住まいの市町の役所のホームページで点数表を公表しているところも多いので、調べてみて下さい。
「うちは公表していません」というところもあります。個人的には、「公表してあげて」と思いますがね。

ご参考までに、ある市の入所調整指数表をご覧ください。
まず基礎点数です。

次は調整点数です。


しつこいようですが、市によって違いますので、あくまでも、ご参考に。
(小さくて見辛くてすみません。PDFが上手く貼れませんでした。また、貼れるようなら差し替えますので、許してください。)


さて、今日はこのあたりで終わります。最後までお読みいただいて、ありがとうございました。
明日は、点数にまつわる色々なお話などをさせていただきます。