市役所勤務の現役保育コンシェルジュ、ナナです。
今日から、認可保育所の入所調整(入所選考)を語る時に避けては通れない「点数」のことについてお話します。
入所調整指数」とか「入所調整基準」とか、いうものですが、早い話が、認可保育所の申し込みをした人に「点数」を付けて、1点でも高い人から入所決定が出るということです。

昔は(7、8年ぐらい前までは)、
保護者の就労状況や、家庭の状況(ひとり親であるとか、障がい者がいるとか)を見て、ざっくりと4ランクぐらいに選別して、入所決定者を選考していました。
でも、それだと、入所出来なかった方にしてみたら、審査がどのように行われているのかが不透明で、「納得できない!もっと分かるように説明して」ということになります。
実際、同じランクに何人もいることがあります。その中で1人だけ入所者を決定する時などは大変でした!申請書類の隅々まで見て、誰が最優先されるべき人かを会議で決めるんです。もちろん、決められた指針はあるのですが、少からず、審査員の主観が入ることもあったかもしれません。

そこで。
申請書類の内容を見て、いろんな項目を点数化することで、どの人が最優先されるのか(=点数が高いのか)を見えやすくしました。
入所出来なかった方にも、
「あなたは○点です。入所した方は□点でした」
という説明が出来ます。

ただし。
この点数の付け方が、物議をかもし出すことがあるのです。
たとえば、
なぜ、自営業は点数が低めなのか?
これは、どの市町でも取り上げられる案件ですね。

ここで「どの市町?」と、思われた方へ。
そうなんです。
点数の付け方や項目は市町によって異なります!
地域の実情とか特性が色々あるんでしょうね。隣り合わせた市と市でも違うことはよくあります。

たとえば、
「既に認可外保育園に通いながら就労している」という人に加点を付ける市と、付けない市があります。

だから、住んでいる市町と違うところにいる友達の話は、自分の市町では通用しない話かもしれません。
「認可外に入れといた方がいいよ~」なんて聞いていて、その通りにしたのに、全然関係なかった!ということになってしまいます。


今日はここまでにします。
明日は、この点数制について更に詳しく説明しますね。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。