拙著「すごい人生は今日はじまる。」の中に、
じいちゃんとのエピソードを収録しました。
こんなエピソードです。
― 堂々と生きよ ―
「めっちや、富士山って知ってるか?
それはそれは美しく綺麗な山で、天気のいい日はその山が遠くからでも観えるんや。
富士山が観える日、大勢の人が幸せな気持ちになるんやな。
『今日は富士山が観えた! いいことあるかも!』言うてな。
皆その姿が観られただけで、今日を頑張れたりするすごい山なんや。
せやから、富士山にじいちゃん行ってみたんや。
どんだけ美しいんやろ思ってな。
ほんで行ってみたら、ゴツゴツした岩やら何やら散らばってるんや。
『……全然綺麗とちゃうやんけ!』
富士山にじいちゃんの声がこだましたわ。
でもな、それでガッカリしたかというと、そうやない。
誰でもな、細かーく見たら、汚い部分もあるんやで。
でもな、堂々としてるんやで、小さなことにくよくよしたらあかんねん。
少々ゴツゴツしてても、
岩が転がってても、
汚いところがあっても、
それでも堂々としてる。
それが富士山や。
その姿を観て、今日も頑張ろうって思う人がおるんや。
その姿を観て、今日はいいことがあるなって思う人がおるんや。
「なんて美しいんでしょう」と涙を流す人もいるんや。
堂々とするんやで。堂々と。
汚いか、綺麗か。
そんなもんはどうだっていいんや。
自分で生まれたことを、
堂々と生きた奴が美しいんやで」
このお話を、「すごい人生は今日はじまる。」の中にいれました。
このお話には、もう一つ、エピソードがあって
本にはページ数の都合上、入れることが出来なかったのですが
じいちゃんが、いくら「堂々と生きよ」って言っても
私はどうやって堂々と生きていいのかわかりませんでした。
自信もない、才能もない、得意なこともない
両利きだと思ってたら、実は両方とも不器用なだけだった。
そんな私でどうやって堂々とするんだ! と思っていたんですよね。
そんなとき、じいちゃんのある口癖があることに気付いたんですよ。
「ワシやで」
これがじいちゃんの口癖でした。
「誰! これ、出しっぱなしにしとくの!」と怒られたら
「ワシやで!」と両手の親指を自分に向けて言うわけです。
「誰! めっちに両鼻に棒を突っ込むネタ仕込んだの!」と怒られたら
「ワシやで!」が発動するのです。
じいちゃんは、ことあるごとに、
いつも「ワシやで!」と言ってました。
じいちゃんは字書きの仕事をしていたのですが
筆ならしに何を書くかというと
「ワシやで」って書いてました。
そんなじいちゃんと、手を繋いで、公園や川を散歩する時
たくさんお話ししました。
「じいちゃん、自由って何?」
そう私が聞くと
「めっちが、めっちで生まれたことやで」
じいちゃんは、笑ってそう答えました。
「じいちゃん、希望って何?」
そう私が聞くと
「めっちが、めっちで生まれたことやで」
じいちゃんは、笑ってそう答えました。
じいちゃんの仕事場に入ると、大きな額に
「自分が、
自分であること」
と書かれていました。
そうです。
そうです。
そうです。
キミが、すごいから堂々とするじゃない。
キミが、素敵だから堂々とするんじゃない。
キミが、キミだと言うことを
堂々と生きればいい。
それが、人生最大のギフトなのだから。
※KOTOBAスクール受付中
今回で最後のKOTOBAスクールになります!
あなたがFINALを飾るメンバーだったらいいな♡
(KOTOBAスクールは1月15日~4月18日までの3ヶ月間の密着型スクールです)
※卒業生からのYELL
KOTOBAスクールがラストー!
そんなバカな―!
世界で一番最高なスクールがー!!
ほんっとに私の人生を変えてくれたスクールです!
ワークはとても多かったけれど、
どれも楽しかったしやったことがないことばかり。
そしてそれがいまの私を作ってくれてます。
私はこのスクールに出会えたことが
人生の大きな大きな宝物なんです。
ファイナルを飾る皆さん!
ファインプレーですよ!
KOTOBAスクールFINALの成功を祈ってます。
by しょうこ