「言葉は発明品である」
その昔、朝食があることは奇跡的なことだった。
朝にご飯があるなんて、食品保存の技術的にも難しく、
そもそも、起きてすぐ食べるものがあるなんてありえないことだった。
そんなとき、「ファスティングなんてやめちまえよ」と
世界中に「breakfast」をひろめたのが発明王エジソンだ。
「断食」を「破る」で「breakfast」という発明を広めた。
「あの発明王が言うのなら！」と
全土に朝食文化が広がっていったわけだ。
実際には、エジソンがつくったトースターを売りたかったから
「breakfast」という文化を広めたなんて言われているが、
発明王は、物の発明だけじゃなく、
言葉の発明をしていたことになる。
有名な話だと、土用丑の日にうなぎを食べることも、
これまた日本の発明王、平賀源内が
客足の少ないうなぎ屋から繁盛の妙案はないか？と
相談を持ち掛けられ
「本日、土用丑の日」 と店頭に掲げたところ、
「そうなん！？
土用丑の日なん？
うなぎ食べな！」
とうなぎが爆売れしたことがはじまりだと言われています。
（諸説あるけれど）
日本の発明王、平賀源内も、
言葉の発明をしていたということになる。
これと同じように私達の周りには、
「言葉の発明」によって生まれたものが山ほどあり
何の疑いもなく、私達はそれを習慣にしている。
「バースデーケーキ」という言葉の発明により、
誕生日には何の疑いもなくケーキを食べ、
「スプリングコート」という言葉の発明により、
「いる？いるかな？」なんて思いながらも、
スプリングコートを羽織り、
「バレンタインチョコ」という言葉の発明により、
当たり前のように、チョコをプレゼントし合い、
「クールビズ」という言葉の発明により、
ノーネクタイが正当化され、
「三密」という落語家の名前のような言葉の発明により、
私達が過ごす空間が設計しなおされる。
何の疑いもなく、私達が習慣や文化にしていることは、
言葉の発明によって、おこなっていることが多い。
なにが言いたいかというと
言葉の発明により、
私達は文化を変える。
ということです。
これは、私がやっているKOTOBAスクールで
毎回お伝えしていることだけど、
どうしても続けたい習慣は、名前を付けること。
どうしても叶えたい夢は、名前を付けること。
やりたくなる
名前を付けること。
これが重要になってくる。
3日坊主になってしまうのは、
自分の習慣にやりたくなる名前が付いていないから。
名前にはそれだけの力が宿っていると思う。
会社なら、一つの企画を生み出すのに
必ずプロジェクト名がつけられる。
プロジェクト名を一生懸命考えてるところは
一見、ちょっとバカげたことに見えるけれど
それは、チームが同じ方向を向いて、
取り組みたくなる名前があった方が全然結果が変わるからだ。
これが、自分の習慣になると、
わざわざネーミングする人は少なくなる。
だから、3日坊主で終わったりするのだ。
私達が文化にしていることも、
私達が習慣にしていることも、
「言葉の発明」により、名前が付いているから、
当たり前のように続けているんだ。
だって、名前がついたとき、命が吹き込まれるから。
夢に名前がついたら、夢に命が吹き込まれる。
取り組みに名前がついたら、取り組みに命が吹き込まれる。
つまり、
言葉の発明王になれば、
人生は飛躍的に豊かになる。
婚活や、ゴミ拾い運動のように
○○活とか
○○運動とかでもいいけど、
今やっていることや、やろうとしていることに
やりたくなる名前を付けると、全然違ってくる。
「ゴミ拾い」を、
「幸拾い」に変えるだけでやりたくなるかもしれない。
「募金」を、
「徳貯金」に変えるだけでやりたくなるかもしれない。
ずっと勉強するのって辛かったりするよね。
ほら、名前をつけるチャンスだ。
部屋の掃除って面倒臭かったりするよね。
ほら、名前をつけるチャンスだ。
新しいチャレンジって怖かったりするよね。
ほら、名前をつけるチャンスだ。
言葉は発明品だ。
発明王になろう。
絶対に人生が豊かになるから。
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