「あなたは、うまい歌を歌いに来たの？
わたしは、わたしの歌を歌いに来たわ」
by メッショリーナ・メグリーナ
（映画 ト音記号の形ってオシャレよね より抜粋）
こんにちは、めしょんです。
旦那側にかわゆい甥っ子がいるんですけどね。
旦那に会った時によく
「○○の絵描いてー！」って言うんですよ。
流行ってる漫画のキャラクターとかの絵ですね。
そんな時は、画像を見ながら
めちゃくちゃ本物に似せて描くよりも
何も見ずにすごく下手くそに描いた方が喜ぶんです。
（こんな感じで）
不思議なもので
本物に限りなく近いものにすればするほど
喜び度は下がるんです。
「うまいなぁ」とは言うんですけども。
なんでかと言うと、
本物の絵も、うまい絵も
溢れているからです。
本物に近い絵なんて、描いてもらわなくても
完璧なものが漫画の中にあるし、
グッズにもされているから
「描いてー！」って頼まなくてもいっぱいあるんです。
これと同じように、
うまくやろうとすることよりも、
喜ばれる形ってめちゃくちゃあるんだよね。
うまいものを見たいのではなく
あなたのものを見たい！
ということがたくさんたくさんあるのです。
だって、「うまい学芸会が見たい！」なんて思いませんよね。
自分の子供や、その同級生たちが頑張ってる姿をみたい！
って思うわけです。
これは、子供の学芸会や運動会はもちろんですが
大人になってからも表現って言うものは
この『あなたのものが見たい』という要素がとても強いのです。
下手くそでも、なんでも
「自分の表現」をしている人に
人というのは魅力を感じるんです。
あなたが好きなアーティストは、
おそらく「世界一うまいアーティスト」ではないはずです。
ただ、自分の言葉で、自分の表現をする人なはず。
その姿が、あなたの心を掴んでいるのです。
それが歌でも、絵でも、文章でも
どれだけうまくても
借りてきた言葉で表現していたら
長く多くの人の心はつかめないものです。
なのに、人は世で言う「うまい」になろうとするんだけど
これは自分から“その他大勢”というカテゴリーに
突っ込んでいってるのと同じなんだ。
うまい人は一杯いるんだから、
トップオブトップになるしか勝ち筋がないんだ。
だから、
世で言う「うまい」になろうとするんじゃなく
自分の表現をするのがうまくなることが大切なんだ。
「あなたは、うまい歌を歌いに来たの？
わたしは、わたしの歌を歌いに来たわ」
下手くそでも、自分の魂を込めた歌は心を響かせます。
下手くそでも、自分の心を込めた文章は心を動かします。
うまくやるより、大切なことがあるよ。
うまく生きるより、大切なことがあるよ。
あなたの心の中に。
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美言1906『わたしは、私の歌を歌いに来たわ』