日にちが前後してつい最近の記事になりますが、先週末は大潮の土曜日でした。
しかしながら仕事が入っていたので遊ぶのは諦めていたところ、作業船の船長から土曜日は所用のため延期してほしいとの連絡が。
急に空いた土曜日に急遽田倉崎に行っていました。
目的としては、
- ウミウシの観察
- 破片のみ入っていたナントカアシヤガマ(かけらのため同定できず)の採取
- ビロウドヒザラガイの標本採取
- イワシタヨコエビの標本採取
![昇天](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/618.png)
![えーん](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/018.png)
日にちが前後してつい最近の記事になりますが、先週末は大潮の土曜日でした。
しかしながら仕事が入っていたので遊ぶのは諦めていたところ、作業船の船長から土曜日は所用のため延期してほしいとの連絡が。
急に空いた土曜日に急遽田倉崎に行っていました。
目的としては、
お久しぶりです。
前回の更新が去年の秋頃だったような気がするので約半年ぶりの更新となります。
いや~、仕事が忙しい、プライベートも忙しい。
今年の3月に引っ越しまして、めでたく一人暮らしとなり、机上には各地の貝類標本で埋め尽くされています。
ありがたくも報告文の寄稿についてお話をいただいたり、観察会の講師としてお呼ばれしていただいたりといい縁に恵まれて忙殺される毎日です。
定例調査などで会う方には、
「こいついつもいるな。暇なんだろうな~」
なんて思われていそうですが、フィールドに出る日だけは確保しております
そんなこんなで秋~冬にかけてはあまりフィールドには出ておらず、串本の夜磯に一度行ったぐらいです。
串本に行った日も最強寒波&黒潮蛇行で海水温が15℃を下回っている状況。もちろん南方種など見られるわけもなく
串本らしいと言えばニセクロナマコが転がっている程度。
海中公園の知り合いに、
「ヒョウモンダコおったら展示用に採っといて」
なんて言われてたが影もなく…。
ハナビラダカラですらお星さまになるほどの寒波でした。
今年度もこの時期になると大阪湾海岸生物研究会の定例会が開催されます。
第一回は加太港の向かいにある城ヶ崎海岸!
いつもはひたすらに石をひっくり返している私ですが、今回は砂を持ち帰り、微小貝相を観察してみようと思いひたすら砂を振るっていました。
中身をソーティングしたまま放置されてますがおおよそ種の目星はついてるものばかりなのですぐ分析できるはず…?
ちなみにこの日はカメラを忘れたので現地写真はなしです
サムネ用に
ナベカ Omobranchus elegans
可愛いけどそこら中の生き物を片っ端から齧る憎いやつ。
筆者は昔飼っていたタカラガイを齧られました。
お久しぶりの投稿です。
前回の投稿からはや数ヶ月が経っていました。
この数か月間は仕事→採集→仕事→採集→仕事の日々でした笑
この間に串本に三回、南西諸島の沖縄本島・石垣島・奄美大島にそれぞれ1回ずつ採集に行くという体力任せのハードスケジュールをこなしていました
こんなところや
こんなところ
こんなところなどなど採集に行った話をぼちぼち投稿していきます・・・。
最後に
Twitterにてそこそこ好評だった写真をのせて、
なかなか素晴らしい写真ではないでしょうか?
熱帯域の多様性が一目でわかるいい写真です
これらもぼちぼち同定しては上げていきたいところ。
ではお楽しみに。
前回記事の続きです➡https://ameblo.jp/kawahagi-2525/entry-12808428274.html
今回はあまり持ち帰りはありませんが、面白いものが取れたので紹介していきます。
トゲモミジヒトデヤドリニナ
2023/6/18
和歌山県 和歌山市 城ケ崎海岸
トゲモミジヒトデヤドリニナという名前ですが、イトマキヒトデなどにも付くそうです。
今回はヤツデヒトデについていましたちょうど足の間ぐらいに付いていました。
生時は軟体部に赤斑が見られ内臓部にも独特の縞模様が見られます。
螺塔は多少右に曲がるようです。
ヤツデヒトデヤドリニナ
2023/6/18
和歌山県 和歌山市 城ケ崎海岸
この種こそヤツデヒトデにのみ寄生する貝のようです。
前者と違い本種は口器に寄生するようです。
写真を撮る際に殻口を割ってしまいました…。
この2種は同個体(ヤツデヒトデ)についており、見つけた後もヤツデヒトデ数十個体をひっくり返しましたがついておらずこの個体しか確認できませんでした。
ハナゴウナ科は寄生されている宿主を選ぶメカニズムがあるのか、はたまたこのヒトデがたまたま寄生されやすい環境にいたのか謎ですが面白いものに出会いました。
次からは死殻での採集品です。
シラトリモドキ
2023/6/18
和歌山県 和歌山市 城ケ崎海岸
死殻ですが新鮮だったので近くには生息しているんじゃないかと思います。
ヒメシラトリにシルエットは似ていますが殻表に粗い成長線が目立ちます。
また左右殻で套線湾入は同型です。
ウミアサ
2023/6/18
和歌山県 和歌山市 城ケ崎海岸
1㎝程の丸い貝です。
磯の隙間の砂礫が詰まったようなところに生息しているようです。
放射肋が太く目立ちます。
前回の投稿から一ヶ月近く経っていたんですね。
大阪湾海岸生物研究会の定例調査は今回が今年度最後の調査です。
例年通りであれば2月ごろに総会がありますが、現地調査は今回で終了~。
今回の調査は本研究会の他に私が中高生のころとてもお世話になったジュニア自然史クラブ、高校の生物部など総勢50名ほどの大所帯でした
タイトルにもある通り今回は大阪府と和歌山県の県境にある城ケ崎海岸に行ってまいりました!
田倉崎の一つ北側の岬です。(ちょうど加太港の大波止の先端と向き合うように岬が出てます)
磯の形自体は段々の白浜の千畳敷のような磯の上に粗砂や転石が転がっています。(写真撮り忘れ)
場所によって環境が変わるので歩き回りながらいろいろ見て回りました。
とりあえずウミウシたち
アカエラウミウシ
2023/6/18
和歌山県 和歌山市 城ケ崎海岸
いつもの方です。
転石の磯や堤防の壁によくついているのを見かけます。
普通種ですが外鰓の色合いや軟体部の白点など非常に美しいウミウシだと思います。
長い触角をブンブン振り回して這う姿も非常にかわいいウミウシです。
コネコウミウシ
2023/6/18
和歌山県 和歌山市 城ケ崎海岸
アカエラミノウミウシは転石の裏や側面にいるのに対し、この種は専ら葉上にいるようです。
特にツノマタ類をガサガサしていると多数見られましたが大きくても1.5㎝ぐらいでした。
写真では確認しづらいですが頭の前縁に棍棒状の突起が見られます。
二次鰓も大きく派手なウミウシです。
どこが猫なのかはわかりません(笑)
アズキウミウシ
2023/6/18
和歌山県 和歌山市 城ケ崎海岸
こちらも葉上で確認できるウミウシです。
茶色いですがミドリガイの仲間です。
触角の先端がコバルトブルーに染まります。
見つけた時に名前が出てこず、過去の写真をあさっているときに思いだしました。
長さは伸びても1㎝程度の小型種です。
この他にもアカキセワタを見つけましたが小さいうえにあまり写真映えしないのでパスしました。
セスジミノウミウシやアオウミウシ、シロウミウシなどが見つかっていました。
参加者が多いと出現種も多いですね。
で、私がなぜ葉上の生物をこんなに採っていたかというと、別にウミウシを狙っていたわけではありません。
仕事でも扱うある生物を採取するためだったのですが如何せん小さい生物のため写真にするのも一苦労なのです。
もう少し環境が整えばいずれお出しするかもしれません。
最後におまけ
コバルトツツボヤ
2023/6/18
和歌山県 和歌山市 城ケ崎海岸
今回は長崎海岸で見つけたキリオレ類についてです。
3個体中2個体について種が分かりません。
情報ありましたらお願いしますm(_ _"m)
コンボウキリオレ
2023/5/20
大阪府 岬町
格子状の表面構造が3列並びます。
胎殻は巻き数が少なくすぐに成貝と同じ形態になります。
キリオレ類不明種
2023/5/20
大阪府 岬町
螺層の表面構造はコンボウキリオレに似ていますが胎殻は巻き数が多いです。
近海産貝類図鑑の写真が割れているものであるならコンボウキリオレかもしれませんが説明にも巻き数が少ない説明があるので別種なのかもしれません。
不明キリオレ類②
2023/5/20
大阪府 岬町
少々細いシルエットです。
縫合部の上1列が紫色に染まります。殻口が完成されているので成貝と思いますが、下から3巻き目辺りから格子列が3列から2列に変化します。
白く表面構造はない胎殻でしたがお湯をかけた際に砕けました
現地で同定できなかったものや、気になったものを持ち帰ってきました。
ヒメネジガイ
2023/5/20
大阪府 岬町
彫刻の美しいイトカケガイ科の貝類です。
肉抜きがきれいにできました。
他のイトカケガイ科に比べたら小型種で1㎝程です。
シロスソカケガイ
2023/5/20
大阪府 岬町
スカシガイ科に属する種ですが他種に比べ殻頂に穴も開いていないし、端に切れ込みもありません。
殻だけ見るとカサガイ類やカラマツガイ類にも見えますが写真の上部側に若干の湾入があります。
生時は外套膜の端が白黒の縞々模様をしています。
ヒバリガイモドキyg
2023/5/20
大阪府 岬町
この種は仕事でもたまに見かけます。
自分の中での印象は、色・形がヒバリガイで殻の表面や質感がクジャクガイといった感じです。
放射肋が途中で分岐し、隔板がありません。
ヒメアサリ
2023/5/20
大阪府 岬町
調査中に見つけられなかったものの、帰り際に道路に出る階段の手前でたまたま目につきました。
見慣れてくると全体のシルエットや模様パターン、色味などからアサリと見分けられます。
アサリに比べ套線湾入が浅いそうですが、見比べないとわからないような…。
先日、定例調査(長崎海岸)に行ってきました!
長崎海岸自体は十数年前に1度行った記憶がありますが、ほとんど覚えてない状態
記憶にはうっすらキヌハダウミウシとツルウバウオを見た記憶があります。
当時12歳ぐらい?だったので当然磯の生き物も大して知りません。
そんな過去もあって今回はじっくり小さな生き物を探しました!
この日は新刊「新 写真でわかる磯の生き物図鑑」の受け取りをお願いしていました!
というわけで前回の記事の続きです。
ここからは写真と生物名が続きます。
ムギガイ
2023/4/9
和歌山県 友ヶ島
海藻の葉上などで見かける普通種です。
最初見かけたときにこの模様はムギガイか?と疑って持ち帰りましたが調べているとこのタイプもあるようです。
形は紛うことなきムギガイでした。
ボサツガイ
2023/4/9
和歌山県 友ヶ島
磯で「あ!図鑑で見たことある!」となりました。普通種のようですが私は初めて見ました。
ヒジキ畑の下に大量に隠れていました。
ムギガイと異なり肋が出てごつごつした印象に。
コモレビコガモガイ
2023/4/9
和歌山県 友ヶ島
コガモガイをみたことがないので肋が均一な太さという特徴が腑に落ちません笑
大体殻の縁辺が白と黒褐色の縞々なっている模様が多い気がします。
三枚目のような模様のものも見かけましたが本種で間違いないかと思います。
いつか本種とコガモガイを並べて見たいものです。
コウダカアオガイ
2023/4/9
和歌山県 友ヶ島
名前の通り殻頂が高いです。
他のアオガイ類は岩の下にいることが多いのですが、本種は目につくところにいることが多かったように感じます。
クサイロアオガイ
2023/4/9
和歌山県 友ヶ島
非常に殻頂は低いです。
生きているときは水をまとってツルっとした印象ですが、殻をよく見ると顆粒状の肋が観察できます。
専ら岩の裏に潜んでおり、表に出すとはや足で逃げていきます。
湯に通すと軟体部から草色の汁が出てきます。
ヒラスカシガイ
2023/4/9
和歌山県 友ヶ島
スカシガイの可能性が拭えなくて持ち帰ったものです。
殻頂の位置や殻表の様子からヒラスカシでした。メールにて報告します。
オトメウミウシ
2023/4/9
和歌山県 友ヶ島
私がこの日唯一見つけることのできたウミウシです。
体長2㎝ほどで非常にかわいい。
岩の裏でヒドロ虫?を食べていたところを移動してもらいました笑
他にもミノウミウシの仲間やコネコウミウシ、オカダウミウシなども見つかっていたようです。
ここからは貝殻しか見つからなかったタカラガイ科2種です。
ハナマルユキ
2023/4/9
和歌山県 友ヶ島
南紀の磯では大量に見つかる普通種です。
私の経験上、最北端である気がします。
状態もよく、死んで間もないことが予想されます。
今年の冬の寒波を超えられなかったのか、その割にはかなり老成しており殻は厚いです。
ナツメモドキ
2023/4/9
和歌山県 友ヶ島
こちらもびっくり!
ハナマルユキは打ち上げでガスガスなのを見かけてましたが本種はそれすら見かけませんでした。
そこそこ滑層も残っており新鮮そうです。
こちらは殻口の歯もはっきりしておらず殻も薄いため亜成貝といったところです。
このほかにもメダカラ、ハナビラダカラ、チャイロキヌタ(カミスジダカラ?)の殻は打ちあがっていました。
生きてるの必死に探したんですけど見つからなかった…。
お久しぶりの投稿です。
何せ仕事が忙しすぎまして…。
例年4月は契約更新の期間で新規に仕事をすることはなく有給消化期間になっていたのですが、今年は4月1日から大きな仕事が…。
そんなこんなでバタバタしていますが、
私この度「大阪湾海岸生物研究会」に入会いたしました!!
本会HP↓
以前から関係の方々に”入る入る詐欺”をしておりましたが今年度から参加させていただくことになりました。
今回は当会の観察会に参加してきました~
開催場所は
この地図で一番左下のポイントです。
道中の北側(淡路島側?)の海岸です。
いい天気!
前日は風が強く渡しの船が欠航になるほどでしたが今日は調査日和となりました。
考助松海岸に到着
到着時は11時頃。この日の最干潮は14時頃だったのでまだまだ潮が満ちてます。
潮上帯で遊んだり、昼ご飯を食べてのんびりしているとだいぶ潮が引いてきました。
潮が引くとこんな感じ。
とにかく印象としては海藻が濃い!
潮間帯上・中部はヒジキがみっちり!、下部はホンダワラ類とワカメで一面褐色(ホンダワラ類はヨレモクモドキがほとんど)
最近は河川の仕事が多くて磯に飢えてましたがこの日だけでだいぶ満たされました
観察した生物や持ち帰ったものなどは次の記事で!