日にちが前後してつい最近の記事になりますが、先週末は大潮の土曜日でした。

しかしながら仕事が入っていたので遊ぶのは諦めていたところ、作業船の船長から土曜日は所用のため延期してほしいとの連絡が。

 急に空いた土曜日に急遽田倉崎に行っていました。

 目的としては、

  1. ウミウシの観察
  2. 破片のみ入っていたナントカアシヤガマ(かけらのため同定できず)の採取
  3. ビロウドヒザラガイの標本採取
  4. イワシタヨコエビの標本採取
 以上の4つを目標に行きました。
 この日は猛暑日となり、最高気温35℃超えの中1人磯を歩く。途中途中で礫をひっくり返していると、
ヒラスカシガイ Macroschisma dilatata 
なぜか一列に横並びのヒラスカシたち。軟体部の模様は多様な貝です。
 
アカエラミノウミウシ  Sakuraeolis enosimensis 
大阪湾でもよく見られる普通種ですが触角や軟体部に入る白い模様が非常に美しい種です。
そしてよく見るとアカエラミノウミウシの左上に
マツカサウミウシ? Doto japonica
撮影時は全然気づきませんでした。よく見てないので合っているかわかりませんがこの仲間であると思われます。これに気付けないのはまだまだだなと痛感しました。
 
ツメウミウシ Notobryon clavigerum
大阪湾では珍しいと聞きます。ちなみに左が頭です。オレンジ色の体色で背面の突起上に細かい藻のような突起が見られます。2023年に出た論文で、隠蔽種がいるとかいないとか…。ハナからウミウシの分類を諦めている私にはさっぱりです昇天
 
メリベウミウシ Melibe papillosa
見た目からも認知度の高いウミウシです。大阪湾で見るのは初ですが、定例調査では毎回誰かが見つけている印象。透明でぶよぶよしており持ち上げると簡単にちぎれてしまいそうなほど柔らかいです。一見、「頭はどこだよ」と言いたくなりますが便所すっぽんのようなものが口で、その上に可愛らしい触角が2本生えています。大型のヤマトメリベと同種である説もあるようですが、真偽は…。
 
フジタウミウシ Polycera fujitai 
葉上でよく見かけるウミウシです。マクサやヤハズグサをガサガサしていると採れることがあります。1cm程度ですが前縁に突起が並んでいたり、模様も相まって派手なウミウシの印象です。突起の先端が白いのが特徴のようです。
 
以上様々なウミウシでした。
 
え?
目的はどうしたって?
 
全部ホゲましたえーん