【川崎大輔のアセアン自動車ニュース】洗車の王国、タイでカーケア製品のネット販売開始 | アセアン自動車流通大陸@川崎大輔

アセアン自動車流通大陸@川崎大輔

アセアンの自動車市場に進出するなら!アセアンからの外国人自動車整備人材を日本で活用したいなら!アセアン自動車流通大陸@川崎大輔。

 

 

自動車業界向け化学品メーカーの洗車の王国(神奈川県伊勢原市)は10日、タイで今月中にカーケア製品の個人向けインターネット販売を開始すると発表した。今年は現地のフランチャイズ(FC)による洗車店を現行の2店舗から10店舗に増やす方針で、現地の洗車市場の取り込みを本格化する。

 

 

 

(記事抜粋)

『タイ合弁会社が、地場の通信大手トゥルー・コーポレーション系の電子商取引(EC)サイト「ウィー・ラブ・ショッピング」のアカウントを取得した。これまでは洗車やコーティングに用いられる製品を日本から現地洗車店に出荷して利用するのみだったが、需要開拓を進める。

 

現地需要をつかみながら、タイ市場向けのパッケージ開発などを進めていく。相原浩社長はNNAに対し、「日本では本社が日系や外資系大手のECサイトに登録しているが、タイでは現地法人から販売するという形にする必要があった」と説明した。

 

洗車の王国は、洗車店事業では中華圏を中心に海外20カ国、800店舗を展開。タイでは首都バンコクに直営の本店とFC店2店舗の計3店舗を置いている。今後は地方にもネットワークを広げていく方針だ。』

 

http://www.nna.jp/articles/show/1556698

 

 

 

タイですが日系企業進出の目的も変化してきています。以前は製造業のコスト削減でした。今はそういった目的は減少傾向で、販売拡大にシフトしています。これはASEAN各国にいえるが、獲得すべき市場として捉えられているからです。

 

タイ進出の日系企業はすでにたくさんありますが、飲食店、不動産などはプレーヤーが多くブルーオーシャンとは言い難い状態になってきました。一方で、既存のある程度成熟した市場に新たな商品とサービスを提供していくことがもう1つのポイントになります。そこで注目が高まっているのが自動車のアフターマーケット。

日本からの多くの自動車アフタービジネスが参入をしています。洗車の王国もその一つ。

 

アフターマーケットは自動車の新車販売の後に派生してくるビジネスの総称です。大きく、中古車、カー用品、自動車整備、自動車レンタル、付帯サービスなどがあります。付帯サービスは自動車ローン、自動車保険、顧客管理システム、ロードサービスなどがありますが、新車販売の拡大によってアフターマーケットもさらに拡大が加速する市場です。

 

こらからのアセアンでの自動車アフターマーケットの動きに大きな注目をしています!

 

<川崎大輔 プロフィール>

 

大学卒業後、香港の会社に就職しアセアン(香港、タイ、マレーシア、シンガポール)に駐在。その後、大手中古車販売会社の海外事業部でインド、タイの自動車事業立ち上げを担当。2015年半ばより「日本とアジアの架け橋代行人」として、Asean Plus Consulting LLC にてアセアン諸国に進出をしたい日系自動車企業様の海外進出サポートを行う。専門分野はアジア自動車市場、アジア中古車流通、アジアのアフターマーケット市場、アジアの金融市場で、アジア各国の市場に精通している。経済学修士、MBA、京都大学大学院経済研究科東アジア研究センター外部研究員。