底辺大学の薬学生は1〜2年で別の進路を考えては?(3/22) の書き出しを再掲

薬剤師女性比率の高い業種の1つです。

2月に下記のブログを書きました。

女子の進路先 ①:東大23%、京大29% (2/20)

女子の進路先 ⑥(了):理系女子は増えるか?(2/23)

 
 
「教育分野の規制緩和」により、2004年から私立大学薬学部の数が急増しました。私は2019年から薬剤師国家試験の大学別合格率をウォッチしています。
 
 
今年は合格率が40%以下の私立大学薬学部が5校ありました。全体の合格率が70%なので、難易度は「易」〜「中」程度でしょう。
 
下は厚生労働省の資料からです。
第109回薬剤師国家試験の新卒の合格者数は7,100人でした。新卒でも留年がいます。上のグラフでは入学定員は13,000人です。差し引きで約6千人の半分の3千人は進路に薬学部を選ぶべきだったか疑問です。
出典:

慶應義塾大学の偏差値は62.5(69というデータも)、東京理科大学は57.5〜60(同、66も)です。生物学、化学、英語が理解できて、情報処理の数学とITスキルを考えると偏差値>60が好ましいです。上位から16%です。

(7:30PM+、以下コメント追記:上記の14校の合格者数は約2800人、私立大学薬学部57校全体で6,351人です。14/57の約25%で>40%の合格者数です。偏差値が50〜BFは薬剤師には不向きに思います。医学部、附属病院があり、大学院のある私立大学薬学部は教員の指導能力の高さだけでなく、先輩の指導や同級生の「質」が違います。)

 

(3PM+、以下コメント追記:東京大学理ニの偏差値は72、京都大学薬学部は70です。

偏差値はソースで異なります。また、「合格できる」偏差値なので、トップクラスはそれ以上です。中には10万人に1人の「人財」がいます。大学に残れば、優秀な学生を育てます。「文系」の偏差値は5ぐらい「嵩上げ」されています。半世紀前に大阪府の府立高校から京都大学理学部に進学しましたが、10数番ぐらいまでは「理系」でした。灘高校は「理系」偏重で、今年の218人の卒業生で、「理系」は東京大学:47人(内、医学部12)、京都大学:30人(内、医学部14)、大阪大学医学部:、「文系」は東京大学:21人、京都大学:6人でした。半世紀前は5クラスで「文系」は1クラスでした。日本の「霞が関」のキャリア官僚のトップは東京大学法学部卒が多いです。)

(5PM、以下コメント追記:しつこく京都大学ですm(._.)m。「理系」の偏差値は医学部(76)、理学部(71)、工学部(68-71)、薬学部(70)、農学部(67-69)です。理学部は理学科だけで、東京大学理一のような「進路振り分け」がありません。数学、物理、生物化学、化学、地球物理等の学生が「放し飼い」です。半世紀前に比べて、科学・技術の進歩は目覚ましいです。1970年代の大学進学率は20%台でした。Windows 95が発売されて「インターネット元年」と呼ばれた1995年から30年です。一方、大学進学率は50%超となりました。東京大学京都大学に現役合格する「受験秀才」と偏差値50の「知識量」の差は拡大しています。「量子コンピュータ」や「AI」を理解できるのは極、少数です。)

 

社会福祉士は女性比率が高く、ほとんどが女性の保育士国家試験合格率は30%前後で、実は難関資格です。看護師合格率は約9割で高いですが、夜勤があり激職です。
下記は再掲です。
1〜2年なら20歳です。再チャレンジは何歳になっても可能ですが、6年間で、学費と生活費で1500万円と何よりも6年の歳月は、薬剤師になれないと報われません。安易に「教育分野の規制緩和」を認めた政治家の責任、「教育」をビジネスとしか見ない私立大学経営者の責任は大きいですが、自分に相応しい進路を選択する「自己責任」があります。