2/17、18は薬剤師国家試験の試験日(2/16)

今日、明日は薬剤師国家試験の試験日(2/17)

の派生ブログです。

 

タイトルはいずれも厚生労働省が所管する業務独占資格です。合格率とググった初任給(月額)は

  • 薬剤師:69%、22〜30万円
  • 看護師:90%、26〜27万円
  • 社会福祉士:44%、17〜20万円
  • 保育士:30%、16〜17万円

ほとんどの人は保育士の合格率が低いことに驚くでしょう。看護師は夜勤があります。いずれも女性の多い仕事です。また、使命感も必要ですし、口だけでなく両手を使う仕事です。妻と私の子どもは皆、公立保育所にお世話になりました。1歳未満児はそもそも話が分かりませんし、認知症の高齢者の看護、介護も同じです。政治家の多くは子どもを保育園に預けた経験がないでしょう。

(8PM+、以下コメント追記:妻と私の子どもは上の子と下の子の年齢が離れていたので、 足掛け15年近くは保育所通いでした。最初の子は私たちの年齢は30代でしたが、最後の子は40過ぎでした。親の意識も随分と変わったように感じました。さらに実母の介護も始まり、ダブルケア状態も経験しました。有給休暇はほとんど、使い切りました。保育士が不足しているのは給与が安いことの他に親との人間関係の難しさも挙げられています。低年齢の場合、オムツ替え、食事の世話等があり、昼寝の時間に保育士が連絡帳に記帳します。親の勤務条件が厳しくなり、延長保育の時間も長くなりました。親は「成果主義」、「自己責任論」で縛られて、十分に子育てをすることが難しくなっています。薬剤師については「禁忌」の薬があります。病院の薬剤師であれば、病院は医師法が適用されるので薬局の全員が薬剤師である必要はありません。製薬メーカーのMRであれば病院の医師とのコミュニケーション能力が求められます。製薬メーカーの研究所は4年制の薬学部薬科学科から大学院に進学してからの就職になります。製薬メーカーの研究所は名前のとおり「研究」が業務です。看護師については「夜勤」がネックに思います。みな、使命感を持たれているのですが「燃え尽き」もあるのでしょう。厚生労働省が所管する国家試験はいずれも人の命に係る業務独占資格です。給与が低く、社会からも尊敬されないのであれば、志望する生徒、学生は増えません。)

 

初任給だけでなく、年齢が高くなった時の給与水準も見る必要があります。

(以下は再録です)

昨年は分析しなかったので「第108回薬剤師国家試験大学別合格者数」を見ています。

https://、www.mhlw.go.jp/content/11121000/001074357.pdf

(4PM、以下コメント追記:合格率の低い私立大学薬学部の特徴は、新卒の志望者数<既卒の志望者数であることです。元々の基礎学力が低ければ6年間ストレートで薬剤師国家試験に合格するのは難しいです。留年する学生は「新卒」ですが、不合格のまま卒業する学生の方が多いことの表れです。私立大学薬学部で偏差値が60以上は8校、51以下が約30校あります。私立大学薬学部の入学志望者数は約7万人で薬剤師国家試験に合格するのは1万人弱です。「なんとか入学してから勉強すれば何とかなる」と考えるのは失敗です。)

(18日、以下コメント追記:私の住んでいる大阪府では、新卒、既卒を合わせた合格率は、大阪大学:79%、大阪医科薬科大学:83%、大阪大谷大学:49%、近畿大学:86%など)

 

合格率の低い私立大学薬学部は「健在」というのか残っています。大学別、「新卒」と「既卒」の合格率を見ると、全体の合格者数は9,602名

  • 国立大学の新卒の合格率は90.45%、全体で82.57%
  • 公立大学の新卒の合格率は91.2%、全体で84.94%
  • 私立大学の新卒の合格率は84.32%、全体で67.99%
  • 全体の合格率は69%、新卒は約85%、既卒は44%

新卒、既卒を合わせた合格率が3割以下が1校、3〜4割が3校、4〜5割が7校で、関東某県某市の合格率は40%台前半でした(事実なので「公共の利益」があれば名誉毀損にはなりませんが、卒業生もいるので配慮しています)。下の表の私立大学薬学部にあります。薬剤師国家試験の受験資格は6年間の講義、実習の単位を取得して卒業/卒業見込みです。既卒者の合格率が低いのは、元々の適性がなかったのでしょう。私立大学薬学部であれば6年間の授業料は1千万円前後です。合格率が3割なら7割の学生、5割なら5割の学生が「卒業証書」だけで国家資格ゼロです。授業料他は親が負担しても6年間は戻ってきません!2年の専門学校卒なら4年間で200万円×4年の収入だったでしょう。

以下は抄録です。

国が必要とする国家資格である医師、薬剤師の数は所管する厚生労働省が決めています。私立大学薬学部は過剰でしょう。人口千人当たりの薬剤師の国際比較を見てみれば分かることです。日本では人口千人当たりの医師数は2〜3人、薬剤師は1.9人です。病院では医師の数>薬剤師です。調剤薬局があるので、薬剤師がいないクリニックもあるでしょう(要確認)。

( ※ 院内処方の場合は、医院においては医師法が適応されますので、医師の指示のもと、事務員が薬を集めて患者さんに渡しても問題ありません)

さて、タイトルに書いたように2/17、18は第109回薬剤師国家試験試験日です。試験地は全国で9都道府県です。泊まりがけで試験地に向かっている受験生もいることでしょう。普段の学習が十分であれば合格する可能性は高いでしょう。Good luck!

 

 

薬剤師業務独占資格です。厚生労働省が所管する医師、獣医師、看護師、社会福祉士、保育士等と同様に勤務する時に必須な資格です。以下に薬剤師国家試験薬学部について書きます。

続・第107回薬剤師国家試験の結果:新卒、既卒別(3月27…

から再掲

合格率の低い私立大学薬学部をピックアップしています。学校の名前は伏せています。A〜I は北から南の順です。

教育を「ビジネス」と捉えている私学経営者は、薬学部が6年制になった時からこぞって新設しました。座学だけでなく化学実験、生物実験が必修で授業料何高いからです。
国公立の薬学部は東京大学理ニを筆頭に偏差値が高いです。全国に19学部、私立大学薬学部は60学部あります。国公立薬学部の志望倍率は高いです。