一連の東京大学京都大学についてのブログの関連です。タイトルのとおり、10日、日曜日が合格発表です。合格された受験生にはおめでとう。ただ、合格はスタートに過ぎません。理系の多くは大学院に進学、文系も含めて4年次、6年次に国家公務員試験総合職、司法試験、公認会計士試験等があります。それぞれの試験に合格して実社会のスタートです。20代、30代で成果を上げる人、できない人が出ます。「受験秀才」で頑張ってきた人は「伸び代」がない人も散見されます。メガバンクの三菱UFJ銀行のトップは東京大学理学部理学研究科数学専攻でデリバティブの専門家の亀澤宏規氏でした。試験でいい成績でも「創造力」のない人も散見しました。

 

東大、京大の二次試験志願倍率(2月24日)

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東大、京大が「2023国総」に合格するのは「想定内」(2/28)

2023国総」の合格者数と各大学の在学生数の比較(3/2)

テーマ:大学(含む獣医学部)

東京大学は、topmost universityです。関東圏には全人口の2割弱がいて、全国から「」が集まります。京都大学は2番目で、東京大学には合格できる力があっても希望する受験生がいます。

 

誤解を避けるために書いておきますが、①「受験科目ができる受験秀才」は予め答が分かっている問題を早く解く能力、②地歴公文の教科書をパラパラと読んで丸ごと暗記できる能力に長けた受験生だと考えています。何度も書いているように、服飾、調理、音楽、美術、芸能、スポーツの世界で活躍している人は「天才」です。

 

東京大学京都大学の中でも医学部は選りすぐりの受験秀才が合格します。なぜか、東京大学医学部からはノーベル賞受賞者はいません。

 

利根川進博士は日比谷高校→京都大学理学部山中伸弥博士は大阪教育大学附属天王寺→神戸大学医学部大村智博士は山梨県韮崎市出身で山梨大学でした。大隈良典博士は理ニ→教養学部→京都大学理学部→東京工業大学でした。本庶佑博士も京都大学医学部です。

 

下に国家公務員試験総合職の結果を再掲しますが、18歳人口、106万人の内、約190人に1人が東京大学京都大学に合格します。選りすぐりの「受験秀才」の能力が維持されていれば、結果は明らかです。

 

春試験と秋試験を合わせた大学別合格者数でした。実際に各省庁が採用する人数の数倍が合格者」となります。「法律区分」を例に取ると、申込者数:7,954人→合格者数:380人→財務省は25人(法律、経済、行政等)、総務省は70人(法律、経済、行政等)。下表の合計は約750人なので、試験区分による違いはありますが、最終的に国家公務員になる倍率は約19倍、5.2%です。

 

  

 

 

上記には大学別の合格者数はありますが、大学別の受験者数は分かりません。そこで、各大学の在学生数を調べて、大雑把に何人に1人なのかを計算しました。

 

合格者数、学部在学生数、

  1. 東京大学:367人、14,244人、38.8
  2. 京都大学:169人、13,000人、76.9
  3. 早稲田大学:130人、37,827人、114.6
  4. 北海道大学:109人、11,164人、102.4
  5. 慶應義塾大学:89人、33,518人、376.6
  6. 東北大学:83人、10,644人、132.8人
  7. 立命館大学:80人、34,092人、426.2人

でした。学部によっては国総には関係がない学生、当初から民間企業を選ぶ学生がいるので、正確なことは言えませんが、①東京大学、②京都大学、③北海道大学、④早稲田大学、⑤東北大学、⑥慶應義塾大学、…の順になります。

 

私の友人の中に弁理士が2人います。1人は特許庁に勤めていました。1人は民間企業にいて、脱サラして弁理士になりました。『友人の企業の同僚の東大卒はストレートで合格したが、私は2回目で合格した』と言っていました。

弁理士試験 2022年度の最終合格率は6.1%志願者数3,558人、受験者数3,177人に対して、合格者の数は193人という狭き門で、最終合格率は6.1%です。 つまり