新興株は殆ど売買していませんが、話題のメルカリ(4385)について書き始めています。メルカリについて(8月10日) が初回でした。

 

"メルカリを他社と比べる"のタイトルでは、「他消費財小売り」の業種で時価総額の大きい、①ニトリHD(ニトリ、9843)、②楽天(4755)、③良品計画(7453)、④ドンキホーテHD(ドンキホーテ、7532)の4社と比較してきました。8日の大引き後にメルカリ楽天は決算発表しました。ドンキホーテは10年来高値を更新しました。前々回、前回に続いて、経営指標の分析をしました。

 

 

決算短信ほかから数字をピックアップしています。株価は11月8日の終値です。楽天メルカリは今期予想を未開示です。メルカリは他社に比べて、決算短信や決算説明会資料の内容が不十分に見受けられます。

 

表の一番下にあるように、国内事業単体では黒字ですが、海外事業ほかを含めた連結では営業利益は25.1億円の赤字でした。

 

これまでに書いているように、メルカリは、フリマアプリを使ったC2Cマーケットプレイスを作るということで、業態としてはIT企業というよりは、現時点では、「他消費財小売り」または「他個人サービス・製品」の範疇に近いように思います。

 

私はパッシブ(悲観的)な評価をしています。具体的には、①他社と比較すると営業収益の割には販管費の比率が高いです。②米国子会社は2013年2月設立で、丸5年経過しています。未だに成長フェーズと言うのはどうなのでしょうか?

 

(4:30PM、追記)

取引開始直後から買われ、3,440円(前日比+444円高)まで上昇しましたが、終値は前日比+119円高の3,115円でした。営業利益が△25.1億円の赤字で通期予想の見通しがないのに、買いが入るのは、素人には分かりません(-_-;)。米国事業や新規事業の見通しがないのに、買い注文があるのは不思議です。

 

(11PM、追記)

メルカリのHPの決算説明会資料で、不思議に思うことを列記します。

  1. 連結?のGMVが1071億円で国内事業が990億円なら、海外事業は81億円なのか?
  2. 国内事業のGMVが990億円でアクティブユーザが1131万人なら、8753円@人・3カ月の計算?1カ月に3千円弱の買い物?
  3. 1357人の従業員数は多過ぎはしないか?良品計画で2千人強、ドンキホーテで4千人強。

私の見方が悪いのでしょうか?

 

(過去のブログ)

メルカリを他社と比べる⑭(10月28日)

メルカリを他社と比べる⑬(10月27日) ほか