マイラーとスプリンター | カッツミーの競馬道

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 今週末は春のベストマイラー決定戦安田記念がおこなわれる。

 

 昨年のJRA賞でやっと最優秀短距離馬が最優秀マイラーと最優秀スプリンターに分けられたが、短距離馬がマイラーとスプリンターとカテゴリー化して久しいが今更感があるのは私だけだろうか?

 

 私が競馬を始めた1988年は古馬短距離のG1は安田記念とマイルチャンピオンシップのみで、まだスプリントG1はなかった。

 

 その後1990年にスプリンターズSがG1に昇格し、1996年に中京芝2000mで行われていた高松宮杯が1200m戦としてG1に昇格した。 

 

 1984年のグレード制導入後、当時芝3200mで行われていた天皇賞(春)が芝2000m戦に短縮され、マイルチャンピオンシップが新設されたが、まだ当時はレース体系は長距離馬に偏重していて、短距離馬は冷遇されていた気がする。

 実際、1988年のスプリント戦というと私の記憶ではスプリンターズS(ただこの年は中山競馬場の改修で東京芝1400mで行われていたが)と、中京のCBC賞だけだった。

 

 今はG1が創設され、サマースプリントシリーズが行われるなどスプリンターも活躍の場も増えているが、マイラーとスプリンターの違いってどうなのか?

 人間だったら1200m戦と1600m戦って、100mと400mの違いなんだろうか?

 そうなると実際のオリンピックで両方のレースを走ることはほとんどないが。ただ私も高校時代陸上競技をしていたが、当時100m、200m、400mでインターハイを制した磯崎弘美という選手がいたけど。

 

 スプリンターはマイル戦を勝つのは容易ではないが、マイラーがスプリント戦を勝つのは意外と容易いと私は考えている。

 

 それは脚質にもよると思う。G1出走馬の馬柱をみると、過去に1200戦から1600m戦での出走歴がある場合が多い。そして持ち時計をみても出走してきた時期、コースにもよるが大きな違いはない。

 それでもマイラーがスプリントG1を制するのは、追い込み脚質の馬がハイペースに乗じて前崩れのレースを追い込んで勝つ場合だ。

 

 かつてはマイルチャンピオンシップを連覇したデュランダルが、最近ではグランアレグリアがスプリンターズSを追い込んで勝っている。

 

 その逆のスプリンターがマイルG1を勝ったというのは善戦はあるにせよ、私は記憶がない。

 

 そして短距離競馬を面白くさせているのが、芝1400戦重賞の充実だ。スプリント戦とマイル戦の中間でそれぞれのカテゴリーの馬が激突する1400m戦は非常に難解で、いつも荒れているイメージがある。

 そして今ならウインマーベル、ちょっと前ならダイアトニックのような1400mマイスターの存在がまた妙だ。

 

 今週末に行われる東京芝1600m戦の安田記念は以前にも述べたが2000mに良績の馬が台頭する。

 

 先ほど述べたスプリンターとマイラーの話とは異なるが、それも競馬の面白い側面だと思う。

 

 

 今年の安田記念は有力外国馬の参戦もあり例年より盛り上がっている。素晴らしいレースが行われることを願う。